はじめに
みなさんは身体表現性障害という病気を聞いたことはありますか?
体に痛みがあるので病院で検査をしてもらったけれども異常が見つからない。
そして患者さんの生活背景に何らかのストレスや心の葛藤がみられ、それらが症状と関係しそうなときにこの病名がつけられることがあります。以下に説明させてもらいますね。
疾患
この症状が起きるきっかけは、対人関係のトラブルが最も多く、なんらかの病気から続発するもの、心身の疲労、原因不明のものと報告する論文があります。
症状
症状は様々です。症状として多いのは腰痛や肩こりです。しかし、特に問題となるのは生活に支障をきたすような症状が出ているにもかかわらず検査では異常が見当たらない場合です。
ぎっくり腰などのひどい腰痛や首の痛み、さらには手の震え、しゃっくり、手足の麻痺などがよく見られます。レントゲン検査や血液検査でもちろん異常は見られません。
また、痛みなどの症状は感覚の検査や筋力の検査、腱反射の検査などの理学的所見から説明できないものとなっています。
・苦痛や生活への支障がある身体症状があること
・身体症状や健康に関する極端な思考・感情・行動
経過
原因が分からないだけあって、どの程度の期間で改善するのかは明確ではありません。ただ、改善している患者さんの主な原因は、対人関係のトラブルや心身の疲労が原因であったという報告もあります。
また、「青年期の自覚症状は数カ月単位の短期経過では改 善しにくいものの、数年単位の長期経 過では、自覚されている症 状は改善の方向に向かう例が多い」という報告もあります。
治療
多くの患者さんは最終的に心療内科を受診することになりますが、そこで行われる治療は薬物療法とカウンセリングです。
薬物療法では身体の症状に対する薬が処方されます。そして、精神が安定するための薬も処方されます。カウンセリングでは森田療法・認知行動療法などの心理療法が行われます。
当院での施術
小川鍼灸整骨院では、とにかく体の痛みやだるさなどの患者さんが訴える症状に対して、その症状が軽減するように、また本人様が納得出来るように治療を行なっています。
その中で、症状に対する患者さんの考え方やストレスの有無などを聞き取り、可能な限りそれらに対処出来るように援助します。その際には、心理学や社会学、人類学などの知識を応用します。
このように当院では、からだの問題だけでなく、こころの問題(ストレスの対処)も治療の対象とするところが、他院との違いです。
おわりに
身体表現性障害という病名は原因がよく分からない症状について付けられる病名です。しかしながら、西洋医学とは異なる方法で原因を探すことも可能です。
例えば気の流れが滞っていたり、気のバランスが悪かったり、ストレスが溜っていたりということです。小川鍼灸整骨院は原因が何であるのかをしっかりと見極めながら治療を行う事を得意としています。
大阪市の平野区、生野区界隈で身体表現性障害の痛みでお悩みの方は是非とも当院にご相談下さい。小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。
参考文献(webサイト)
富永敏行 ,和田良久 ,名越泰秀 ,山下達久 ,福居顯二 :心療内科外来を受診した身体表現性障害患者の臨床的特徴.
心身医学 Vol,47 No.11.2007
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/47/11/47_KJ00004720852/_pdf/-char/ja
端詰勝敬,坪井康次,長谷川久見子,筒井末春,羽仁 真奈実:青年期 に お け る身体 表現 性障害の 臨床経 過 と医療経済的影
響 一 予備的研究 と して一 心身医学 Vol,40 No. 7.2000
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/40/7/40_KJ00002387468/_pdf/-char/ja
医者と学ぶ心と体のサプリ
https://mentalsupli.com/disease/disease-anxiety/somatoform/somatoform-symptom/
H30年1月閲覧