はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。当院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。
変形性膝関節症でお悩みの方は多いと思います。膝の軟骨がすり減って痛みが出てくるのが変形性膝関節症ですね。
外観は、膝のおさらの形が見えなくなって、膝頭がまるくふっくらしたようにみえます。
病院で検査を受けて、ご自身のレントゲン写真を見てその変形具合にびっくりした人も多いでしょう。
そこで今回は、「変形性膝関節症の臨床症状とX線所見との対比」という論文を紹介したいと思います。
内容
大学病院の外来で変形性膝関節症と診断された60人の女性を対象として調査しました。
対象患者さんの平均年齢 は67.0歳, 全例内側の関節軟骨がすり減っているタイプでした。
患者さんの平均身長は149,9±4.5cm, 平均体重は58.1±10.3kg, BMIは25.9で若干肥満傾向であったということです。
これらの患者さんのレントゲン検査とわかった変形の度合いの結果と、痛みや歩行の能力の間にはどんな関係があるのかを調べたのが今回の研究です。
つまり、レントゲン画像で変形の度合いが強い人は痛みを感じやすいかどうかを調べたのです。
結果は、
・軟骨が比較的残っているグループで痛みが強いグループは痛みが弱いグループと比べて関節の不安定性が高かった。
・軟骨が沢山減っているグループで痛みが強いグループは痛みが弱いグループと比べて不安定性が高い傾向にあったが統計学的な差はなかった。
・内則・外側それぞれの関節の骨棘(トゲのような骨の変形)の有無は痛みと関係しなかった。
・大腿骨と膝蓋骨の間の関節(この関節をPF関節といいます)の変形は痛みのあるグループに有意に多かった。
ということです。つまり、レントゲン画像で変形がひどい人ほど痛みが強く歩行能力は低下するのか?と思いきやそうではなく、膝の不安定性が強いことが痛みや歩行能力の低下と関係していることがわかったということです。
当院の見解
レントゲン検査を行なって、画像を目で見ると自分の膝どうなっているのかそのイメージがつきやすいですね。
しかし、その際に必要以上のマイナスイメージをもってしまう患者さんもいらっしゃいます。
そこで今回は、必要のないマイナスイメージを持たないように、この論文を紹介しました。
変形の度合いと痛みや歩行能力はあまり関係ないということですので、過度の心配は不要であることがわかりますね。
また、変形が進んでも痛みなく生活できるということもしっかりと理解して頂きたいものです。
ただし、大腿骨とお皿の間の関節の変形は痛みを伴うことが多いようですので注意が必要ですね。
当院では変形性膝関節症に対して、オイルマッサージ、筋力トレーニング、はりきゅう施術を行なっております。
おわりに
当院は予約制です。
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変形性膝関節症でお困りの患者さんは多いと思います。大阪市の平野区、生野区界隈で膝の痛み、特に変形性膝関節症の痛みでお悩みの方は是非とも当院にご相談下さい。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。
参考文献
市場和志 他:変形性膝関節症の臨床症状とX線所見との対比.中国・四国整形外科学会雑誌 10 巻 (1998) 1 号.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcsoa1989/10/1/10_1_23/_pdf/-char/ja