はじめに
マインドフルネスという言葉を最近よく耳にします。マインドフルネスとは、いわば「自分の意識に気付いている状態」といえるでしょうか。
このマインドフルネスは、気分が関係する症状(心身症)の治療に用いることができます。
今回はマインドフルネスが有効となる心の状態であるマインドワンダリング、そして当院でのマインドフルネスの応用について紹介いたします。
マインドワンダリングとは
みなさんは、ぼーっとしているときには何も考えていないと思っていませんか?
実は私たちは「何も考えていない」状態になるのは非常に難しいようです。
例えば、寝床についてさあ寝ようと目をつぶった時に、すぐに眠りにつくことができれば良いのですが、そうでないときには何かを考えていることが多いです。
浮かんでくるのは生活の中で比較的に重要度の高いことではないでしょうか?
職場や家族、友達などの人間関係についてかもしれませんし、自分の病気や健康のことかもしれません。
忙しく、時間に追われている人は明日の予定のことかもしれませんし、経営者であればは経営のことは無意識に考えてしまいます。
試合前のスポーツ選手は試合当日のことかもしれませんし、受験生なら勉強についてかもしれません。
そして、痛みでお困りの人も、何かに忙しくしている時や誰かとお話ししている時は気が紛れて痛みを感じにくいのですが、
寝床に入ると、痛みのことをぐるぐる考え始め、痛みが強く感じられる傾向にあるようです。
このように、ほぼ無意識に(意識していないのに勝手に)浮かび上がってくる考えがマインドワンダリングです。
マインドワンダリングが関係する症状をお持ちの患者さんは過去にうつ病や自律神経失調症を診断された経験がある患者さんが多いようですし、
ご自身でも心の状態と症状が関連していると漠然と理解されている方も比較的多いようです。
しかし、ご自身のストレスや心の状態に全く気付いていない方もいます。その様な方の中には、専門的にはアレキシサイミアという状態の人が含まれます。
当院の施術とマインドフルネス瞑想
当院ではマインドワンダリングが関係していそうな患者さんに対して、先ずは身体の治療をしっかりと行います。
その過程で、患者さんご自身がご自身のマインドワンダリングに気づけるタイミングが来たときに、痛みに関するマインドワンダリングについてお話しをさせて頂きます。
そして、患者さんがご自身のマインドワンダリングに納得が得られれば、マインドフルネス瞑想を導入します。
マインドフルネス瞑想を心のトレーニングとして行い、自分の心の動きを意識化できるようになれば、ストレスをコントロールする方法と同じ方法で痛み感覚もコントロールできるようになります。
この方法で痛みが軽減した患者さんの事例については以下の通りです。
ご参照ください。
このようなかかわりを当院では「認知行動療法的なかかわり」と呼んでいます。
マインドワンダリングやマインドフルネス瞑想は現在、認知行動療法の分野では非常に多く取り上げられているトピックなんです。
当院では、鍼灸(しんきゅう はりきゅう)・筋膜リリース・整体・とともに認知行動療法的なかかわりを通して、患者さんの「からだ」「こころ」「文化(社会)」の問題にたいして真摯に向き合うようしています。
当院が行う、マインドフルネス瞑想については、以下のブログをご覧下さい。
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工事中
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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http://www.korikori.com/?post_type=blog&p=3304&preview=true
おわりに
小川鍼灸整骨院は大阪市の南西、平野区と生野区の境目にある加美北地区にあります鍼灸整骨院です。
鍼灸・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法の理論を応用して施術します。
小川鍼灸整骨院はあなたに一番近くの、地域でおすすめの整骨院を目指しています。
参考文献
山岡明奈:創造性および抑うつ傾向とマインドワンダリングの特徴との関連.教育心理学研, 67 巻 2 号 p. 73-86, 2019.