はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。今回は仕事で歩き回ることが多く、膝に痛みが生じた変形性膝関節症のCさんが4回の鍼施術で改善した(ペインスケールは10→2)事例について報告します。
小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区にまたがる南巽・加美北地域でおすすめの整骨院、あなたにいちばん近くの整骨院を目指しています。
患者さんについて
Cさん: 62歳 女性 職業 農業
主訴:右膝の痛み
はじめての痛みは3ヵ月ほどに体操をしていて捻ったこと。
痛みはその時だったけどその後ウォーキングをしていて少し痛みが出てきて、2ヵ月前に農作業中に激痛を感じた。
その後、整形外科を受診し、MRIで内側半月板損傷と診断され薬物療法、安静を言い渡された。
2週間経過したが痛みに変化なし。ふくらはぎや膝の裏に痛みがある。動けないほどではないが、
「なにこれ?この痛みどうなってるの?」
「この痛みがずっと続くと動けなくなる?」
「もう少し仕事をしたいので、だからしっかりと治したい」
と不安になって来院されました。
右の膝は腫れて、水も溜っていました。
施術と結果
施術はまず、鍼を4回行いました。
鍼施術の結果、2週間に4回の施術で痛みは10から3まで下がりました。
最終的に5回目の時の痛みは2まで下がっていました。しかし、膝の角度については、比較的によく曲がっていましたが、伸びるのがよくありませんでした。
ですので、鍼治療の後には膝周囲の可動域訓練のために通院を続けて頂きました。
その結果、膝もある程度は伸びるようになりました。
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なぜよくなったのか
初診時の所見では、安静時と動き始めの痛みは軽度でした。でも膝の後側の痛みが強く、歩行時には痛みがあり、膝は150°まではしか曲がらず、また完全には伸びない状態でした。
膝関節には水が溜っていて、膝の筋肉は痩せていました。
整形外科医の診断では半月板損傷ということですが、根本的には膝関節の老化が原因にあると考えられます。つまり、 変形性膝関節症の前段階であったと考えられます。
変形性関節症は関節軟骨が老化によって擦り切れてくるのですが、この擦り切れは半月板にも同じように見られます。中年層の変形性膝関節症は、痛みの原因が半月板にあり、高齢者には軟骨やその他の組織にあるという報告もあります。
今回のCさんは半月板の痛みが特に強く現れたのでしょう。また手にはヘバーデン結節も認められましたので、このことも、変形性膝関節症があったことを表わします。今回の4回の鍼施術では、
①患部の血流が改善して治癒機転が早まったこと、
②痛みを感じにくくすること(下行性抑制)ができたこと、
によって痛みが小さくなりましたが、関節が伸びなかったのが問題でした。
膝が伸びないと、姿勢も変わってきますし、背中が曲がる円背(猫背)や腰痛の原因にもなります。
だから今回はしっかりと膝を伸ばして施術を終了しました。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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おわりに
大阪市の平野区、生野区界隈で、変形性膝関節症・半月板損傷にお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
鍼・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を膝の痛みの施術に応用していています。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにある整骨院です。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。
執筆担当は小川でした。
http://www.korikori.com/staff/
参考文献
福田 昇司 他):変形性膝関節症の症状と半月板変性との関連.日本リウマチ・関節外科学会雑誌,18 巻 3 号, p. 141-146,1999.