はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。今日は当院で行なっている肩こりの治療について報告させて頂きます。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南西、平野区と生野区の境目にある加美北地区にあります鍼灸整骨院です。鍼灸・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法の理論を応用して治療に用いています。
最寄りの駅は地下鉄千日前線南巽駅です。1番出口から徒歩1分のところです。最近は北巽と間違えて下車される方もいらっしゃいますが、北巽ではなく南巽です。北巽から南巽までは徒歩で15分ぐらい歩きますよ。だから間違えないでくださいね。小川鍼灸整骨院は地域でおすすめの整骨院を目指しています。
執筆担当は小川です。
http://www.korikori.com/staff/
写真は整形外科勤務時代の私です(笑)
肩こりの原因
肩こりの原因については大きく4つ考えられます。
姿勢(体型)
もともとの姿勢が肩こりと関係してくることはよくあります。例えば、胸郭出口症候群という疾患は頚や肩、肩甲骨まわりのだるさ、両手のしびれを訴えますが、その原因にはなで肩や背中が曲がっていることなどがあります。なで肩や背中が曲がっていることは、頚から背中や腕に走る神経を結果として圧迫してしまうことがあるのです。
また背骨が曲がってしまって、身体を縦に支える理想の重心バランスから外れると、それでも身体を縦に支える必要があるために筋肉が過度に緊張して肩こりが起こることになります。それによって筋肉とそれを包む筋膜の間にある結合組織が癒着を起こすとされています。それによって重くだるい痛みが出てくるといわれています。
生活習慣
生活習慣によって背中が曲がってくるといわれています。例えば、目が悪く、活字を読む際に書類などに目を近づけたいと感じる人は背中が曲がってしまって肩こりが起こるかもしれません。作業台と椅子の高さの関係で姿勢も変わってきます。
その他、運動の習慣があるかないかも肩こりに関係するでしょう。適度な運動は自律神経の調整を活発にしますが、運動不足によって自律神経の働きが悪くなって血流が滞り、筋肉に血液が循環しにくい場合もあります。そうなると、肩こりの原因となることが考えられます。
運動不足の生活は筋肉量を減らせるために、身体を支える筋肉が減ってくることも考えられます。そうなると少ない筋肉で身体を支えますので、筋肉に負担がかかり肩こりが出てくることも考えられます。また筋肉が減ってくると、姿勢が悪くなることにもつながります。
脊柱の変性(変形)
20歳を過ぎると背骨は変性してきます。重たい頭を支える頚椎は全部で7つありますが、骨と骨の連結部分にはは椎間板という軟骨が挟まっています。この軟骨が変性(老化)してくると、痛みが頚や肩、背中に肩こりが出てくると言われています。また、変性により関節は少しずつ変形していき、動く範囲は小さくなっていきます。この変形が不良姿勢につながることがあります。
得に喫煙者は毛細血管の血流が悪くなるために、非常に細い血管から栄養をもらっている椎間板は栄養不足になって変性(変形)が進みやすいと言われています。
痛みの感受性
痛みは主観的な経験です。ちょっと難しい表現ですが、簡単に言うと痛みの感じ方が人それぞれ違うということです。また、ストレス状態にある人は身体の不快な感覚に敏感になってしまうこともあります。また痛みに対しても敏感になります。
より詳しくは、私たちは痛みを大きく感じないために下行性抑制という仕組みが備わっているのですが、ストレス状態にある人はその仕組みがうまく働いてくれなくなります。
また「内受容感覚」という、身体内面の感じ取るセンサーが敏感になってしまう傾向にある人も「身体の中で何か変なことが起こっているのではないか?」と考えてしまい、身体の違和感に敏感になってしまいます。
私の臨床家としての印象でもストレスの高い人は痛みや肩こりを感じやすいようですし、心と身体を同時に扱う心身医学の領域でも、ストレスと痛みの関連性が多く指摘されています。
これらのことで、痛みは個人によって感じ方が違ってくるようです。
当院で行なう施術
当院の施術メニューはこちらから↓↓↓
上記の原因に対する施術は、鍼灸治療と筋膜リリース、整体です。それに加えて、認知行動療法的なかかわりが重要な役目を担います。
鍼灸治療では、圧迫された神経に直接に鍼を行う事で、神経の血流が改善して痛みが軽減するという報告があります。当院でも、痛みの場所と神経の関係を整形外科学に基づいて考えて、鍼治療を行なうようにしています。また、痛みや肩こりの強い部位に鍼治療を行なうことで、筋肉の緊張が和らぎます。
筋膜リリースでは、姿勢不良によってあらわれた結合組織の癒着をはがす様に施術を行ないます。この癒着がはがれる(リリースされる)と、患部の動きが改善されて、血流もよくなり、肩こりが軽減するとされます。
整体は患者さんの身体を自分では動かすことができないところまで可動域いっぱいに動かすことで関節の拘縮を防ぐことができます。それに加えて患者さん自身が、自分がどれだけ動かないのかを自覚する事にもつながります。その自覚は身体を動かす動機付けにもつながります。また、筋肉をストレッチすることははがした筋膜の動きをよくする効果があります。
認知行動療法とは患者さんの痛みの原因を、単に身体の問題とせずに痛みに対する考え方(認知の仕方)にまで押し広げて考える方法です。認知行動療法によって、自分の痛みに対する考え方に気付くことで痛みの感受性を正常な状態に戻すことができるようになります。つまり、自分の痛みをコントロールできるようになるのです。
当院では肩こりの施術を行なう際に、認知行動療法だけを行なうことはしていません。鍼灸や筋膜リリース、整体を通して身体の状態を整えながら、患者さん自身で自分の痛みをコントロールできるように教育していきます。ですので、認知行動療法的なかかわりを基盤にして身体への治療を行なうという形をとります。
この施術をしっかりと受けて頂くことによって、自分の痛みの原因を自分でしっかりと解釈できるようになり、自分でコントロールできるようになるのです。
これまでの鍼灸院や整骨院での施術は身体にだけを対象に行なうものが多かったように思われます。しかし、これでは一度治ってもまた元のように痛みが出てきます。理由は患者さん自身が痛みを感じやすくなっているからです。
当院では、患者さんの肩こりの原因を、患者さん自身の痛みの感受性にまで深く考えて、施術を行ないます。
だからどこに行っても良くならなかった患者さんの肩こりが私たちの施術で良くなって行くのです。
ご相談、ご質問はこちらから↓↓↓
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おわりに
大阪市の平野区、生野区界隈で肩こりや原因が分らない痛みでお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。鍼灸・筋膜リリース・整体・認知行動療法的かかわりを通してみなさまの痛みを施術します。小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。当院へは平野区、生野区以外にも、東住吉区や東成区、八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などからも患者さんが来院されています。
参考文献
吉野 敦 他):慢性疼痛に対する認知行動療法のエビデンスと将来への展望について.PAIN RESEARCH, 32 巻 4 号 p. 260-266,2017 .
https://www.jstage.jst.go.jp/article/pain/32/4/32_04/_pdf/-char/ja