小川鍼灸整骨院のブログです。
先日、野球をしている甥っ子が骨折をしたと連絡がありました。
電話では、「ボールが指先から当った。腫れもある。動かすと痛い。これ、骨折してるの?病院行ったほうがいい?先週の土曜日に怪我したけど、日曜の試合にはなんとかして出たの。次の週末の試合には出てもいい?」
と質問の嵐(笑)。この手の質問は小学生の患者さんとその親御さんに本当に多いです。
その質問の時に一緒に送られてきた画像がこれです。
私は話を聞いて次のように答えました。
「指先からボールが当ったら第1関節に痛みが出ることが多いよ。それは骨折してる可能性もあるから一応病院でレントゲンだけ撮ってもらった方がいいね」
そして、仕事から帰宅すると早速、妹と甥っ子姪っ子がリビングに。聞くと既に病院に行ってきたとのこと。
姪っ子はかわいい盛りで本当にいつも癒やされます。
みてみると、やっぱり第1関節が伸びていません。そして、病院では「マレットフィンガーですね。」と言い渡され、3ヵ月間のスポーツ中止を言い渡され、装具を付けられたたとのことです。
末節骨に付く腱(深指伸筋腱)が腱の付着部で切れてしまうか、骨折を伴って腱の付着部が外れてしまうか、どっちにしても第1関節が伸びない状態で外から見た状態が木槌(マレット)のようになってしまうのがマレットフィンガーです。
マレットフィンガーは特別な部位の骨折であるために、普通の治療の仕方とは異なり装具が必要で固定方法は独特です。切れた腱または骨折部分をしっかりと固定してくっつく環境を整える必要がありますので、この装具を付けて6週間程度の固定期間が必要とされています。
ただ私の経験では、この固定期間を守れる人は少ないようです。それは、第1関節を伸ばした状態で固定する事がけっこうつらいことのだからです。
この固定期間をしっかりと過ごすことができれば、また第1関節は伸びるようになるのですが、途中でやめてしまうと断裂腱または骨折部分がしっかりとくっつかずに、腱は指を伸ばせなくなってしまいます。
たまたま患者さんの中にマレットフィンガーになってしまった人を発見して撮らせてもらった写真が下の通りです。
この患者さんに伺ったところ、特別な不自由はないとのことでした(笑)。
マレットフィンガーはしっかりと装具を用いて治療すれば変形なく治ります。
しかし、固定期間が長くなってしまうために患者さんの同意が必要になります。
またそのためにはしっかりとした知識のもとに説明することが重要ですね。
小川鍼灸整骨院では、確かな知識のもとに患者さんとしっかりコミュニケーションをとりながら治療を行います。
指の骨折でお困りの方、マレットフィンガーについて知りたい方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口徒歩1分のところにあります。