手術後・外傷後の痛み

手術後・外傷後の痛みに関する主な疾患

例えば脊柱管狭窄症の手術は、今以上に神経が圧迫されないようにして障害を大きくしないための手術ですが、「手術をするのだから痛みも全部リセットされる」と患者さんは考えてしまうのでしょう。期待通りに痛みが軽減しなかった患者さんは医療者に対して不満を抱くことになり、怒りと共に痛みが大きく感じられるようです。2つめの理由については、手首の骨折をギプス固定で治療したとします。骨折部分は固定によってくっついたとしても、固定をすれば関節は硬くなってしまいます。元のように使える手にするためには適切なリハビリテーションが必要になるのですが、多くの整形外科医は「生活の中で治っていくから頑張って使って下さい」と言うだけで何もしてくれない場合があります。実際にそれで治っていく人も多いのですがそうならずに困っている人もいるのです。最後の理由は、手術やギプス固定などの治療自体は成功したといわれるけど痛みがなくならない場合です。痛みの原因もはっきりしないことが多いです。このタイプは手術の対象となった疾患自体も実ははっきりしていなかった場合が多く、心理的な要因が関係しているとされることが多いようです。

治療

すべてのタイプにおいて、患者様は実際に痛みを感じており、それらの痛みは局所に過緊張と血流障害を引き起こします。これらに対しては筋膜治療や鍼灸治療を主に行います。また、関節拘縮には可動域訓練も行いますし、体幹部の痛みに対しては必要に応じて整体治療を行います。痛みのカウンセリングもすべてのパターンに有効ですが特に1つめと3つめのパターンには有効と考えられます。また、治療は基本的に動かす必要性を理解していただきながら、しっかりと動かすことにに重点をおいて進められます。

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