はじめに
皆様、こんにちは。
小川鍼灸整骨院のブログです。
ここ最近は健康意識が高まり、スポーツを楽しむ人々が増加しています。
そして、それに伴ってスポーツによる障害も増加しています。
スポーツ障害にはどんなものがあり、どうすれば予防できるかについて
今回は見ていこうと思います。
スポーツ障害とは
一般的にスポーツによる障害はスポーツ外傷とスポーツ障害に
大別することが出来ます。
この2つの違いはスポーツ外傷とはスポーツ中の捻挫や脱臼、骨折を指し、
スポーツ障害とは練習の繰り返し、局所の使い過ぎによる慢性の障害を指します。
適切な治療を行うためにはこれらの発生原因や障害部位の把握が重要になります。
スポーツ障害の発生原因
スポーツ障害の発生原因には内因性と外因性があります。
内因性には年齢・性別・肥満度・柔軟性などがあり、
外因性には種目特性・練習方法・練習量・用具・靴・グランドコンディションなどがあります。
スポーツ障害では、これらの要素が混在して障害が発生します。
スポーツ障害の症状
スポーツ外傷では局所の急激な痛みや腫れが主症状となりますが、
スポーツ障害では軽度の痛みや腫れが持続する場合が多く見られます。
しかし、進行した場合は疲労骨折や離断性骨軟骨炎など突然の激痛を伴う事もあるようです。
使いすぎによるオ-バーユースシンドロームでは成長期特有の障害があり、
関節障害をきたし、以後のスポーツ活動や日常生活にも支障をきたすことがあります。
代表的なものには、以下のものがあります。
肩関節:リトルリーグ肩
肘関節:リトルリーグ肘・上腕骨外上顆炎(テニス肘)
腰椎:腰椎分離症
膝関節:Osgood-Schlatter病(オスグッドシュラッテル)
足関節:シーバー病
スポーツ障害の治療
スポーツ外傷ではRICE処置、Rest(安静)・Ice(冷却)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)
と言われる応急処置が重要です。
また、骨折や脱臼を伴う場合、手術適応の例もあります。
一方、スポーツ障害ではスポーツの中止・筋力強化・装具の着用
などの保存的治療が基本的な選択です。
おわりに
スポーツ障害は予防が重要です。
例えば、
・ウォームアップとクールダウン
・適度な練習
・体格や体重、成長時期に適した練習内容
・適切な靴や用具
などがあげられます。
軽症であれば運動時にだけ痛みますが、
重症になると日常生活にも支障をきたすことがあります。
スポーツ障害は再発が多いのが特徴です。
再発を防止するためには、少しでも異常を感じたらすぐにスポーツを止め、
なるべく早く専門家にご相談ください。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。
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参考文献
1)出家 正隆(他):頚部椎間関節症.最新整形外科学大系,第23巻.2章スポーツ障害と外傷.中川書店,1999,p.22-67