膝に水が!歩いてもいいの?【大阪 平野区 加美北 衣摺 南巽 ウォーキング 小川鍼灸整骨院 膝痛】

膝に水が溜まったイメージ

5年前から膝の痛みを繰り返すSさんは膝に水がたまっていると感じています。始めたばかりのウォーキングをやめなければいけないのか?水を抜かないといけないのか?不安になり来院されました。

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログです。

 

今回は膝の軟骨がすりきれて痛みが出てくる患者さんについて紹介します。

 

このような患者さんは病院を受診すると、変形性膝関節症といわれますが、

 

膝の痛みだけではなく膝に水が溜まることもあります。

 

さてここでよくされる質問ですが、「膝に水が溜まったときには安静にしないといけないのでしょうか?」

 

動いていいのか?

 

安静にしなくてはいけないのか?

 

痛みでお困りの方には重要な問題ですね。以下で解説します。

 

ブログの内容は以下の通りです。

・患者さんについて

・施術と結果

・なぜよくなったのか

・なぜ水がたまるのか

・安静?歩いた方がいい?

当院のクチコミ

・おわりに

・参考文献

 

問い合わせはこちら

 

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小川鍼灸整骨院大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。   

 

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最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。

 

患者さんについて

 

Sさん: 59歳 女性 職業 飲食店勤務(立ち仕事)

 

主訴:右膝関節の痛みと腫れ

 

 

Sさんは普段より両方の膝の痛み(特に右)や腰の痛み、肩こりの治療で通院されています。

 

今回は、右膝の痛みが強くなってきたので今頑張っているウォーキングを続けていいか、それとも休むべきか、どうすればいいのか迷っておられて相談を受けました。

 

Sさんの膝の痛みは5年以上経っており、痛い時と楽なときが交互にやってくるとのことです。普段より慢性的な腫れがあり、膝の痛みがないときにも膝は丸く腫れているような感じです。今回は見た目に分るほどいつもより大きく右が腫れています。

 

膝に水がたまっている画像

左と比較して右の膝は明らかに腫れています。検査をすると膝に水がたまっていました。

 

膝に水が溜っているかどうかみてみたところ、しっかりと水が溜っていました。

 

以前に近くのお医者さんで変形性膝関節症の診断を受けていますので、膝の軟骨がすり減っていることは間違いないと思われます。

 

変形性膝関節症のレントゲン画像

この画像はSさんのものではないですが、典型的なレントゲン画像です。内側の関節の隙間がなくなっています。

 

変形性膝関節症の痛みの特徴は膝の内側の痛みと、動き始めの痛みです。多くの方は痛いながらも歩いているうちになんとか歩けるようになってきます。

 

Sさんも動き始めに痛みがありますがしっかりと歩いておられました。なんとこの3ヵ月間は1日に150分も歩いているとのことでした。

 

歩行距離が長くなってきたことが今回の膝の痛み膝に水がたまる原因になったと考えられます。

 

施術と結果

 

施術は主に鍼治療と生活指導でした。

 

膝の痛みの緩和を目的として鍼治療を行ないました。それに加えて、できるだけ生活に制限を加えず、ウォーキングだけを中止して1週間の経過観察を行ないました。

 

変形性膝関節症の鍼

両膝に対して鍼施術を行っています。

 

そして症状について時間をかけてしっかりとSさんが理解できるように説明しました。当院は、患者さんご自身が理解できるようにしっかりと説明することを重要視しています。

 

施術メニューはこちら↓↓↓

施術メニュー

 

1週間後、膝の痛みはまだありますし、膝の水も多少残っていますが、生活に支障なく、また心配や迷いなくウォーキングも再開することができました。

 

なぜよくなったのか

 

ポイントは以下の3つです。

 

①鍼施術が患部の血流を改善させて滑膜の炎症を抑えた

②安静期間を設けることで膝への負担が小さくなった

膝の痛みについて安心できた

 

 

まず、膝周囲の血流を改善させることは、膝周りの筋肉の緊張を緩めたり炎症を軽減させる効果があります。今回の施術はそのような効果が得られたと考えます。

 

また、突然始まった1日に2時間以上のウォーキングはSさんの膝には非常に負担が大きかったのですね。だからウォーキングは休みますが日常生活上の動きは継続することができました。つまり、適切な運動量を説明して理解してもらえました。

 

そして、なぜ膝に水がたまるのか、放置しておいていいのか、どうすれば治るのか、など、しっかりと説明して納得頂くことで安心できました。

 

これらによって治療効果が得られたと考えられます。

 

なぜ水がたまるのか

 

変形性膝関節症膝に水がたまることはよくあります。

 

特に中等度から重度の炎症で水がたまります。

 

膝の痛みと付き合っていく上で、「なぜ膝に水がたまるのか?」を理解することは重要です。

 

理由は、膝に水がたまることを大きくとらえすぎて不安が大きくなることがあるからです。

 

だから膝に水がたまることについてここで簡単に説明させてください。

 

どの関節も基本構造は同じですが、骨と骨が関節を作る際には、接触面は軟骨で覆われています。

 

そしてこの軟骨はプロテオグリカンというコラーゲン繊維でできており、ヒアルロン酸を多く含んでいるのです。

 

関節は関節包(かんせつほう)という袋で覆われて関節腔(かんせつくう)という密閉空間をつくっています。そしてこの関節腔は関節液というヒアルロン酸が主成分の液体で満たされています。このヒアルロン酸は関節軟骨の成分と同じもので、関節軟骨からしみ出るのです。

 

関節包の内側は滑膜という組織で覆われていて、ここには神経や血管が豊富に分布しています。

 

関節が長年の摩耗によってその擦り切れた断片(ちびちかす)が滑膜組織にへばりつくと、そこで免疫が反応して炎症が起こります。

 

膝に水がたまるシェーマ

どの関節も構造は概ね同じです。だから炎症が起これば水がたまります。膝に水がたまる状態は非常にわかりやすいです。

 

この炎症が膝の痛みの原因です。

 

また炎症が起こると、滑膜に分布している血管の壁が開き、そこから血液の液体成分が関節腔にもれてしまいます。このもれた液体成分がいわゆる「膝に水がたまる」という現象です。

 

膝に水がたまっている患者さんのなかには、リウマチなどの関節炎が原因である場合があり、その場合は関節の水を注射器で抜き、関節液を検査する必要があります。

 

また関節炎の場合は局所に熱をもちますし、感染症の場合は全身性に発熱しますので注意が必要ですが、そのような場合、通常は歩くことはできません。

 

今回Sさんの場合は、動画に示すとおり膝に水がたまっていますが、膝の痛みはそれほどでもありませんでした。膝に水がたまる患者さんのほとんどがSさんのパターンです。

 

だから、安静にした方がいいのか、歩いた方がいいのか迷ってしまうのでしょう。

 

安静?歩いた方がいい?

 

Sさんは既に変形性膝関節症を医師に診断されており、局所の熱感もなく、関節の動く範囲もほぼ正常でしたので安静の必要がないと判断しました。

 

治療は膝の痛みを和らげるための鍼治療を行ない、ウォーキングは休んで頂いてそれ以外の活動を積極的に行なう様に指導しました。

 

 

膝に水がたまったとしても、必ずしも安静にしなくてはいけない訳ではありません。

 

変形性膝関節症の程度をしっかりと見極めて、

 

しっかりと動くことで改善することがほとんどです(ここ、重要です!!!)。例えば日本整形外科学会が監修する「変形性膝関節症診療ガイドライン2023」の50ページ目には、「運動を強く推奨する」とあります。

 

 

もちろん、痛みが強ければそういうわけにはいきませんが、できるだけ普段通りに動くことが大切なんです。

 

膝関節に腫れてきたらまずは整形外科受診をお勧めしますが、

 

整形外科が苦手という方はどうぞ当院にご相談下さい。

 

遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致しますのでお気軽にご相談ください。(但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。)

 

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当院のクチコミ

 

当院ではこれまで、どこに行っても良くならない多くの患者さんの施術を行ってきました。

 

それらの一部の患者さんからは、とてもありがたいクチコミコメントを頂いております。

 

カウンセリングをご検討の方は参考までにクチコミ内容をご確認ください。

 

 

 

おわりに

 

株式会社COCO 小川鍼灸整骨院

当院はJRおおさか東線衣摺加美北駅から徒歩4分です。

 

大阪市の平野区生野区東住吉区加美北、東大阪市の衣摺渋川町柏田、布施あたりの方で、膝に水がたまる、ウォーキングをしたいけど膝の痛みがあるとお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。

 

はり筋膜リリース整体と同時に認知行動療法を施術に応用していています。

 

小川鍼灸整骨院大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。   

 

最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。

 

当院の患者さんは、平野区生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺にとどまらず、他府県からも来院されています。

 

※内容につきましては、プライバシーに配慮して、話しの構造が変わらない程度に性別や年齢、職業、具体的な社会的背景などを加工しています。

 

参考文献

 

石黒直樹ほか):変形性関節症はなぜ痛いのか?.日本ペインクリニック学会誌,vol.27,p1-7,,2020.

 

山口 智:変形性膝関節症の病態と鍼灸治療 .日本東洋医学系物理療法学会誌、44 巻 2 号 p. 9-16,2019 .

 

矢野 忠:臨床鍼灸研究の現状─コクランライブラリーを参照として─. 日本温泉気候物理医学会雑誌,79 巻 1 号 p. 27-28,2014 

 

鍼治療 Acupuncture 厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』e-JIM

 

日本整形外科学会監修:変形性膝関節症診療ガイドライン2023.

 

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