小川鍼灸整骨院のブログです。
内容と関係ないのですが、山野草を趣味とする母が、僕のお気に入りの流木に命を吹き込んでくれました。
お気に入りなんです(笑)
ところで皆さん、専門家の私生活って興味ありませんか?
例えば、料理人が何を食べている?とか、学校の先生は自分の子供にどのような教育をしているの?とか、医者はどんな養生をしているのか?とか。
実は私、先日、肩関節の痛みにみまわれました(笑)
みなさんは、治療者が痛みを感じた時には最良の方法を知っていて痛みからすぐに開放される術をもっていると考えますか?(笑)。
私の場合、ある意味最良の方法を知っていると言えますが、ある意味でそうでないかもしれません。
私が肩関節を痛めたときにどう感じてどう対処したのか?お話しますね。
もう今から2か月半ぐらい前になるでしょうか。
野球を始めた息子に付き合って思いっきりキャッチボールをしたのです。
鋭い球が息子のミットへ! 20球ほど投げてすごく気持ちよかったのですが翌日より肩関節の痛みが。
私はスポーツ障害としての腱板炎と解釈しました。だって、過度に肩を使用した後に痛くなったのですもの。
でも、ちょっと様子がおかしいのです。1か月経過してもまだ痛みは残っています。
生活できないほどの痛みではありません。仕事もできます。
でも何かの拍子にビシっと痛みを感じるのです。夜も痛みで目が覚めることがあります。
右肩を下にして眠ることはできません。動きは最後まで挙げたりすることや背中を触ること、頭の後ろを触りながら胸を張ることができません。
「おかしいなあ、もう1か月も経ってるのに・・。
腱板炎ならそろそろ治りそうなものなのに・・・。
あれ、もしかしたら他に原因があるのか?
腱板断裂?
もしかしてSLAP?
長頭腱炎?
いや、
二頭筋を収縮させてもいたみはないぞ・・・」
自分の痛みの原因が何であるのかを真剣に考えるようになりました。
腱板断裂やSLAPは20球しか投げていない私がなるはずもないです。しかし冷静さを欠いていた私は、知識を総動員していろいろ考えました。
私は、肩の痛みの知識はあっても自分の肩が痛むのは初めての経験なので、こうなってしまうのです。
野球の知識があっても経験がなければ、プレーをしても体がついて行かないことと全く同じことです。
知っていることと体験することは全く別物なのでしょうね。
「MRIを撮らないといけないか?どこの病院で検査しようか?仕事はどうしようか?」
私はちょっとしたプチパニックに陥りました。
でも、私は患者さんの心理的、社会的な背景を勉強してきたので、肩の病態と同時に自分の気分や意識についても見つめ直すことにしました。
そして同じような症状の人が患者としてやってきたときに自分は何と診断するか考えることにたどり着くことができました。
同じような症状の患者さんが来たら私は次のように言うでしょう。
「○○さんの43歳という年齢から考えると、肩の腱板という組織がそろそろ傷んできていて、そこに普段しないような激しい運動をしたので負担がかかって炎症が起きたのでしょうね。
何もしなくても痛みが出てくるころだったかもしれません。この痛みは少し長引きますよ。
いわゆる四十肩、五十肩と言われるものと同じことですが、まだ肩が固まっていないので軽傷の部類です。だいたい、3か月から半年ぐらいかかる人もざらですね。」きっと上記のことで間違いないと思います。
私は今、上記のことを受け入れています。
しかし、はじめの1か月は本当に悩みました。
何より身体の老化を突き付けられたような気分にもなったためです。
小学生の息子にはじめて投げ方を教えたのは6年前でしたが、最近は中学生の息子に遠投競争をしても負けるようになったり、短距離走をして負けそうになったり、朝起き上がる時に腰に痛みを強く感じるようになったり・・・。
私は老化が基盤にあってやってくる痛みを否定したいためにスポーツ障害による痛みであることを強く信じたかったのかもしれません。
中年期の肩の痛みは基本的に腱板という組織の退行性変化(老化)が進んでいるものなのです。この部分は血流が悪く、なかなか元の通りに修復しにくい場所なので痛みが出れば治るまでに時間がかかるのですね。
理屈では分かっていたはずなのに、いざ自分が痛みを感じてしまうと恥ずかしながら取り乱してしまいました。
現在は完璧でないまでも症状はかなり落ち着いています。また、肩関節への自信も取り戻しました。水泳もできますし、サーフィンにも行くことができました。
治療者である私が肩の痛みを感じた時にどのように対処したのか?
非治療者とはその対処の仕方にどのような違いがあるのか?
そこに言及するのが今回の目的でした。
結論、:専門家である私は、プチパニックになり
ながらも自分で自分のふに落ちる痛みの原因を見つけることができて自分で納得することができた!そして納得することで痛みがなくなるまでの間、溺れることなくなんとか対岸(治る時期)までたどり着くことができた!
私だって一般の方と同じように不安に陥って痛みを感じる。しかし一般の方との違いは既存の知識を整理して長く不安に陥ることなく、自己消化することができたということです。
この自己消化、非常に大切だと思います。もしかしたら私は患者さんが自分の痛みを自己消化して問題ないものにしてしまうことをお手伝いしているのかもしれません。
では具体的にどのようにお手伝いさせてもらっているのか?次回はそのことを整理してみますね。
(おわり)
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