はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
関節の軟骨がすり減ることで出てくる膝の痛みは変形性膝関節症と診断されます。
この痛みは治るのか?
今回はこのテーマについて解説したいと思います。
小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線(大阪メトロ)南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。患者さんの痛みをはり治療や筋膜リリース、整体で治療する鍼灸院、整骨院です。
変形性膝関節症は治るのか?
治るというと多くの人は元の悪くない状態に戻ることを想定しますね。でも、変形性膝関節症の原因は老化です。膝の軟骨は老化が原因ですり減って行きます。いわば膝は消耗品なのです。
だから、変形性膝関節症が元の状態に戻るという意味で治るということは、「若返り」を意味するわけです。
さすがに若返りは難しいですね。
変形が強く痛み出して年十年も経っている、重度の変形性膝関節症患者さん自身は、若返ることはムリ、つまり完全に治ることはムリと理解されている場合が多いです。
じゃあ治らないの?
しかし、まだ痛み出して日が浅い患者さんは完全に治る事がムリとは考えていません。
実際に、数日で楽になったりしますし、以前は水を抜いたこともあるけど、今は全然痛くないと話す患者さんもいます。
初期の変形性関節症の場合、
関節の軟骨が擦り切れたり、滑膜という組織で炎症が起きることで痛みを感じるのですが、その炎症が治まると全く痛みを感じなくなります。
この現象を数年周期で繰り返しながら関節の変形は少しずつ進行していきます。
じゃあ治るってどういうこと?
この答えは、
「関節の変形は少しずつ進行していくので治らない、
けれども痛みは感じなくなる。けどまた繰り返す可能性がある」
というという表現が正しいのかもしれません。
このことを理解していればまた痛みがやってきた時に、
「あ、変形性膝関節症の痛みがやってきたな、どんな風に痛みが続くのか様子を見よう」
と、落ち着いた態度で痛みと向き合うことができるのです。
多くの患者さんを治療してきた治療者の視点からは、治る治らないについての理想的な考え方はこの考え方であり、この考え方の患者さんは痛みを感じにくいように思います。
上記のような患者さんとは反対に、痛みがなくなったことを完全に治ったと解釈してしまう人は、
「あ、また痛みが出てきたぞ、治ったんじゃないの?あー・・・」
とネガティブな感情と結び付いてしまいます。この考え方の患者さんは痛みを感じやすいように思います。
膝に感じる痛みは同じなのですが、「治る」ことに対する考え方の違いで痛みの感じ方も変わってくると考えられます。
当院にできること
治療で重要なことはまず、変形性膝関節症のことや現状についてゆっくりお話しして、ご自身の状態をしっかりと把握していただくことです。
まずはゆっくりと話しましょう。
そして、はり治療や筋膜リリース、整体をつかって治療を始めれば必ず痛みは小さくなりますし、まだまだ膝は使えます。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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おわりに
上記のように小川鍼灸整骨院ではどこに行っても良くならない変形性膝関節症の患者さんに対するはり治療、筋膜リリース、整体治療と同時に認知行動療法を変形性膝関節症の施術に応用していています。
必ず満足して頂ける様に努力します。
お困りの方は、小川鍼灸整骨院へご相談下さい。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにある整骨院です。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。
参考文献
石黒直樹 他):変形性関節症はなぜ痛いのか?.日本ペインクリニック学会雑誌,Vol. 27 , No. 1 pp. 8-14,2020.