はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
多くの方は、
「心と身体に気付くことってそんなに大事なの?」と、この重要性に気付かないのですが、
実はすごく大事なのです。原因がわからない、でも痛みを感じやすいという人は、ここに気付くことで健康を取り戻せることが多く報告されています。
今回は、腰痛や肩こり、自律神経失調症などの症状と深く関係する「心身への気付き」についてお話ししたいと思います。
ブログの内容は
・自律神経とは
・自律神経が乱れると不健康になる
・自分に気付いて自律神経を整える
・自分の感情に気付きにくい人
・心身への気付きがなぜ大切なのか
・当院の施術
・おわりに
・参考文献
です。
また当院では、
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小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、日本で一番身近な整骨院を目指しています。
自律神経とは
私たちの身体は脳と脊髄からなる中枢神経と、脊髄から先の末梢神経にわかれます。脳は身体の司令棟、中枢神経は幹(みき)、そして末梢神経は脳脊・髄と全身をつなげる役目があります。
末梢神経には筋肉を動かす運動神経や感覚を脳に伝える感覚神経などの神経があります。末梢神経のなかでも、自分の意思とは関係無く身体をコントロールするためにはたらくのが自律神経です。
自律神経は自分の意図で操作できない神経です。例えば私たちは暑いときには汗をかいたり、寒いときには筋肉を震えさせて熱を発生させたりして体温を一定に保とうとしますが、この調節は自分の意図は関係無く自律神経が行なっています。
このように自律神経は、自分の身体の状態を感知して身体の中の環境を一定の好ましい状態に保つ役目を担っています。
自律神経が乱れると不健康になる
身体の中が自律神経の働きによって一定の好ましい状態が常に保たれることを「恒常性(ホメオスタシス)」といいます。
私たちの健康は恒常性が保たれて維持できるわけです。
しかし、
長い労働時間や昼夜逆転、長時間の坐位での連続単調作業などは心と身体の負担になりますし、自分の考えを横に置いておき、人間関係を良好に維持することも疲れますね。
近代化された社会は、産業の発達やITの発達、人間関係の希薄化によって心身(心と身体)を過度に働かせます。そのストレスが自律神経の働きを乱して体調を崩してしまうのです。
自分に気付いて自律神経を整える
しかし、この自律神経の乱れは、私たち自身が心身(心と身体)の乱れや不調に気付くことによって修正されるというのです。
それがアロスタシスという考え方です。
アロスタシスを働かすために必要なものとして、「内受容感覚」というものがあります。内受容感覚とは、胃の動きや心拍の大きさ、平衡感覚、痛みや違和感などの身体の中の感覚です。
私たち自身が心身(心と身体)の乱れや不調に気付き、アロスタシスを働かせるためには、「内受容感覚」を正常化させる必要もあるのです。
自分の感情に気付きにくい人
自律神経を調整しにくい人、自律神経失調症になりやすい人の中には自分の感情に気付くことが難しい人がいます。
例えば、自分の脳は怒りの反応に従って自律神経が働いている(交感神経が興奮)しているのに、自分自信がその怒りに気付いていないという状態です。
この状態をアレキシサイミアといいます。
また、アレキシソミアとは自分の身体がうまく働いていないにもかかわらずその異常に気付かない状態をいいます。
例えば、胃潰瘍があるにもかかわらず軽度の症状では気付かず、重症化してからようやく気付くという人にはこの傾向があります。
上述した内受容感覚は身体に対する感覚のことですので、内受容感覚の低下がアレキシソミアと言えます。
アレキシサイミアとアレキシソミアはどちらも異常な自律神経の働きを引き起こしてしましますし、自律神経のアンバランスを修正しにくくしてしまいます。
だから自律神経のアンバランスを正常化させるためには、心身の異常に早く気付き、体調管理につとめることや休息をとること、心を落ち着かせたり、気分転換をしたりすることが大切なのですね。
心身への気付きがなぜ大切なのか
その理由は、自分の感情に気付き、それを言語化することで自律神経のバランスが整うからです。
ストレスは主に交感神経を刺激して身体を興奮状態に傾けさせます。
例えば、交感神経が過度に働くことで末梢の血流が悪くなって冷えを感じたり、就寝してもなかなか寝付けなかったり、食欲が低下したりすることは容易に考えられます。また過度の交感神経の興奮は血糖値を上昇させたり、筋肉の血流を悪くして筋肉痛を引き起こしたりします。
しかし、自分の感情に気付き、その事を言語化することで副交感神経が働き、交感神経の興奮が抑制されるという研究結果があるのです。
そして重要なのは、副交感神経の興奮が感情を沈めてくれるというのです。
自分の感情が高ぶっている事に気付き、それを意識した上で言語化すると感情も鎮まってくる。つまりストレスも小さくなってくるのです。
だから、アロスタシスを働かせるためには、まず自分の感情に気付くことが必要なんですね。
当院の施術
当院の患者さんは、肩こり、腰痛、頭痛、膝や肩の関節痛を訴えます。そのような患者さんの症状には、ストレスが大きく関与していると考えられる場合が非常に多いのです。
例えば、怒りや不満の感情が交感神経を興奮させることで肩や首周りの筋肉を緊張させて症状が出てくる場合があります。
このような場合、アレキシサイミアの人は自分の感情に気付きにくいために肩こりの原因を単に作業量が増えたことや姿勢のせいにしてしまいます。そうなると感情に対する対策が行なわれませんで、いつまで経っても症状が治まらないことになります。
姿勢や筋膜の異常に対して、適切な対処を行う事は重要です。
しかし、感情(ストレス)が症状と関連している症状の場合、姿勢や筋膜の異常(つまり身体)だけを治療しても片手落ちになってしまいます。
身体面と感情面の両方に対してうまく調整を加えていくことが健康維持には重要な事なのです。
小川鍼灸整骨院では施術のはじめにはまず身体に対するアプローチを重視します。
それは身体的な異常をまずは整形外科の理論から見極めて、筋膜リリースや整体、鍼灸などの施術を行ないます。もちろん、必要ならば東洋医学的な解釈も用います。
そして患者さんとの治療関係の中で知り得た感情面の情報について、患者さんと一緒に話し合い、感情と身体に対する気付きを深めて行くようにします。
ここに認知行動療法的な要素が含まれています。このようなかかわりを当院では認知行動療法的なかかわりと呼んでいます。
遠方で来院できない方には、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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おわりに
大阪市の平野区、生野区・南巽近辺で自律神経失調症や不定愁訴、原因の分らない痛みでお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。
鍼灸・筋膜リリース・整体などでみなさまの痛みを施術しながら、みなさまの心と身体に対する気付きを促していきます。
小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目にある南巽・加美北地区、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。
参考文献
神原憲治:バイオフィードバックと心身の気づき:内受容感覚と情動の気づき.バイオフィードバック研究,42巻1号,p. 19-26,2015.