はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
ぎっくり腰について、みなさんはどれぐらい知っていますか?何をもってぎっくり腰とするのか?今回は「ぎっくり腰」について解説します。
執筆担当は小川です。
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新型コロナウイルス対応中です。喚起とマスク装着はもちろん、消毒を徹底的に行なっております。当院は予約制ですので混雑もありません。「3つの密」に対する対策をしっかりと行なっております。
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遠方で来院できない方には、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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ぎっくり腰(ギックリ腰)とは
ぎっくり腰は医学用語ではありません。ですので厳密に定義付けはされていませんが、大方の意味は共有されています。
おそらくは、急激にやってくる立てない程の腰痛という解釈で間違いないでしょう。
腰痛を解説する論文には次のように書かれています。
「突然腰に激痛が走り、重症になると身動きがとれなくなる(中略)くしゃみが出たときや物を取ろうとしたときに、症状が出現することも少なくない。下肢に放散する痛み、しびれ知覚障害、筋力低下などの神経学主権には異常が認められず、体を動かさなければ痛みは軽減する場合が多いことも特徴である。(中略)X線、MRIなどの画像所見では異常が認められない。」
要は、「突然やってくる、激しい腰痛でその原因がわからない腰痛」とまとめることができます。
面白いのはこのぎっくり腰、昔のドイツではぎっくり腰を"Hexenschußes(ヘクセンシュセス:魔女の一撃)と呼んだそうです。
ぎっくり腰は、どの時代の文化社会にも存在するのでしょうね。
原因
明確な原因はわかっていません。ぎっくり腰が起こるきっかけとしての原因は、重い荷物を持ち上げようとしたときや、立ち上がろうとしたとき、階段を踏み外したとき、中腰になったときなど、なにかの動作がきっかけでなることが患者さんの話からはよく聞かれます。しかし、これといった特徴はありません。
医学的な原因については腰の解剖学的な構造から諸説考えられていますが、これらも仮説に留まっています。最近は体の要因に加えて心理的な要因も取り上げられています。図にしましたのでご参照ください。
これらは単独で存在するのではなく、複合的に存在すると考えられます。
例えば、椎間板や椎間関節は二十歳以降に起こる変性によって脊椎洞神経や脊椎神経後枝が刺激を受けて痛みを発します。
急激な筋肉の刺激や筋膜の摩擦が筋膜性の痛みを引き起こすと言われています。
そして何より、一度きつい痛みを経験した人は、一種のトラウマ状態に陥り、
「またあの痛みがやってくるのではないか?」とか(破局的思考)、
「これ以上動くとまた痛みが出るのでやめておこう」(恐怖回避思考)というような心理的な反応を引き起こします。
またストレスは下行性抑制という体に備わった痛みを小さくす働きを阻害してしまいます。
これらの要因が複合的に重なり合ってぎっくり腰はより重症となっていきます。
当院での施術
当院ではぎっくり腰に対して、医学的な要因と心理的な要因に対処できるように治療を行なっています。
椎間板や椎間関節の原因に対しては鍼施術が効果的です。
実例をブログでアップしています。ご参照ください。
はりで改善したぎっくり腰の例
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また、筋・筋膜の原因が考えられる場合には筋膜リリースや整体が効果的です。
実例をブログでアップしています。ご参照ください。
20年悩み続けた腰痛が治った事例
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そして、心理的な原因に対しては認知行動療法的なかかわりが効果的です。
当院の認知行動療法的なかかわりの詳細についてはこちらのブログから
http://www.korikori.com/blog/cbtnituite/
ぎっくり腰はくせになるの?
ぎっくり腰がくせになるという話は患者さんからよく聞きます。
実際にぎっくり腰を何回も繰り返している患者さんにも良く遭遇します。
では、ぎっくり腰は本当に繰り返すのでしょうか?
答えは繰り返します。
そのメカニズムはよく分っていませんが、心理的な要因が重なって繰り返すということで説明がつきます。
実は私自身、ぎっくり腰がくせになるのかどうかを調べるための研究に出会ったことはありません。私の知る限りはそのようなことはないと思います。
ぎっくり腰がくせになるかどうかの話について、患者さんからはよく聞かれるのですが、専門家がそのようにはあまり言っていないのです。
このことが意味することについて私は次のように考えます。
つまり、ぎっくり腰自体の発症メカニズムはよく分っていないために、それが繰り返し起こるメカニズムもよく分らない。だから専門家はこのことに詳しく言及できないということです。
そして患者さんは一度辛いぎっくり腰を経験すると、その後から経験する腰痛を大きく捉える傾向にあります。それが恐怖回避思考とか、破局的思考といわれれるものです。
結論として、ぎっくり腰がくせになる医学的なメカニズムはよく分っていないけれども、一度ぎっくり腰を経験した患者さんはぎっくり腰を感じやすくなるということなのです。
このことが患者さんに、「くせになる」と認識させるのではないでしょうか?
この認識を変えるために、認知行動療法的なかかわりは非常に大きな役目を担っています。
だから認知行動療法的なかかわりの元にぎっくり腰に対する知識を身に付けることでぎっくり腰に対する恐怖心が小さくなり、腰痛を大きく捉えることもなくなり、その結果、ぎっくり腰を感じる機会も少なくなるのです。
遠方で来院できない方には、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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おわりに
大阪市の平野区、生野区界隈で でお悩みの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
鍼灸・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法の理論を応用して施術します。対象となるのは、どこに行っても良くならない痛みをもつ患者さんです。
例えば病院で変形性関節症、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、線維筋痛症、慢性疲労症候群、うつ病、自律神経失調症、手術後の痛み、抗がん剤の副作用、などの治療をうけているけれども改善しない患者さんです。必要な場合は、医師と連携しながら施術させて頂きます。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにあります。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。
小川鍼灸整骨院はあなたに一番近く、地域でおすすめの整骨院・鍼灸院を目指しています。
参考文献
米澤郁穂:腰痛とつきあう.順天堂医学,54,p363ー366,2008.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/pjmj/54/3/54_363/_pdf/-char/ja