はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
𦙾骨疲労骨折は、比較的高いレベルでスポーツを頑張っている選手に起こるスポーツ障害です。
熱心な選手に起こるのですが、それが故にできるだけ早く治したいと焦ってしまいますね。
今回はそんな、𦙾骨の疲労骨折について解説します。
小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにある整骨院です。
𦙾骨疲労骨折を引き起こす原因
通常の骨折は一度の強力な外力が骨に加わることで発生しますが、
疲労骨折は骨の同部位に小さな外力がくり返し加わることにより、金属疲労のように骨が疲労して起こります。
つまり、骨にかかる負荷やその反復回数、その頻度が関係しているのです。
スポーツ選手では同じ動きを繰り返す事が多く、𦙾骨に集中して力が加わった時にスポーツ障害として骨折を起こします。
時に、筋力不足・アンバランスな筋力・未熟な技術・体の柔軟性不足も関係しています。
また、環境も重要な要因で、
・オーバートレーニング・技術的体力的に不適当な練習
・不適合な靴・地面の硬さなど色々な問題が考えられます。
𦙾骨疲労骨折の分類
𦙾骨疲労骨折は疾走型と跳躍型に分類されます。
- 疾走型
スポーツ障害として、ランニングなど長距離を走ることが多い人によくみられます。
好発部位は、脛骨の上中1/3部付近、または下中1/3部付近です。
- 跳躍型
ジャンプをよく行うスポーツ(バレーボールやバスケットボールなど)をする人にスポーツ障害としてよくみられます。
好発部位は、脛骨の中1/3部付近です。
𦙾骨疲労骨折の症状
初期は運動時にのみ痛みが現れますが、進行すると運動後や歩行時、安静時にも痛みが現れます。
初期は、レントゲン写真による所見が乏しく、1~2週間後経過した後レントゲン写真で骨折線を確認できることが多いです。
また、MRI検査を用いると、レントゲン写真では明確ではない骨折
(不全骨折・疲労骨折・骨挫傷)も、より早期に発見が可能です。
𦙾骨疲労骨折の治療
治療においては保存療法が選択されます。
安静がまず優先であるため、原因となったスポーツ活動を休止します。
休止期間中は患部以外の部位はトレ-ニングを行い、患部に関しては荷重のかからない運動を行いパフォーマンスの低下を防ぎます。
疾走型骨折の場合、通常3,4カ月にて元のスポーツに復帰可能です。
2~4習慣で痛み自体は落ち着いてくるので、徐々に出来る運動を増やしていきます。
跳躍型骨折の場合、骨癒合が長引きやすく、通常1~数年症状を訴え、それ以上症状が続く例もあります。
また、過中に完全骨折に至る例もあります。
当院での施術
当院では患者さんの症状や状態の把握し、テーピングやオイルを用いた治療などを行っております。
また、必要に応じて現在のスポーツ環境の見直しや運動指導も行っております。
スポーツを熱心にされている方は「痛みを抑えつつ、何とか動けるようにしてくれ」と言う方もおられます。
現在の状態や今後の状況などをよく話し合い、患者さんの納得行く着地点を提案するようにしています。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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おわりに
𦙾骨疲労骨折はレベルが高いスポーツ選手に多く見られます。ハイレベルの選手は練習を休まず治したいと考えることが多いです。
しかし無理をしすぎると、結果的に治療期間は長引いてしまいます。
信頼できる先生の下で現在の状態の説明を受けて、今後のスポーツ活動のこともしっかりと考えて、納得のいく選択をすることが大切です。
スポーツ活動でスネに痛みが出る方は、痛みを我慢しないで、スポーツ障害に強い医療機関や治療院にご相談されることをおすすめします。
𦙾骨疲労骨折でお悩みの方は是非とも当院にご相談下さい。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。
参考文献
1)高倉 義典:疲労骨折, 下腿と足疾患保存療法, 金原出版株式会社, 217-226( 1997).