はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
気分のふさぎこみや自律神経の乱れや漫然と続く体調不良から身体が動かなくなり、複数の病院で検査を受けた結果、パーキンソン病と診断されて戸惑っておられる方、またはその家族の方は多いと思います。
開業して24年になる当院でも、パーキンソン病でお困りの方とたくさん関わらせていただきました。
今回はこれまでの経験と参考文献をもとにパーキンソン病について解説し、当院に何ができるのかをお伝えします。
内容は以下の通りです。
・パーキンソン病について
・パーキンソン病は治るの?
・パーキンソン病の治療
・症状が劇的に軽減する時の特徴
・当院にできること
・おわりに
・参考文献
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
で受け付けております。
遠方にお住まいの方には
①ZOOMによるカウンセリングもご利用いただけます。
②お近くの提携治療院を紹介することができます。
お気軽にご相談ください。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。
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最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
パーキンソン病について
パーキンソン病は中脳という脳の部分の異常によって神経伝達物質であるドーパミンの量が減り、神経がうまく働かなくなる病気です。
それにより、手が震えたり体の動きが遅くなったり、歩く歩幅が小さく小刻みな歩行になったり、足が出にくくなったりします。また、筋肉が硬直して関節が動きにくくなったり、姿勢が変わってくることもあります。
そのほかによく起こる症状は、便秘や低血圧、ふらつき、排尿障害,性機能障害,発汗障害,よだれなどの症状を認めることがあります。
高齢期に発症することが多いことから極端に筋力やバランス能力が低下して転倒の危険性が高まったり、介護状態になってしまう危険性が高いことも特徴の一つです。
パーキンソン病は治るの?
現在、パーキンソン病の詳しい原因はよくわかっていません。そのために根本的な治療は開発されておらず、病状の進行を遅らす治療(対症療法)が基本となっています。
治るのか?治らないのか?という問いかけに対しては、
「根本的に治すことは難しいけれども進行を遅らす方法はある」と答えることができます。
パーキンソン病の平均寿命はそうでない人よりも3年ほど短いだけですので、すぐに命にかかわることはありませんが、その分生活の質を維持することが重要な病気だということがわかります。
パーキンソン病の治療
治療はLドパという薬を用いて、少なくなった神経伝達物資(ドパミン)の量をいかに増やすのかということが基本です。
Lドパには副作用もあり他の薬が用いられることもあります。手術療法もありますが改善が期待される症状は,振戦(ふるえ)や固縮(筋肉の緊張)などの運動症状であり、姿勢反射障害、自律神経症状、認知機能症状などへの改善効果はなく、病期の進行を遅らせる効果もないとされています。
また、病院では行うべき治療方針が決まっているために個々の患者さんの不安や希望することに理解を示し寄り添うようなきめ細やかな対応は基本的に少ない傾向にあります。
このことから患者さんやその家族はパーキンソン病と診断された後にどうすればいいのかわからず不安に陥り、病状を深めてしまう方もいます。
このことを避けるためには、時間をかけながらでもパーキンソン病について少しずつ理解していく必要があります。
また、運動機能が低下するれば転倒のリスクも高まりますので適度な運動も重要になります。
これらのことより、パーキンソン病の治療の基本は、薬物療法を中心に運動やリハビリをしっかりと行い、また社会とのかかわりを持ちながら楽しく生活することです。
介護保険を利用したり、障害年金手帳の取得も視野に入れましょう。
症状が劇的に軽減する時の特徴
「治りにくい病気」とか、「できるだけ悪くしないようにすることが治療の基本的な考えである」と言われても、パーキンソン病と診断された方やその家族の方は劇的な改善を期待するのは当然です。
パーキンソン病において劇的な改善なんてあるのでしょうか?
全くないわけではありません。私の32年の臨床経験から言えることは次の通りです。
それは、病気を持ちながらでもなんとかやっていけそうな感覚が得られやすい人が劇的に改善する傾向にあるということです。
うつ症状や自律神経症状は運動障害が出現する前からみられる症状でもあるために、病気や治療に対してポジティブなイメージをもつことは簡単ではありません。
しかしここを上手く乗り越えられる人は改善しやすいということなんです。
より具体的には、治療者の説明を理解しようと務める患者さんや、症状の変化を前向きに捉えられる患者さん、自分から運動を積極的に行おうとする患者さんが治りやすい傾向にあります。
もちろん、治療に対するご家族の協力も重要です。ご家族(またはパートナー)がパーキンソン病や治療に対してポジティブな態度でいることによって患者さん自身も病気に溺れず日常生活を送ることができている事例、つまりご家族に支えられて病状を悪化さずに維持できている事例を私はたくさん見てきました。
上記のような条件の方の中には極端に改善する方もいます。
当院にできること
上記のことより、当院でパーキンソン病の治療として行えることは、筋力低下やバランス能力低下を予防するための運動指導、硬直して前かがみになってしまった姿勢の改善と関節可動域の拡大を目的とした整体、筋肉の緊張やこわばりを和らげるための筋膜リリースやマッサージです。
便秘や低血圧、ふらつき、排尿障害,性機能障害,発汗障害などの自律神経が関係する症状に対しては鍼灸治療も行います。
当院の治療の中では、できるだけ改善のイメージを持っていただくように小さな症状の変化も患者さんと共有して症状の改善を一緒に感じるようにしています。
その積み上げによってパーキンソン病をうまくやりこなせる感覚を一緒に創り上げていきましょう。
病気とうまく付き合っていこうと努力される方や、症状の変化を前向きに捉えらようとする方、自分から運動を積極的に行おうとする方が治りやすい傾向にあります。
逆に軽減しにくい患者さんは後ろ向きな考えで、ネガティブ(悪いように)に物事を捉えたり、何事においても疑い深いような方です。
パーキンソン病は自律神経や精神的な症状を伴うこともあって、出てくる症状をポジティブ(良いように)に捉えることは本当に難しいことです。
しかしどの病気においても人には自分で治ろうとする力があります。
当院ではどのような患者さんに対してもしっかりと説明を行い個々の患者さんの中にある、自分で治ろうとする力(自然治癒力)を引き出すような施術を丁寧に行っていきます。
また、中には一人暮らしの方で家族の援助を受けることができない方や、引きこもり気味の方もいらっしぃます。
そのような方には介護保険を用いたリハビリデイサービスもご利用いただけますし、障害年金手帳をお持ちの方は就労継続支援B型事業所COCOをご利用いただけます。
他の利用者の方がたと楽しく運動したり、軽作業などの就労をしながら生活の質を高めていくこともできますのでお気軽にご相談ください。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致しますのでお気軽にご相談ください。(但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。)
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
で受け付けております。
遠方にお住まいの方には
①ZOOMによるカウンセリングもご利用いただけます。
②お近くの提携治療院を紹介することができます。
お気軽にご相談ください。
当院のクチコミ
当院ではこれまで、どこに行っても良くならない多くの患者さんの施術を行ってきました。
それらの一部の患者さんからは、とてもありがたいクチコミコメントを頂いております。
カウンセリングをご検討の方は参考までにクチコミ内容をご確認ください。
おわりに
大阪市の平野区、生野区・東住吉区、加美北、東大阪市の衣摺、渋川町、柏田、布施あたりの方で、パーキンソン病にお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
はり・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を施術に応用していています。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。
最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺にとどまらず、他府県からも来院されています。
参考文献
パーキンソン病診療ガイドライン2018.日本神経学会.2025年2月24日閲覧
パーキンソン病(指定難病6).難病情報センター2025年2月25日閲覧
和田 直樹:パーキンソン病の自律神経障害.The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine,56 巻 3 号 p. 204-208,2019 .
堀澤 士朗 他):パーキンソン病の外科治療.The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine, 56 巻 3 号 p. 185-189,2019 .
岡田 洋平:パーキンソン病の理学療法Up to date.理学療法学,42 巻 8 号 p. 755-756,2015.