腰痛・あしの痛み、しびれ【筋膜リリース 南巽 整骨院 すべり】

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログです。

 

今回は、腰椎のすべりが疑われた腰痛患者さんに筋膜リリースを行なった事例について報告させて頂きます。

内容につきましては、基本的な構造が変わらない程度に内容を加工しています。

 

事例

 

85歳女性のSさんは、腰痛・右あしのしびれを訴えて来院されました。

腰痛は若い頃から痛くなったり楽になったりを繰り返していましたが、今回の痛みは本人様がおっしゃるには我慢が出来ない程度の痛みということです。

当日は歩いて来院されたので、まだ比較的に楽な状態なのかな?と感じました。

 

 

問診と診立て

 

いつから痛いのかをお伺いするといつからかは分からないほど前から痛いとのことです。

よくよくお話しを聞くと、はじめての腰痛は20代のころからで、その後は腰痛が強くなったり楽になったりを繰り返しているとのこと。

つまり、人生の大半を腰痛とともに過ごしておられるのです。

腰を反らすと痛みがあり、その痛みは腰から右の太ももまでひびきます。

うつ伏せになることが辛そうだったので横向けになって頂きました。

すると、腰の骨の位置がやたらと奥の方にある、つまり腰骨の両側に縦にはしる筋肉が盛り上がって見えたのです。腰に縦に深い溝があるように見えました。

きっと腰骨が前にすべりがあるのだと考え、提携先の医師に手紙を書き、レントゲン検査をお願いしました。

すると案の定、レントゲン画像には、上の腰椎は後側に、下の腰椎は前側にすべりがありました。

後にすべりがある腰骨は腰から太ももに走る神経が出入りしている穴を小さくしています。

だから右のふとももに痛みとしびれが出ているのです。

 

 

施術

この症状は長くかかりそうだなと思いながらも、患者さんに施術を提案すると、受け入れてくださった施術は筋膜リリースだったのです。

はり施術が怖いために筋膜リリースを選択されたSさんに筋膜リリースをわかりやすく説明させてもらいました。

「Sさん、筋肉は筋膜という膜に包まれています。この痛みのある場所の筋肉は、腰骨の並びが悪いために負担がかかっています。この部分の筋膜にはねじれが出てきて、なめらかに動いてくれません。筋膜がひきつってくるとか表現されます。そのひきつった状態が痛みを連れてくると言われていますので、そのひきつりを解消するために筋膜リリースという手技を行ないますね。マッサージに近い感覚がしますが、マッサージとは目的が違うのです。」

施術は2週間の期間に3回行ないました。

 

結果

 

3回目の治療時には、はじめの痛みの三分の一以下になっており治療を終了しました。

 

考察

腰骨は腰椎といい、1番目から5番目まであります。

2番目と2番目、2番目と3番目の骨の間から出る神経は太ももの前の方へと出ていきます。

Sさんの腰骨は上の方で後にすべりがあったので、ふとももの方に痛みが出たのでしょう。

それに加えて4番目、5番目の骨が前にすべっていたので、これも腰痛の原因になっていたのだと思います。

Sさんへの説明にもあるとおり、骨の並びが悪くなって筋肉に負担がかかることによって出てきた筋肉性の痛みが主であったために比較的早いうちに痛みがなくなったと考えています。

 

おわりに

腰痛の原因はいろいろです。

だから原因をしっかりと想定して、1つ1つつぶしていくような施術が必要ですね。

 

小川鍼灸整骨院はそのような治療を目指しています。

大阪市の平野区、生野区界隈で腰痛にお悩みの方は是非とも当院にご相談下さい。

小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。

 

参考文献

竹井仁:軟部組織に対する徒手理学療法.理学療法学,第39巻第4号269 〜272 頁 ,2012

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小川 貴司(おがわ たかし)

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