小川鍼灸整骨院のブログです。
前回は痛みに対する意味付けが変化しやすい人について、本当にざっくりとお話しました。
今回は痛みに対する意味付けが変化しにくい患者さんについて記述しますね。
注意していただきたいのは、実はこの手の患者さんの方が多数派ということです。だから、これから述べる患者さんについてどうぞネガティブなイメージをもたないで下さい。人間とは本来そう簡単に自分の考えが変更できないものなのです。
まずわかりやすく、前回紹介した内容の反対パターンとして痛みに対する意味付けが変化しにくい患者さんについてお話しますね。
前回、意味付けが変化しやすい患者さんの性格として「素直さ」を挙げました。
ブローディは素直さを「他者志向」、「困難な状況におちいったとき、そういう人は殻にとじこもってひとりで何とかしようとするのではなく、周囲の人たちと連携をとりながら対処しようとする」p62と記述しています。
ここから痛みに対する意味付けが変化しにくい「素直じゃない患者さん」はどのような人かと考えると、
「他者に依存しない」で「困難な状況におちいったとき、殻に閉じこもってひとりでなんとかしようとする人、周囲と連携をとろうとしない人」となりますね。
「他者に依存しない」人、または「ひとりでなんとかしようと周囲と連携をとらない人」は基本的に自分の考えをしっかりともっておられます。
このような人は自分が創り上げた痛みの意味を変化させることは難しいようです。
また、このような人は自分が創り上げた痛みの意味を、自分が創り上げたとは通常思わないようです。
自分が創り上げているのではなく、「事実そうなのである」と解釈しているのです。
しかしこのことは当然と言えば当然のことです。
このような人に、「○○さん、あなたが捉えているその痛みは実はあなた自身が創り上げている痛みなんですよ」とお話しても逆効果です。
患者さんの主観的な感覚を否定することになるのですから。
誰だって、自分の考えを否定されることは気持ちの良いことではありませんよね。ましてや痛みは自分しかわからない主観的なものなのですから。
この主観的な感覚を否定された時には「自分が嘘をついているとでもいうのか!」と感情的になる人もいます。
この否定は言葉だけでなされるのではありません。医療者の態度にも表れるようです。患者さんはこのような態度にとても敏感に反応すると私は考えます。
医療者が患者さんに否定的な態度をとってしまうと、治療に最も重要な要素である「信頼関係」も構築できません。
ここで私がこれまでに遭遇してきた「痛みの意味を変更しにくい患者さん」の典型的なモデルを挙げてみますね。
例えば・・・・
おっと、今日はここまでです。
自分の臨床での気付きを文章にすることがだんだん楽しくなってきました。
(つづく)
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