膝が変形しても痛みは出ない?【平野区 加美北 衣摺 膝痛 レントゲン 対策 軟骨 小川鍼灸整骨院】

 

 

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログです。

 

当院には中年以降の方で膝が痛くなってきたとお悩みの方が多く来院されます。

 

その中には病院を受診して医師から受けた説明に不安を感じる方も多いと思います。

 

膝関節のレントゲンでは軟骨がすり減って関節の間のすき間がなくなっていたり、骨が変形していたり、時には尖った骨が出張っていて痛々しくみえるものです。

 

病院では「変形性膝関節症です」と診断されるでしょう。

 

しかし安心してください。変形がひどくても痛みは小さくなるという報告もあります。

 

今回のブログでは、レントゲンで膝の変形があっても痛みが小さくなるということについて説明させてもらいます。

 

変形した膝はどうなっていくの?

 

人の身体は20歳以降細胞の数を減らしていきます。関節軟骨も擦り切れてきて関節は炎症を起こします。その炎症を繰り返すたびに少しずつ関節は変形していきます。変形した膝は元の状態には戻りません。これは肌にしわが出てきたり、髪の毛の量が少なくなってきたりすることと同じことです。

とくに、過去に膝の骨折や脱臼、膝の靭帯損傷などを経験した方にはそうでない人よりも高い割合で関節の変形が起こります(二次性変形性関節症)。当院にも膝の痛みでお困りの方が多く来院されますが、年齢が高くなるにつれて、また膝の変形の度合が高くなるほど膝の痛みを繰り返しています。

しかしその一方で、「こんなに変形しているのに痛くないの?」という患者さんによく出会います。そのような方は腰痛とか首の痛みなどの他の痛みを訴えて来院している患者さんですが、そのような患者さんの中にはすごく膝が変形しているのに痛くないという方が少なくないのです。

これらの32年にわたる私の臨床経験からは、膝の変形はある程度誰にも起こるものであり、変形が少しずつ進むたびに痛みも感じるけれどもそれは一時的なものであり、また痛みのない時期がやってくるということです。

この状態を繰り返しながら、いよいよ生活できないほどの痛みが長く続いたり、痛みのある時期と痛みのない時期の感覚が短くなってきたら、その時は人工関節の手術を受ける時期かもしれません。

 

 

内容

 

大学病院の外来で変形性膝関節症と診断された60人の女性を対象として調査しました。

対象患者さんの平均年齢 は67.0歳, 全例内側の関節軟骨がすり減っているタイプでした。

患者さんの平均身長は149,9±4.5cm, 平均体重は58.1±10.3kg, BMIは25.9で若干肥満傾向であったということです。

これらの患者さんのレントゲン検査とわかった変形の度合いの結果と、痛みや歩行の能力の間にはどんな関係があるのかを調べたのが今回の研究です。

つまり、レントゲン画像で変形の度合いが強い人は痛みを感じやすいかどうかを調べたのです。

 

結果は、

・軟骨が比較的残っているグループで痛みが強いグループは痛みが弱いグループと比べて関節の不安定性が高かった。

・軟骨が沢山減っているグループで痛みが強いグループは痛みが弱いグループと比べて不安定性が高い傾向にあったが統計学的な差はなかった。

・内則・外側それぞれの関節の骨棘(トゲのような骨の変形)の有無は痛みと関係しなかった。

・大腿骨と膝蓋骨の間の関節(この関節をPF関節といいます)の変形は痛みのあるグループに有意に多かった。

 

ということです。つまり、レントゲン画像で変形がひどい人ほど痛みが強く歩行能力は低下するのか?と思いきやそうではなく、膝の不安定性が強いことが痛みや歩行能力の低下と関係していることがわかったということです。

 

 

当院の見解

 

レントゲン検査を行なって、画像を目で見ると自分の膝どうなっているのかそのイメージがつきやすいですね。

しかし、その際に必要以上のマイナスイメージをもってしまう患者さんもいらっしゃいます。

そこで今回は、必要のないマイナスイメージを持たないように、この論文を紹介しました。

変形の度合いと痛みや歩行能力はあまり関係ないということですので、過度の心配は不要であることがわかりますね。

また、変形が進んでも痛みなく生活できるということもしっかりと理解して頂きたいものです。

ただし、大腿骨とお皿の間の関節の変形は痛みを伴うことが多いようですので注意が必要ですね。

 

当院では変形性膝関節症に対して、オイルマッサージ、筋力トレーニング、はりきゅう施術を行なっております。

 

 

おわりに

 

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変形性膝関節症でお困りの患者さんは多いと思います。大阪市の平野区生野区界隈で膝の痛み、特に変形性膝関節症の痛みでお悩みの方は是非とも当院にご相談下さい。

当院は大阪市の平野区生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。

 

参考文献

 

市場和志 他:変形性膝関節症の臨床症状とX線所見との対比.中国・四国整形外科学会雑誌 10 巻 (1998) 1 号.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcsoa1989/10/1/10_1_23/_pdf/-char/ja

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