【パーキンソン病】家に閉じこもりがちな方へ|外出や人との交流が生活の質に与える影響

 

(2026年6月12日更新)

この記事の執筆・監修 ポリシー

小川貴司
柔道整復師 / 鍼灸師 / あんまマッサージ指圧師
医療人類学修士(身体症状と心理社会要因の研究)

臨床経験30年以上
症例数15,000件以上

所属学会

・全日本鍼灸学会

・日本統合医療学会

・日本心身医学会

・日本認知行動療法学会

医療連携:整形外科・内科と提携して原因精査を実施

情報の正確性:学術論文および国内診療ガイドラインに準拠

 

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログをご覧いただきありがとうございます。

 

今回はパーキンソン病について、小川鍼灸整骨院と同じ法人事業である、就B COCO(就労継続支援事業所)の視点からブログを作成いたします。

 

「最近、父がほとんど外出しなくなった」

「デイサービスを勧めても断られる」

「家でテレビばかり見ていて心配」

 

パーキンソン病の患者さんを支えるご家族から、このような相談を受けることがあります。

 

パーキンソン病というと、手の震えや歩きにくさなどの症状に注目されがちですが、実は「社会とのつながり」を失うことも大きな問題です。

 

近年では、社会的孤立や孤独感がパーキンソン病患者の生活の質(QOL)や症状の重症度に関係することが報告されています。

 

この記事では、パーキンソン病の方が家に閉じこもりやすくなる理由と、社会参加の重要性について解説します。

 

内容は以下の通りです。

・パーキンソンで家に閉じこもりやすくなる理由

・社会的孤立は生活の質を低下させる可能性がある

・支援グループへの参加は生活の質向上につながる可能性がある

・社会参加は「働くこと」だけではない

・就労継続支援B型という選択肢

・まとめ(おわりに)

・FAQ(よくある質問)

 

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就B COCO大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある就労継続支援B型事業所です。 

小川鍼灸整骨院と同じ建物の中にあります。 

 

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最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です

 

パーキンソンで家に閉じこもりやすくなる理由

 

歩きにくさや転倒への不安

 

パーキンソン病では歩行障害やバランス障害が起こりやすくなります。

転倒を経験したり、「転んだらどうしよう」という不安が強くなったりすると、外出そのものを避けるようになることがあります。

特に高齢になるほど、その傾向は強くなります。

 

【参考文献】

Lindholm B, Hagell P, Hansson O, Nilsson MH. On the nature of fear of falling in Parkinson's disease. Parkinsonism Relat Disord. 2011;17(7):541-544. doi:10.1016/j.parkreldis.2011.04.014.(パーキンソン病における転倒恐怖症の性質について)

 

人と会うことがおっくうになる

 

パーキンソン病では運動症状だけでなく、

  • 疲れやすさ
  • 意欲低下
  • 抑うつ症状

などがみられることがあります。これらはパーキンソン病に特徴的な無気力といわれますが医学的な診断は難しいとされています。

この無気力は、人との交流が減り、自宅で過ごす時間が増える原因になることがあります。

【参考文献】

Ratajska AM, Etheridge CB, Kenney L, Bowers D. Apathy in Parkinson's Disease: A Diagnostic Conundrum Explored in a Cohort Characterization Study. J Neuropsychiatry Clin Neurosci. 2025 Apr 28. doi:10.1176/appi.neuropsych.20240238. Epub ahead of print. PMID: 40289592.(パーキンソン病における無気力:コホート特性研究で探る診断上の難問)

 

パーキンソン病の患者さんやそのご家族からは、足元が頼りなくなった、歩行が危なっかしい、何回も転倒しそうになるなど、歩行に関する問題について相談されます。また、このことがきっかけになって、外出することが少なくなってくる方は本当に多いです。

 

パーキンソン病は進行性の病気ですが、外出機会が減ることで活動量や人との交流が少なくなり、結果として生活の質が低下しているように感じる患者さんを多く経験しています。

 

社会的孤立は生活の質を低下させる可能性がある

 

2023年に発表された研究では、孤独感が強いパーキンソン病患者ほど生活の質(QOL)が低いことが報告されました。

また、孤独感は将来の生活の質を予測する重要な因子である可能性も示されています。

【参考論文】

Prell T, Schönenberg A, Witte OW, Grosskreutz J, von der Hagen M, Kluger BM. The impact of loneliness on quality of life in people with Parkinson's disease: results from the Survey of Health, Ageing and Retirement in Europe. Front Med (Lausanne). 2023;10:1183289. doi:10.3389/fmed.2023.1183289.(パーキンソン病患者の生活の質に対する孤独の影響:欧州健康・高齢化・退職調査の結果)

もともと、1人暮らしの高齢者の方などは健康状態が悪くなりやすいとか、免疫力が下がりやすいなどの問題がありますが、パーキンソン病も例外ではありません。

私は治療家として多くのパーキンソン患者さんとかかわらせてもらいましたが、1人暮らしのパーキンソン病の方ほど、活動量や会話の機会が少なくなり、生活全体の元気さが低下しているように感じることがあります。

私たちはできるだけ、パーキンソン病の方々と和気あいあいと親しみをもって接するようにしています。

 

人とのつながりがある人は症状が軽い傾向がある

 

2020年に発表された研究では、孤独感が強い患者ほど症状が重く、生活の質も低いことが報告されました。

一方で、友人との交流が豊かな患者では症状が比較的軽い傾向がみられました。

この研究は、「人とのつながり」がパーキンソン病患者の健康状態に関係している可能性を示しています。

 

【参考論文】

Subramanian I, Farahnik J, Mischley LK. Synergy of pandemics-social isolation is associated with worsened Parkinson severity and quality of life. NPJ Parkinsons Dis. 2020;6:28. doi:10.1038/s41531-020-00128-9.(パンデミックと社会的孤立の相乗効果は、パーキンソン病の重症度と生活の質の悪化に関連している。)

 

私たちは、ケアマネ―ジャーさんやケースワーカーさんを通してパーキンソン病の患者さん方をかかわることがよくあります。

最初はほとんど会話をされなかった方が、数か月後には他の利用者さんに声をかけるようになったり、自分から施設に来る日を楽しみにされるようになったりすることがあります。

このような時に私たちは自分たちの仕事にやりがいを感じるものです。

 

支援グループへの参加は生活の質向上につながる可能性がある

 

パーキンソン病患者を対象とした研究では、患者会や支援グループに参加している人の方が、参加していない人に比べて生活の質や心理的状態が良好であることが報告されています。

もちろん参加するだけで病気が改善するわけではありません。

しかし、人との交流や役割を持つことが良い影響を与える可能性があります。

【参考論文】

Artigas NR, Striebel VLW, Hilbig A, Rieder CRM. Evaluation of quality of life and psychological aspects of Parkinson's disease patients who participate in a support group. Dement Neuropsychol. 2015;9(3):295-300. doi:10.1590/1980-57642015DN93000013.(サポートグループに参加するパーキンソン病患者の生活の質と心理的側面に関する評価)

 

私たちもパーキンソン病の方々とのかかわりの中で、どんどん元気になっていく方を経験することがあります。

もちろん、本来の性格や過去の身体能力なども関係すると思いますが、会話がはずんだり、よく笑ったりできる方は元気になっていく傾向にあります。

病気と共存することは楽しいことではありませんし、今まで通りにはいかないことばかりでイライラすると思います。

しかし社会活動に楽しく参加できると、ネガティブに考える時間が一人でいるよりは少なくなるようです。

 

社会参加は「働くこと」だけではない

 

社会参加というと仕事を思い浮かべる方もいるかもしれません。

しかし、

趣味活動
地域活動
ボランティア
サークル活動
患者会

も立派な社会参加です。

2022年のレビュー論文では、パーキンソン病患者では社会的引きこもりが頻繁にみられ、社会参加を支援することの重要性が指摘されています。

【参考論文】

Ahn S, Yorkston KM, Kuehn KS, Johnson KL. Social withdrawal in Parkinson's disease: A scoping review. Parkinsonism Relat Disord. 2023;106:105236. doi:10.1016/j.parkreldis.2022.105236.(パーキンソン病における社会的引きこもり:概観レビュー)

 

パーキンソン病を患った方やそのご家族のなかには、社会に参加したい、させたい、という強いお気持ちのある方も多いと思います。しかしそのような意思があるにもかかわらず、ふさわしい社会参加の場所はあまり知られていません。

 

私たち就BCOCOでは、従来通りの障害福祉制度としての事業の在り方に加えて、難病や精神疾患などで仕事をしたいけどできない方がたに対して、

 

「働けるかどうか」よりも、「社会とのつながりを持てるかどうか」を考えてサポートするように心がけています。

 

COCOの施設の中には、医療知識を持ったスタッフ(看護師)も常駐しています。

 

就労継続支援B型という選択肢

 

パーキンソン病と診断された方の中には、

「まだ体は動くのに家にいる時間が長くなった」

「退職してから人と話す機会が減った」

という方も少なくありません。

そのような方にとって、就労継続支援B型事業所は社会参加の一つの選択肢になることがあります。

大切なのは工賃や作業量ではなく、

外出する理由ができる
人と話す機会が増える
役割を持てる

ことです。

社会参加の方法は一つではありません。

ご本人に合った場所を見つけることが大切です。

 

まとめ

 

近年の研究では、パーキンソン病患者において社会的孤立や孤独感が生活の質の低下と関連することが報告されています。

 

また、人とのつながりや支援グループへの参加は、生活の質や心理的状態に良い影響を与える可能性があります。

 

もしご家族が、

「最近、家に閉じこもりがちになった」

「以前より笑顔が減った」

と感じているのであれば、無理のない範囲で社会参加の機会を探してみるのも一つの方法かもしれません。

 

小さな一歩が、その方らしい生活を取り戻すきっかけになる可能性があります。

 

株式会社COCO 小川鍼灸整骨院

就B COCOはJRおおさか東線衣摺加美北駅から徒歩4分です。

 

 

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就B COCO大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある就労継続支援B型事業所です。 

小川鍼灸整骨院と同じ建物の中にあります。 

 

https://maps.app.goo.gl/9KUCcN8otrGgGbin6

 

最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です

 

FAQ(よくある質問)

Q パーキンソン病の人は外出した方がいいですか?

無理のない範囲で外出の機会を持つことは大切です。外出することで歩く機会や人と話す機会が増え、生活の質の維持につながる可能性があります。ただし、転倒の不安がある場合は、主治医やリハビリ担当者に相談しながら進めることが大切です。

Q パーキンソン病で家に閉じこもりがちになることはありますか?

あります。歩きにくさ、転倒への不安、疲れやすさ、意欲低下などが原因で外出機会が減ることがあります。本人の性格の問題だけではなく、病気の影響として考える必要があります。

Q パーキンソン病でも就労継続支援B型は利用できますか?

条件を満たせば利用できる場合があります。障害者手帳がなくても、医師の意見書などにより利用できるケースがあります。詳しくは自治体や相談支援専門員に確認する必要があります。

Q COCOではパーキンソン病の人も相談できますか?

はい。COCOでは、病気や障害があっても社会とのつながりを持ちたい方の相談を受けています。まずはご本人の体調や希望を確認しながら、無理のない参加方法を一緒に考えます。

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