小川鍼灸整骨院のブログです。
世界中に住む人間の肉体は同じつくりであるにもかかわらず、ある文化特有だけに起こる病気があるとすれば・・・・・。
それは文化が創り上げる病気といえます。
つまり、肉体が悪くなくとも病気になってしまうことがあるということです。
このことは原因がないにもかかわらず、病気や痛みが発症することをうまく説明づけてくれます。
さらに、どのような治療で治すことができるのか?そのヒントをも提示してくれるでしょう。
「サキット・ポロン」という北スマトラ周辺文化に確認された文化特有の病気をとおして、原因がないにもかかわらず、病気や痛みが発症することを再考してみましょう!
できるかな?
インドネシアにはイスラム教をはじめとしてキリスト教やヒンドゥー教、仏教など、歴史的な流れから様々な宗教が混在するのですが、それとは別のレベルで民俗信仰として精霊への崇拝があります。
精霊とは、動植物やモノなどのすべてのものに宿っている魂のことです。
そして人間社会もその精霊の世界の中に位置付けられる・・・・・。
身近な例でいえば、火山の噴火を、「人間が自分勝手に木を伐採し続けたから山の精霊が怒っている!」と因果づけるような世界観とでもいいましょうか。
産業化された近代社会に住む人はこの考えをばかばかしいと思うかもしれませんが、このように解釈する世界観に住む人たちからすると、精霊の世界を無視する私たちの方がばかげているのです。
正確さには欠けると思いますが、わかりやすさを重視して説明してみました(笑)
目前に起こっている現実の解釈について、世界中には様々な見方があります。
私たちが住む産業化された近代社会のように物質的に因果関係を見出そうとする社会。
その土地に昔から伝わっている解釈の仕方を通して目前の現実を解釈しようとする社会。
まあ、ほとんどの人が自分が生まれ育った文化的背景、社会的背景、過去の経験などに影響を受けて、目前の現象を自分に都合よく解釈するようになっているとは思います。
そのような人間の特性を前置きとして、サキット・ポロンをみてみましょう!
サキット・ポロン、それは「若い女性に多く特に結婚式の時に花嫁が混乱を起こし、金切り声で叫び服を脱いで裸足で走り出して木の上に上る・・・」
という錯乱状態、そしてその原因は花嫁がこれまで結婚を断ってきた男性の嫉妬(呪い)であると。
これは現地で考えられている典型的なモデルです。
そこで文化人類学者の吉田先生は実際にサキット・ポロンにかかった人たちの事例を調査しました。
実際にはどのような人にどのような状況としてサキット・ポロンが起こるのか・・・・・
(つづく)
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