腰椎椎間板ヘルニアについて【ヘルニア 腰痛 坐骨神経痛 平野区 整骨院】

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログです。今回は、腰椎椎間板ヘルニアでについてです。

 

手術が必要とされる患者さんが、手術をしなかった時にその後、どうなっていくのか?について論文から解説します。

 

 

椎間板ヘルニアとは?

 

椎間板ヘルニアとは、バームクーヘンの真ん中にカスタードクリームが入っているような構造にたとえるとわかりやすいです。

 

 

真ん中のカスタードクリームがバームクーヘンにできた亀裂を伝って外に飛び出る状態が椎間板ヘルニアなんです。

 

この飛び出たカスタードクリームが神経を圧迫することで、頚のヘルニアならば頚の痛みとともに上肢に、腰のヘルニアならば腰痛とともに下肢に痛みが走ります。下肢の痛みは坐骨神経痛として有名ですね。

 

赤矢印は、飛び出たヘルニアが右に伸びる坐骨神経を刺激している模式図です。

 

論文の内容

 

この研究のなかでは、ヘルニアの飛び出る方向や、ヘルニアが起きやすい部位、手術の方法などが検討されていますが、最も注目したいのは手術をしない患者さんがその後、どうなっていくのか?ということです。

 

以下に考察の記述をまとめました。

 

 

・腰椎椎間板ヘルニア患者の90%程度は安静を主体とする保存的治療で軽快・治癒するとされている

 

・神経症状のある腰椎ヘルニア347例の90%以上は31.1日の経過観察で改善していた

 

ヘルニアが大きいもの・遊離脱出しているもの・MRIのT2強調画像で高輝度のものやリング状に造影されているものほど自然退縮が起こりいやすい。

 

などが考察のなかで紹介されていました。

 

その他、

 

・研究の対象となった707例のうち、手術例は266例。

 

・高齢になるほど上位のヘルニアが増える傾向にある。

 

・707例の患者の年齢は二峰性で40代で第1のピーク、次いで60代で第2のピークがあった。

 

・手術症例において、発症から手術までの日数は平均4ヵ月(8日から864日)。

 

・手術後の同レベル再発については7例(2.6%)

 

・保存療法(手術なし)で著明な自然退縮をみたのは20例だった。

 

「1回手術をすると、もう出ない」と思いがちですが、全くそうではないようですね。

 

また、著明な自然退縮が707例中7例しかないとありますが、441例は手術なしで治療できているのですね。

 

これらの多くはMRIでヘルニアが極端に小さくなっていない例と考えられます。

 

だから、ヘルニアが小さくならなくとも、痛みは無くなると考えることができますね。

 

当院の見解

 

腰椎椎間板ヘルニアの痛みでお困りの患者さんは多いですね。一度整形外科を受診しても整骨院にやってくる人も多いです。ということは、整形外科での治療では満足できない人もいるということです。

 

その理由は整形外科医と患者さんとの間の感覚のズレにあると思います。

 

論文でも考察されている通り、椎間板ヘルニアの多くの患者さんは手術をしなくても痛みは落ち着いて行きます。脱出したヘルニアが自然と消えてしまうことを自然退縮と表現しますが、ヘルニアは多くの場合、時間はかかっても治っていくものなのです。

 

このことは医師の常識なんです。

 

しかし、患者さんにとってはどうでしょうか?

 

椎間板ヘルニアは非常に痛い病気です。この痛みは普通ではありません。痛みが始まった時から

 

「この腰痛、いったい何なんだろう?」とか、

「どうなっていくんだろうか?」とか、

「本当に治るのかな?」などを

 

ずーっと考えさせられてしまうわけです。

 

 

そして腰痛についての自分なりの考え(腰痛観)が完成していくのです。

 

この、患者さん独自の腰痛観からすれば、「脱出したヘルニアは自然と消えてしまうこと」

 

という医師の常識は、なんだかすごく楽観的に聞こえてしまうのです。

 

強い腰痛を持つ患者さんはその医師の常識をそう簡単には受け入れられないのです。

 

「自然と良くなる」と言われても、とにかく今この痛みを1ミリでも楽にして欲しいのです。

 

もちろん、上記の医師の常識をまっすぐに受け入れることがでいて、「そうなのか!」と納得される患者さんも多いです。しかし、納得できない患者さんは上記のようなズレが生じているのです。

 

当院では、整形外科の治療をあきらめる患者さんに対して、上記のズレ問題を意識しながらも、まずは今ある痛みを小さくするためにはり施術や筋膜リリース、整体を行なうようにします。

 

 

 

これらの治療を行ないながら、患者さんが抱く腰痛観を教えて頂き、その腰痛観を一緒につくり上げるようにします。

 

 

この表現はちょっと奇妙な表現ですが、

 

「自分は腰が弱い」とか、

「自分は腰痛持ちだ」とか、

「毎年2回はぎっくり腰になる」

 

というような腰痛観を、

 

「これでもう大丈夫」

「自分の腰ももう弱くない」

「ぎっくり腰になっても対処法がある」

 

というポジティブな腰痛観につくり上げるようにするということなんです。

 

 

当院ではこんな、少し変わった?治療を行ないます。腰痛でお困りの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。

 

遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。

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おわりに

 

 

大阪市の平野区加美地区、生野区界隈で椎間板ヘルニア坐骨神経痛の痛みでお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。

当院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。

 

参考文献

 

尾市雄輝 他):脊髄外科訓練施設である当院における腰椎椎間板ヘルニアの治療の現状.脳神経外科ジャーナル,26巻 1 号 p. 47-55,2016.

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小川 貴司(おがわ たかし)

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