はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
今回はリハビリをしてもなかなか治らない手術後の痛みについて、その原因や対処法について私の経験を報告させて頂きます。
当院の患者さんのなかには、手術をして痛みの原因は取り除いたにもかかわらず痛みが残っていて困っている患者さんもいらっしゃいます。
私はこのような患者さんを、どこに行っても良くならなかった患者さんの1つのタイプと考えています。
そのような患者さんはどのような特徴を持っているのか、
また、
どのような手術が多かったのか、
そして、
治っていく患者さんはどのように治っていくのか
をお伝えします。
内容は以下の通りです。
・手術後の痛みについて
・手術後に痛みを残しやすい患者さんの特徴
・医療者とのコミュニケーション/ストレスの問題
・医療スタッフが悪いの?
・当院にできること
・おわりに
また当院では、
無料相談を受け付けています。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
手術後の痛みについて
私がこれまでよく経験してきた患者さんは次のような手術の後にリハビリを受けておられました。ですので、以下の手術の後に痛みが残っている患者さんの施術を行なう事ができます。
頚椎・腰椎の手術、
肩関節の手術、
乳がんのリンパ節郭清手術、
手首の骨折の手術、
末梢神経の手術、
虚血性脳疾患(脳卒中や脳梗塞)の手術、
ばね指の手術、
変形性股関節症の手術、
変形性膝関節症の手術、
下腿骨骨折の手術、
足首の骨折の手術、
アキレス腱断裂の手術、
などです。
手術後に痛みを残しやすい患者さんの特徴
どのような人でも自分の手術後の状態に対して、大丈夫かな?、元に戻るかな?痛みはなくなるかな?というような心理的な反応を起こします。一言でいうと不安や不可解さなどの感情です。
しかし、それらの感情は通常、リハビリ期間中に医療者からの説明によって解消されていくものです。
そうすることでほとんどの人は一定のリハビリ期間を経て手術後には不安も解消されて痛みもなく、以前の生活に戻っていくのです。または、不自由が残ったとしても上手く受け入れたり折り合いをつけて生活できるようになります。
しかし一部の患者さんはこの大多数の経過から外れて、痛みも不安も残ってしまうことがあります。
手術がなんらかの事情によって当初の計画通りに行えず、そのために悪い部分を取り除いたり修復することができなかったということもあり得ます。
何らかの理由でリハビリがうまくいかなかったということもあり得ます。
しかし私の経験では痛みを残している人の多くは、医師から「手術は上手くいった」と言われながらも痛みが残ってしまっている患者さんです(つまり、医師の視点からは痛みの原因が分らない患者さん)。
医療者とのコミュニケーション/ストレスの問題
このような患者さんの特徴として、医療者とのコミュニケーション不足が考えられます。
手術が上手くいかず、リハビリを行なっても痛みがなくならない状態では、医療者と患者との関係性がギクシャクしてしまい、会話もはかどらずにコミュニケーションが不足してくることは当たり前かもしれません。
このような関係性が出来上がってしまうと、医療者も患者も相手に対して良い印象を持たないようになってしまいます。そして関係性は悪くなっていくのです。
このような状況では、患者さんに大きなストレスがかかってしまい、そのストレスは痛みを大きく感じさせてしまう方向に働きます。
身体表現性障害(身体症状症)という疾患がありますが、手術後の痛みと状況は近いです。以前でブログに取り上げましたので以下に記します。
また手術後には線維筋痛症という疾患になってしまうことがあります。こちらも参考までにURLを記しておきます。
上記のブログでも解説していますが手術後の痛みは、身体の痛みに加えて、社会的な役目を果たすことができない苦痛、心の葛藤によるストレスなど、様々な問題が関係してきます。
この問題に対して、現代の西洋医学では完全に対処できないことが多いのです。
医療スタッフが悪いの?
このことは、担当の医師や医療スタッフに原因があるというよりは、現行の医療制度に問題があると思われます。
多くの医療者は患者さんのために誠心誠意尽くしているのですが、制度上の問題からお一人の患者さんに費やすことのできる時間が限られています。作業もマニュアル化されていることが多いです。だから十分にお話しができないのですね。
患者さんは自分の本当の悩みを担当医の先生に聞いてもらうことはできませんし、時には軽くあしらわれているようにすら感じることがあるのでしょう。
そうでなくとも、患者さんが自分の症状や感じていることを上手く表現できないという場合もあります。表現できないだけでなく、自分の感情に気づくことが苦手な方もいます。アレキシサイミアという状態ですが、これも以前にブログで取り上げましたのでご参照ください。
上記のように、医療制度の問題や患者さんの状態によって、医療者とのコミュニケーションが十分でないときに、リハビリはうまくいかず手術後の痛みは現われやすいという特徴があります。
当院にできること
当院では、鍼灸や筋膜リリース、整体、などを行ないながら、認知行動療法の理論を応用して患者さんとコミュニケーションをとりようにしています。
現在ある身体の痛みに対しては、鍼灸、筋膜リリース、整体を行ないます。
鍼灸は患部の血流を改善させたり、自律神経のバランスを整えたりして痛みを感じにくくさせる効果があります。
筋膜リリースは、患部周辺の緊張した筋肉を包む筋膜の異常を整えて、痛みを小さくしたり、痛みによって歪んだ身体を整えます。
整体も同じく歪んだ身体を整える働きがありますが、手術後の固定によって拘縮した関節を動かすために用いることが多いです。
そして認知行動療法的なかかわりは、患者さんとの会話を通して、患者さんの不安や不可解さを解消します。
具体的には、動くことに対して恐怖を感じている患者さんや社会復帰に不安を感じている患者さんに対して、痛みと運動の関係性を説明して、痛みがないように動けるようにサポートします。
当院では、患者さんとの丁寧な会話を通して、時にはマインドフルネス瞑想も利用しながら心と身体の両方から手術後の痛みをもつ患者さんの施術を行なっています。
当院の施術メニューは以下の通りです。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
↓↓↓
おわりに
大阪市の平野区、生野区・南巽界隈で手術後の痛みでお困りの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。鍼灸・筋膜リリース・整体などでみなさまの痛みを施術します。
時には認知行動療法を用いて、痛みにまつわるストレスも小さくしていきます。小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目にある南巽・加美北地区、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。
北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。
当院へは平野区・生野区の他に東住吉区、東成区、天王寺区や、東大阪市の渋川町、寿町、衣摺、柏田、からも患者さんが来院されています。