はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
中学校入学と同時に本格的にスポーツを始めるお子さんは多いです。
そんなときに身体の各部位で痛みを感じることがあります。
特に多い部位としては、足の内側の痛みです。
この部分の痛みは有痛性外脛骨として有名です。
今回は足の内側の痛み(有痛性外脛骨)を訴えて来院された中学1年男子S君が当院の施術で改善しましたので報告いたします。
内容は以下の通りです。
・患者さんについて
・有痛性外脛骨とは
・当院での施術について
・なぜよくなったのか
・おわりに
・参考文献
また当院では、
無料相談を受け付けています。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
患者さんについて
S君は中学1年生です。これまであまり運動をして来ませんでしたが、中学校入学を機に卓球を始めました。
だから、部活動を始めたこの数ヶ月で急に運動量が増えたわけです。
つまりスポーツによる痛みです。
痛みの場所は足の内側、舟状骨という部分で、少し見えにくいですが×のしるしの部分です。
はじめは我慢しながらクラブ活動を続けていましたが、痛みの頻度が高くなり、我慢できなくなってお母さんと一緒に来院されました。
S君の足はご覧の通り偏平足です。
有痛性外脛骨とは
有痛性外脛骨とは、舟状骨という足の骨の一部が分離してしまうことです。時に整形外科の先生からは「骨折」と表現されてびっくりする親御さんもいらっしゃいます。
この部分は成長軟骨の部分(骨端核)で、柔らかい部分です。そこに後脛骨筋という筋肉が付いています。
このような構造上、突然にたくさん運動することでこの部分には引っ張りの力が加わり、柔らかい部分がはがれてしまうのです。
この状態が有痛性外脛骨です。有痛性外脛骨は成長期の、スポーツ選手で特に女の子に多い痛みです。
また、扁平足は後脛骨筋の緊張も高まり、舟状骨に負担がかかりやすく、ましてやその部分が柔らかいとなれば痛みは出やすくなります。
当院での施術について
まず、S君の靴を見せて頂き、土ふまずを高くするために足底板を装着しました。
そしてオイルで痛みのある部分をマッサージ。
更にストレッチを行いました。
もちろん、これまでにない運動を短期間に行ったためのオーバーユース(使いすぎ症候群)ですので、1週間程度の安静を指導しました。
さらに、Sっ君がランニングで使用している靴は、クッション性の悪い靴でしたので、ランニングシューズを使用するように指導しました。
それらのかかわりの結果、1週間後に痛みはかなり軽減して卓球を再開しました。
なぜよくなったのか
この痛みは、土ふまずが低く扁平足になっていることと関係しています。だから、足底板で土ふまずを高くすることで舟状骨部分にかかる負担を軽減できるのです。その結果痛みが小さくなったと考えられます。
また、オイルはローズマリーカンファーとラベンダーを混ぜたものです。炎症を抑える働きがあります。このオイルの作用が炎症を小さくしてくれたと考えられます。
更に、ストレッチは後脛骨筋の緊張をやわらげ、舟状骨にかかる負担を軽減してくれるのです。
靴の指導も必ず行うことです。特に偏平足の選手には、クッションのよく効いた靴を指導します。なぜなら、土踏まず(内側縦アーチ)はサスペンションのように働いてクッションの役目をするのですが、土踏まずが低いとクッションの役目がなくなり足への負担が大きくなるからです。クッション性の良い靴を選ぶことで、外脛骨への負担も小さくなったと考えられます。
もちろん、オーバーユースに一定の安静はやはり必要なのですね。
おわりに
大阪市の平野区、生野区・南巽界隈で、スポーツによる痛みでお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。筋膜リリースや整体、オイルトリートメント、はり、ストレッチなど患者さんの症状に最適な施術を選んで行います。
小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目にある南巽・加美北地区、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。
北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。当院へは平野区、生野区以外にも、東住吉区や東成区、八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などからも患者さんが来院されています。
参考文献
窪田誠:最新整形外科体系,23スポーツ障害,10章 スポーツによる足関節・足部の障害・外傷,有痛性外脛骨.中山書店,pp409‐413,2007.