はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
肥満とは脂肪組織が過剰に蓄積した状態であり、皮下脂肪と内臓脂肪があります。
肥満は現代病とも呼ばれ、生活習慣病とも大きく関係しています。
活動的な日常生活や定期的な運動は、褐色脂肪細胞の刺激などに繋がり、肥満の予防・改善に有効です。
また、種々の慢性疾患の進行を防ぎ、死亡率を低下させることが報告されています。
そこで著者は中年男性肥満者を対象に、運動処方を行い、作成した1年間のプログラム実施後のライフスタイルや体力の変化を評価することを目的として検討しました。
今回は、その検討結果を記した論文「男性肥満者に対する運動プログラムの評価」を紹介します。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南西、平野区と生野区の境目にある加美北地区にあります鍼灸整骨院です。鍼灸・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法の理論を応用して施術します。対象となるは、どこに行っても良くならない痛みをもつ患者さんです。
例えば病院で、変形性関節症、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、線維筋痛症、慢性疲労症候群、うつ病、自律神経失調症、手術後の痛み、抗がん剤の副作用、などの治療をうけているけれども改善しない患者さんでです。またこれらの症状に肥満が関連している場合には認知行動療法的なかかわりを元に医師と連携しながら施術させて頂きます。その他、病院で検査したけど異常が見当たらない患者さんの治療も得意としています。
最寄りの駅は地下鉄千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところです。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。北巽から南巽までは徒歩で15分ぐらい歩きますよ。だから間違えないでくださいね。小川鍼灸整骨院はあなたに一番近く、地域でおすすめの整骨院を目指しています。
執筆担当は小川です。
http://www.korikori.com/staff/
論文の内容
対象:
男性61人(30‐59歳、BMI26.4kg/m2以上)
職業(公務員・会社員・自営業など)
方法:
測定項目:健康関連体力(身体組成・全身持久力・筋力・柔軟性)・日常生活活動量
身体組成:身長・体重・BMI・ウエストヒップ比・体脂肪率
全身持久力:換気性閾値
筋力:握力・脚伸展力
柔軟性:長坐位体前屈
日常生活活動量:7日間の1日平均歩数
生活習慣に対するアンケート調査
プログラム内容:1年を4期に分けて参加から始まり、最終的に自身でメニュー作成のレベルにまで行う。
頻度:週に1回90分
ライフスタイルチェック
身体組成・体力の変化
結果:
継続率:66%(61人の内1年以内で21人が脱落)
・脱落群と継続群との間で身体特性と体力は有意差無し
・年齢と長坐位前屈が脱落群で有意に低値
継続群のライフスタイル変化:
ライフスタイルチェックに関する項目「運動に関する肯定感情」、「生活場面での運動」、「運動習慣」の3項目の得点が前値より6カ月後で有意に増加
身体・体力に与えた具体的効果:
・継続群:体重・体脂肪率・ウエストヒップ比が有意に減少、体力・体重支持指数が有意な改善
・脱落群:ウエストヒップ比が有意な減少、他項目は有意な変化はなし
考察:
運動プログラムの継続率は66%で、多忙な中年男性を対象に、1年間という長期にわたるプログラムとしては高い継続率であった。
ライフスタイルチェックに関する項目「運動に関する肯定感情」、「生活場面での運動」、「運動習慣」の3項目の得点が前値より6カ月後で有意に増加。
1日平均歩数は、約2000歩弱の増加傾向を認め、生活習慣の改善に本プログラムが有効には当たらくことが示唆された。
また、身体組成も優位に改善を認めた。
すなわち、本プログラムは中年男性肥満者に対して継続率・生活習慣改善・身体組成改善・体力向上の面で有効と考えられた。
当院の見解
肥満者に対する介入において、論文中にあるような運動プログラムは非常に有用な方法ですね。
当院でも論文にあるようなアドバイスを認知行動療法を応用して行っております。
ホーカー、フェアバーン、ホーカーらによって書かれた「肥満の認知行動療法」という本がありますが、そこには『減量だけでなく、治療終了後の体重再増加の問題に焦点を当てて、取り組むことが重要な点』だと書かれています。
つまり、減量における運動意欲を保ち、また減量後のリバウンドを防ぐ意味において、
自分が何を理想とし、減量の先にある目標・目的を明確にして、どうなりたいか、なぜそう考えるのか、等を意識することが重要だということです。
ここでも認知行動療法的なかかわりは効果を発揮します。
どこに行っても良くならない!ぜひ当院にお越し下さい。
おわりに
大阪市の平野区、生野区界隈で膝や腰の痛み、またそれが肥満と関係しているのではないかとお悩みの方は是非とも当院にご相談下さい。鍼灸・筋膜リリース・整体などに加えまして、認知行動療法的なかかわりを用いてでみなさまの痛みを施術します。当院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。当院へは平野区、生野区以外にも、東住吉区や東成区、八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などからも患者さんが来院されています。
参考文献
西河 英隆(他):男性肥満者に対する運動プログラムの評価.日本腰痛会誌,49(10) , 1087~1096,2002
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jph/49/10/49_1087/_pdf/-char/ja