足関節捻挫の治療【捻挫 平野区 南巽 北巽 整骨院 整形外科】

 

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログです。

 

整形外科で診てもらっても、

 

・なんだか納得できない、

・もっとわかりやすく説明して欲しい、

・そもそも聞きたいことを聞ける雰囲気がないと、

 

不満を募らせて当院に来院される方は多いです。

 

今日は整形外科に不満を感じて来院された足関節捻挫の患者さんについて報告させて頂きます。内容は、基本的な構造が変わらない程度に内容を加工しています。

 

小川鍼灸整骨院は大阪市の南西、平野区と生野区の境目にある加美北地区にあります鍼灸整骨院です。骨折や脱臼・打撲・捻挫はもちろんのこと、鍼灸・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法の理論を応用して慢性的な痛みの治療も行なっています。

 

最寄りの駅は地下鉄千日前線南巽駅です。1番出口から徒歩1分のところです。最近は北巽と間違えて下車される方もいらっしゃいますが、北巽ではなく南巽です。北巽から南巽までは徒歩で15分ぐらい歩きますよ。暑い日は汗だくになってしまいます。だから間違えないでくださいね(笑)。小川鍼灸整骨院は地域でおすすめの整骨院を目指しています。

 

患者さんについて

 

Iさん50歳女性。主訴は左足首の腫れと痛み。職業は医療機関受付。2日前にテニスをしていて足首を捻挫した。腫れがひどいので勤務先の整形外科を受診したところ、骨折はないが4週間の固定が必要と診断されとのことです。

 

 

しかしIさんが固定を拒否すると、ゴムで出来たサポーターを出してくれて「これで様子を見ましょう」と言われたそうです。

 

「4週間の固定は必要といいながら、それが出来ないとなるとこんな簡単な固定?それって大丈夫なの?」とIさんは感じたそうです。

 

その整形外科医は70歳ぐらいでフレンドリーに話せる雰囲気でもなく、詳しい事が知りたいと当院に来院されました。

 

問診と診立て

 

診察室からベッドまでのIさんの歩容を見てみると、普通に左右を同じように使いながら歩けていました。その時点で痛みの程度は強くなさそうでした。

 

押さえると①と②の部分に痛みがありました。

 

 

この写真は2回目の来院時のもので皮下出血の程度が初診時(受傷後2日目)よりは少し落ちついていますし、包帯で圧迫をしましたので、浮腫も軽くなっています。初診時には足背まで浮腫がありました。

 

動かしてみると、内返しの動きで痛みがありました。熱感はなく、発赤も少ないように見られます。

 

施術

 

写真のように弾力包帯固定と、ウレタンパッドによる圧迫です。

 

 

また、浮腫を軽減させるためにオイルマッサージを行ないました。

 

 

そして、患者さんにつは次のような説明をしました。

 

「Iさん、この捻挫は見た目は派手な感じですが、そんなに長引かないと思いますよ。たぶん出血がひどいだけで組織の損傷はひどくないのだと思います。組織損傷が強ければ、もっと炎症反応が強く現われます。例えば腫れはあまり出ていませんね。これは腫れというよりは浮腫です。出血による浮腫でしょう。

 

①と②の場所にはそれぞれ①前距腓靭帯と②踵腓靭帯という靭帯があります。たぶん、①の靭帯が軽く損傷しているのだと思います。

 

整形外科のお医者さんが4週間と言ったのは、一般的に損傷靭帯が修復するまでの期間です。だから、組織が完全に元に戻るには4週間かかるという意味ではないでしょうか。

 

この捻挫だと、10日もすれば普通に動けるようになると思います。でもね、テニスがいつ出来るようになるかは様子をみる必要がありますね。

 

だから来週いっぱいは固定をしっかりとしてテニスは休みましょう。4週間はかからないですが、一定期間休まないとまた捻挫してしまう可能性が高いです。

 

強い固定も必要ないと思います。弾力包帯でしっかりと固定しましょう。あと、浮腫は早く引いた方が患部の治りが早いので、このパットで圧迫しておきましょうね。」

 

結果

 

このブログは受傷後4日目に記述していますが、初診時のIさんは、私の説明に非常に納得してくださいました。とにかく早くテニスがしたい。でも、後遺症は残したくないというIさんに対してしっかりと説明したところ、Iさんは納得してくれました。

 

 

考察

 

整形外科医の先生は忙しいので詳しくお話ししてくれないことが多いですね。

 

しかし、だからこそ、絶対に必要な検査はしっかりと行ないます。

 

例えば捻挫と思っていたら実は骨折があったということはよくあることです。

 

骨折があると治療の方法は変わってきますので、その見極めは重要です。整形外科医はそのような、絶対に見落としていけない事をしっかりと鑑別してくれます。

 

 

でも、細かいケアはしてくれませんね。

 

説明が少ないために不安になったり、頼りなさを感じて当院に来院される患者さんは非常に多いです。

 

Iさんはその典型例ですね。しっかりと対応させていただきました。

 

足関節捻挫は1度損傷から3度損傷に分類されます。

 

1度損傷は靭帯の軽い損傷でほとんど固定の必要はありません。

 

2度損傷は部分断裂で程度は幅広く、不安定性が出現する場合は固定が必要になってきます。

 

3度損傷は完全断裂でり、手術が適応になります。

 

参考文献は少々古い文献ですが、手術例やギプス固定を対象にしているので、2度から3度損傷にたいする研究ですね。

 

Iさんの場合は1度から2度損傷の間ぐらいで、出血がひどいタイプだと判断しました。だから見た目はひどいけれども痛みが少ないのです。

 

痛みがあるときは足首の感覚が鈍くなり、足首を固定する筋肉の反応も鈍くなります。だから捻挫をしやすくなるのですね。

 

完全に捻挫が治らない状態で運動を再開してしまうと、また同じ部位を捻挫してしまい、それを繰り返すと「反復性の足関節捻挫」となってしまいます。

 

だから、最初の捻挫の治療は軽くても重要なんです。

(捻挫を放置するとどうなるかについてはこちら

 

上記の事を考えて、今回のIさんの治療はしっかりと行なうことができました。

 

おわりに

 

 

大阪市の平野区、生野区界隈で捻挫の痛みでお悩みの方は是非とも当院にご相談下さい。小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。

 

北巽ではありません。南巽です。南巽北巽よりも少しさびれた感じはありますが物価も安く、なんでもある便利な町です。

 

参考文献

 

東 威 志 他):足関節外側靭帯損傷保存治療の成績.整 形 外 科 と 災 害 外 科 41:(2)661~664,1992.

 

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小川 貴司(おがわ たかし)

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