先日患者さんが、
「なにもしていないのに手に痛みが出てきた‼」
と訴えてきました。
お話しを聞くと、確かに写真の部分に圧痛があります。
ぶつけたとかはないそうです。
治療者にとってここで重要なことは、この痛みの部分には何があるのかをしっかりと理解していることです。
まず、この手の平の小指側には豆状骨という骨があります。更にその遠位には有こう骨という骨があり、二つの骨の間には尺骨神経が走っています。
この部分の痛みの多くは尺骨神経が何らかの形で損傷されることごほとんどで、そうでなければ痛みが出る理由が見当たりません。
考えられるのは外傷による豆状骨や有こう骨の骨折などしかありません。
考えられることは全部考えましたが何もないのです。
しかし、患者さんは痛みを感じておられます。これは本当によくあることです。
そして、数日後に良くなるんです。
だからそれまで患者さんの痛みにしっかりとお付き合いさせていただく。
絶対に大丈夫という「保証」をしながら。
そして、この患者さんも3日後に痛みが全く無くなりました‼
僕はこうなることを治療者としての知識と経験からわかっていました。
でも、患者さんはびっくりしていました😊
知識と経験が神がかり的に見えるのはこういうことなのかも知れませんね✨
このようなことは治療の現場では頻繁に起こっていると思います‼
知識と経験、大切ですね。