首の痛みについて

 

はじめに

 

 

首の痛みと同時に、 頭痛や吐き気、 手のしびれ、 首のうしろにしこりや筋肉のコリコリを感じる、 首を動かすと音がなる、 などの症状があれば何科へ行けば良いのか迷ってしまいます。

 

 

内臓の病気が関係するかも心配でしょう。

 

また、いつもなら2日ぐらいで治るのに今回は首の痛みが治らないとお困りの方も多いですね。

 

 

今回はそんな首の痛みについて解説します。

 

 

症状から考える痛みの原因

 

 

1)朝の動き始めに激痛を感じる(寝違い)

動き始めに痛みが強く、動いているうちに痛みが軽くなってくる状態を「寝違い」と表現されますね。動き始めの痛みは関節痛の特徴です。椎間関節という首の関節に軽い炎症を起こしていると考えられます。。

 

2)頭痛や吐き気がする痛み

この手の痛みのほとんどは、頚椎の変形が原因で首から肩周りの筋肉が緊張してくる緊張型頭痛と考えられます。まれに脳を包む髄膜に感染・炎症が起こる事が原因で痛みを感じることがありますがこの時は発熱も伴います。また、風邪を引いたときの関節痛が首の痛みとして感じる事もあります。

 

3)病気や内臓の異常が原因の痛み

首の痛みが内臓と関係して出てくる事は希です。しかし、肩周りの痛みが首にも感じることはあるでしょう。狭心症の痛みが肩周りに出てくることはあります。また肺がんの転位が背中や首に感じることもあります。その他、扁桃腺が腫れて首に痛みを感じる場合もあります。基本的には、発熱があって、寝ている時にもズキズキと痛みがある場合には、関節の痛みではありませんので注意が必要です。その他、頚椎の一部が石灰化したり、慢性関節リウマチによる首の痛みをあり得ます。これらには首の痛み以外の様々な症状が出てきますので、鑑別に注意が必要です。

 

4)手にしびれがある

首の痛みと同時に手のしびれがある場合は、頸椎椎間板ヘルニアか頚椎症性神経根症が考えられます。その場合には、頚椎の変形やヘルニアによって首から腕に走る神経が圧迫されます。また、胸郭出口症候群は、首から腕に走る神経が首の付け根、腕の付け根で圧迫される状態ですが、この時に腕のしびれと同時に首の痛みも感じることがあります。またしびれと同時に力が入らないなどの麻痺の症状が出る場合もあります。

 

5)首にコリコリがある

 

コリコリは何か硬いものに触れたときに感じるものです。筋肉が緊張して触ってみるとコリコリと感じることがあります。また、風邪を引いたり、疲れで免疫力が低下した際に首周辺には多くのリンパ節がコリコリと感じることもあります。

 

 

6)首を動かすと音が鳴る

 

関節は動くときに音が鳴ることはよくあることです。関節の音は骨を伝って、内耳という音を感じる器官に到達します。首の関節は耳に近いところにあるために、意識を首に集中させることで関節の音を聞くことが出来ます。普段もきっと音は鳴っていると思いますが意識しないので聞こえていないのでしょう。痛みや違和感があるときには首に意識が集中しているために、音が聞こえるのでしょう。音と同時に痛みが出ない場合は問題ありません。

 

7)ストレスによる痛み

 

関節の変形や椎間板の変性によって首から肩周りにかけて痛みを感じることはよくありますが、その感じ方がストレスによって過敏になっている場合があります。ストレスを感じている人は痛みの沸点が下がってしまい、痛みを感じやすいことが知られています。痛いこと自体がストレスになり、痛に敏感になることもあります。また、「親が首の手術をした」という人は、「遺伝的に自分も首が弱い」と考えて首の痛みに過敏に反応することもあります。一番問題なのは、ストレスが原因で痛みを感じている人の中にはストレスを意識できていない人がいることです。このような方はどこに行っても良くならない痛みを持っている場合が多いです。

 

 

何科へ行けばいいの?

 

発熱があれば内科で診てもらうのが良いでしょう。動きと同時に首に痛みがある場合や、手にしびれがある場合には整形外科をお勧めします。今まで経験したことがない強さの痛みや顔の筋肉、上肢・下肢の麻痺が急激にやってきた場合は迷わず救急車を呼びましょう。脳にまる急性疾患である場合があります。ご自分で考えても緊急性がない場合や以前にも経験している痛み、一度は病院へ行ったけど問題ないと言われた首の痛みは鍼灸院や整骨院で対応できます。

 

当院での施術

 

当院ではまず、患者さんの痛みの原因をできる限り医学的に追及します。比較的に希ですが、検査が必要な場合には医療機関を紹介します。

 

当院で対処可能な場合は鍼・筋膜リリース・整体で施術を行います。

 

また、ほとんどの患者さんは首の痛みと共に痛みに対する不安や心配を抱いております。生活の中でストレスが強い場合には特にその傾向にあります。そのような患者さんに対しては認知行動療法的なかかわりや、マインドフルネス瞑想を通して、痛みの沸点を高くする(痛みを感じにくくする)ように施術します。

 

 

遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。

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おわりに

 

 

 

 

大阪市の平野区、生野区界隈で、原因がわからない首の痛みお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。

 

 

当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。

 

 

・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法的なかかわり(マインドフルネス瞑想)などを原因がわからない首の痛みの施術に応用していています。

 

 

執筆担当は小川でした。

経歴、プロフィール

http://www.korikori.com/staff/

 

 

当院はコロナウイルス感染に対応中です。「3つの密」に対する対策をしっかりと行っています。

 

http://wwwkorikori.com/blog/covid-19info/

 

 

参考文献

 

中島健二:1.髄膜炎の臨床症状とその病態生理.日本内科学会雑誌, 85 巻 5 号 p. 663-666,1996.

 

 

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