トラマールでも良くならなかった首の痛みの改善例【交通事故 平野区 生野区 南巽 小川鍼灸整骨院】

トラマールでも改善しなかった頚部痛改善のイメージ

交通事故後の首の痛みで悩んでいたPさんは、トラマールという非常に強い鎮痛薬でも痛みは軽減しませんでした。しかし当院での4回の施術で改善しました。その理由を分析して解説致します。

 

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログです。

 

みなさんは、「交通事故の後に出てくる痛みは長引く」ということを聞いたことはあるでしょうか?

 

今回は、正に交通事故の後に長引いたの頚の痛みが、当院の筋膜リリース改善した患者さんについて報告します。

 

 

内容は以下の通りです。

・患者さんについて

・施術と結果

・なぜよくなったのか

・おわりに

・参考文献

 

また当院では、

メールお電話

無料相談を受け付けています。

オープンチャットでもご相談頂けます。

 

小川鍼灸整骨院大阪市の南東、平野区生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、日本で一番身近な整骨院を目指しています。

交通事故でお困りの方もご相談ください。

 

患者さんについて

 

 

Pさんは25歳の男性で、職業は建築作業員です。

 

頚から背中の痛み、頭痛を訴えて来院されました。

 

初診時のPさんは私に以下のように訴えました。

 

「1年前に交通事故で頚椎捻挫を起こし、その後頚の痛みは軽減していない」

 

「事故の前は肩こりなど感じた事がなかったが事故後に頚の痛み肩の痛みを感じるようになり、痛みは徐々に強くなってきている」

 

「とにかく首周りを強く刺激して欲しい、それで良くなるような気がする」

 

「事故の時に通院した整形外科では、トラマールやサインバルタというような作用が強い薬が処方されていた」

 

 

「しかしトラマールは麻薬のようなきつい薬で体に良くないと思いトラマールの量を減らすように努力したが、しびれやふるえなどの離脱症状が出てきてどうすればいいのか全く分らない状態だった」

 

 

「マッサージや整体などこれまでいろんな治療を受けたけれども、治療直後だけが軽くなったと感じるだけで説明もされないので不安はどんどん大きくなってきた」

 

「どの先生の説明も自分的に納得できず、自分で調べてみてもわからなかったので不安が大きくなった」

 

「最近は、頚の痛みを感じるとしんどいという気持ちが先に出てきて仕事も辛くなってきている」

 

上記のように訴えるPさんに対して私は、心の問題と身体の問題を想定して施術を行うことを考えました。Pさんの症状には不安が大きく関係していたからです。このことはご自分でも認識されていました。

 

施術と結果

 

筋膜リリースと整体を4回

 

それに加えて、認知行動療法的なかかわりも行いました。

 

 

結果は、痛みが10→3になりました。

 

特に2回目から3回目の間にPさんは、

 

「やめることができなかったトラマールをやめることができた」、

 

「禁断症状としてのけいれんは起きたけれども無視することができた」

 

と話してくれました。

 

最終日には、

 

「鋭い痛みがやってきたときには体に意識が向いてしまうけれども、治療に行っていることが自信につながる」

 

と話してくれました。

 

なぜよくなったのか?

 

Pさんにおける頚の痛みの原因は、体の問題と心の問題に分けて考えることができました。

 

これら2つの問題が相乗効果をなして痛みを大きくしているように見えました。

 

図にしましたので、①から⑧の番号を追って説明させてもらいます。

 

 

まず、図中左側の「体の問題」については次の通りです。

 

頚椎椎間板変性は20歳以降に起こります。

 

Pさんは20代で比較的若いですが、交通事故をきっかけに①椎間板の変性過程に何らかの痛みを感じてしまったのでしょう。

 

考えられることは椎間板に亀裂が生じてそこに血管と神経が伸びていくという現象です。

 

この時に伸びた知覚神経が痛みの原因になることがあります。

 

動き始めの鋭い頚の痛みはそのような時に特徴的な痛みと考えられます。

 

椎間板についてをご参照ください。

椎間板について【大阪 平野区 生野区 南巽 腰痛 小川鍼灸整骨院】

 

そして、そのような頚の痛みが②筋肉の緊張と筋膜の癒着を引き起こし更に首周り全体の重くだるい③痛みを引き起こします。

 

この症状に対しては、④筋膜リリースと整体を行いました。

 

 

筋膜と筋肉をゆるく結ぶ結合組織が癒着した場合は、その部分の水分量が低下したり、pHの変化によって痛みが出てきたりします。

 

徒手による筋膜リリースはそれらの不調を解消して痛みを感じさせないように⑤してくれるのです。

 

今回は、

 

「とにかく首周りを強く刺激して欲しい、それで良くなるような気がする」

 

とPさんは話しましたので、頚の筋膜を緩める筋膜リリースと整体を行うようにしました。

 

そして、こころの問題については次の通りです。

 

Pさんは自分の意識が深まりやすく、どんどん悪い方向に考えてしまう傾向にあることを自覚していました。

 

つまり、⑥頚への意識の集中がみられ、Pさん自身もそれを認めました。

 

初診時にはそのようなこころの問題に触れないようにしていたのですが、2回目以降はPさんから自分の心情をいろいろと語って下さいました。

 

そこには元々の性格傾向や将来への不安、交通事故処理にまつわるストレス、トラマールに対する依存、そして実家との葛藤などが存在しました。

 

 

特にトラマールは比較的安全に利用できるオピオイド系の鎮痛剤として知られているにもかかわらず、ネット検索を元に、多彩な症状を自ら感じ取っているようにお見受けできました。このような患者さんは非常に多いです。

 

こちらのブログも参考にしてください。

ネット検索の悪影響について【治療法 骨折 顎関節症 うつ 自律神経失調症 線維筋痛症 慢性疲労症候群 コロナ後遺症 パニック障害 小川鍼灸整骨院】

 

上記のようなPさんのこころの問題に対して、⑦認知行動療法的なかかわりを行いました。

 

それらの問題と症状の関係について、マインドワンダリングや精神交互作用、恐怖回避思考や破局的思考と呼ばれるような、既に知られている現象を通してPさんに理解して頂ける様に説明しました。

 

それらの説明によってPさんは頚の痛みに意識が集中しすぎることで痛みが強く感じられるこに納得が得られ、

 

⑧意識を頚に集中させないようにコントロールすることができるようになった結果、Pさんの頚の痛みは軽減していったと考えられます。

 

理解を深めるために以下のブログもご参照ください。

↓↓↓

痛みと意識の関係について【肩こり 腰痛 慢性の痛み 平野区 生野区 南巽 整骨院 鍼灸 筋膜リリース 整体 認知行動療法】

 

マインドワンダリング・マインドフルネス瞑想について【平野区 生野区 南巽 小川鍼灸整骨院】

 

これまでPさんが整形外科やマッサージなどの治療を受けても効果が出なかった理由は、

 

体の問題だけに焦点を当てた治療しか受けてこなかったことにあると考えられます。

 

Pさんが回復できた大きな理由は体の問題だけではなく、こころの問題にうまく対処できて、Pさん自身がご自身のこころの問題を自覚してコントロールできるという感覚を得たためだと思われます。

 

小川鍼灸整骨院では、「どこに行っても良くならなかった症状」が、認知行動療法的なかかわりをとおして改善した患者さんをたくさん経験しています。

 

認知行動療法的なかかわり【平野区 生野区 南巽 鍼灸 小川鍼灸整骨院】

 

遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。

↓↓↓

オープンチャットでもご相談頂けます。

おわりに

 

 

大阪市の平野区、生野区南巽界隈で交通事故の痛みやトラマールを服用しなくてはいけない程の痛み、どこに行ってもよくならない痛みでお悩みの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。

 

はり筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法をどこに行っても良くならない痛みの施術に応用していています。

 

当院は大阪市の平野区生野区の境目にある加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにある整骨院す。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。

 

当院の患者さんは、平野区生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。

 

※内容につきましては、プライバシーに配慮して、話しの構造が変わらない程度に性別や年齢、職業、具体的な社会的背景などを加工しています。

 

参考文献

 

山岸 淳嗣, 小久保 他):ヒト頚椎変性椎間板における血管新生と神経伸長―700 椎間板の組織学的・免疫化学的観察―.中部日本整形外科・災害外科学会雑誌, 58 巻 2 号 p. 255-256,2015.

 

伊達 久, 森田 行夫 他):非がん性慢性疼痛に対するトラマドールの長期投与―日常診療における3年投与症例の調査研究―.日本ペインクリニック学会誌, 25 巻 4 号 p. 238-243,2018.

 

鈴木 茂樹, 浅賀 亮哉,他):エコーガイド下Fasciaリリースの治療効果―Fasciaの痛みの原因と多職種連携の必要性について―.理学療法 - 臨床・研究・教育, 26 巻 1 号 p. 3-7,2019.

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

小川 貴司(おがわ たかし)

「どこに行ってもよくならない」「自分の症状を何とかしたい」「症状のない以前の生活に戻りたい」とお困りの方、どのような症状でも一度ご相談ください。院長紹介はこちら

-どこに行っても良くならない痛み, 交通事故, 首の痛み

Copyright © 小川鍼灸整骨院 , All Rights Reserved.