はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
今回は思春期(特に女の子)にみられる手の先天性関節変形
であるマーデルング変形についてです。
マーデルング変形とは
マーデルング変形は何らかの原因により、橈骨の遠位端(腕の骨で手首に近い所)にある
成長軟骨に障害が起こる病気です。
成長軟骨に障害が起こることで手首に特有の変形が見られるようになります。
変形は、成長につれ目立ってくるようになり、運動制限や手関節の痛みを伴います。
また、女の子に多く見られるのが特徴です。
マーデルング変形の原因と症状
マーデルング変形の原因は遺伝が関係するとも言われていますが
よく分かっておりません。
手の変形は銃剣状変形という特徴的な変形が見られます。
銃剣状変形:橈骨よりも尺骨が長くなり、かつ尺骨が背側に脱臼する
また、手首を回すなどの運動制限、また握力の低下がみられることもあります。
マーデルング変形の治療
マーデルング変形は
・見た目の変形が軽い
・痛みがない
・運動制限がない
となれば治療の必要はありません。
しかし
・変形が強い
・痛みが強い
・運動制限がある
などが見られれば、手術で橈骨や尺骨を部分的に切除し、
変形を矯正する場合があります。
おわりに
マーデルング変形珍しい病気です。上記症状があり、この病気を疑う時は
小児や手の外科の専門医がいる医療機関を受診することをお勧めします。
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