
Uさんは60歳で膝の痛みを感じました。鍼治療が良く効いたので報告します。
はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
原因なく膝に痛みを感じて、整形外科を受診したことがある方は多いでしょう。
そのほとんどは変形性膝関節症と診断されるものの、湿布と鎮痛剤のみを処方されるだけで治療的なことは何もしてもらえません。
時には膝の関節注射をすすめられますが、
その注射でも改善しないとお困りの方に多く出会います。
今回は、整形外科を受診すれば上記のようなパターンにおちいると想像できる膝痛の患者さんが4回の鍼施術で改善したので報告します。
内容は以下の通りです。
・患者さんについて
・施術と結果
・変形性膝関節症とは
・なぜよくなったのか
・おわりに
・参考文献
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
で受け付けております。
遠方にお住まいの方には
①ZOOMによるカウンセリングもご利用いただけます。
②お近くの提携治療院を紹介することができます。
お気軽にご相談ください。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。
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最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
患者さんについて
Uさん: 60歳 女性 職業:飲食店勤務
主訴:左膝の痛み
以前より膝に力が入らずに、カクっとが崩れる感じがあり、今回の膝の痛みは2日前の仕事中に力が抜けてガクッとなりそれから痛みを感じるとのことです。
Uさんは自分の膝の痛みについて次のように考えていました。
「私は、太っている人しか膝の痛みは出ないと思っていて、自分は痩せているから大丈夫と思っていました。だからなぜ自分に痛みが出たのかわからない。仕事中にぴーんと電気が走ったのでびっくりしました。お風呂に入る習慣がないために膝が冷えてきたのか?とも考えます。」
施術と結果
鍼施術を4回(2週間)
痛みは10から1になりました。

Uさんは4回の鍼施術で10の痛みが1に軽減しました。
1回目の施術では、その直後から歩くのが楽になったと話してくれました。変形性膝関節症について説明するとUさんは、老化が基盤にあるという説明に対してショックを受けておられました。
2回目の施術時には何かの拍子に膝がガクッとなり痛みを感じると話し、まだ完璧ではないと不安気でしたが、痛みは10から4に下がりました。
3回目の施術時に痛みは2まで下がりました。膝の痛みは小さくなったけれども頭痛もするし、気分も悪いと話しました。どうもストレスがたまりやすいご様子ですが、それについての自覚はなさそうでした。
4回目の施術時には、「膝の痛みは1まで下がりほぼ問題ないけれども、体調が悪い。これまでの持病が吹き出てきた」と表現されたましたので、以降は月に1回程度、体調を整える鍼施術を行うようにしました。
変形性膝関節症とは
変形性膝関節症の痛みの特徴は、関節の内側の痛みと動き始めの痛みです。
ひどくなってくると、関節の中に水がたまります。
こちらのブログをご参照ください。(関節水腫)
変形性膝関節症は進行すると、下の画像のように関節は変形してきて、動く範囲も小さくなってきます。
そして、長い距離も歩けなくなります。運動量が減ることや痛みのせいで太ももの筋肉も痩せてきます。そのために、「膝崩れ」といいまして膝に力が入らなく、ガクッと膝折れしてしまうこともよくあります。
Uさんが考える通り、変形性膝関節症は痩せ形の人よりも肥満傾向にある人の方がなりやすいというのが疫学的にわかっています。
なぜよくなったのか
変形性膝関節症には上記のような特徴がありますが、Uさんの痛みは、安静時の痛みはなく、動き始めに少し痛みがある程度です。
歩くときの痛みもそれほど強くありません。正座もできます。押さえて痛みがある部位は関節の内側でした。また、Uさんの体型はやせ型です。お話しを聞いていると、膝に対する不安もあるようでした。
Uさんの痛みは比較的小さいものですが、今回は膝崩れ現象が一番の問題だったと思われます。
また健康に対する不安を感じやすいUさんは、体調不良も感じやすいようです。だから、膝の痛みが小さくなっても、いろいろな痛みを訴えられました。
このようなUさんに対して鍼施術を行ったのですが、その効果は次のように現れたと私は解釈しています。
①局所の鍼が患部の血流を改善させて炎症を早く治めることに役立った。
②鍼施術により、痛みが感じにくくなった(下行性抑制の賦活)。
それに加えて、
③痩せている自分の膝が痛くなることに納得ができ、老化によってこの痛みがでることや膝が崩れるようになることが筋力不足によることなど、これまで不可解であったことが腑に落ちたことも痛みが改善した要因と考えられます。
そうそう、
運動不足で膝周りの筋肉が痩せてくることが最近は問題となっています。サルコペニアといいますが、70歳以上の方で長い距離が歩けなくなってくる人やバランス感覚が悪く転倒してしまいそうな人は要注意ですね。
だからUさんにはランジスクワットもしてもらうようにしました。
上記のようにUさんに対しては、痛みに対する施術、Uさんが自分の状態を理解するための説明、筋力不足を補う筋トレ指導を行いました。今回の効果は前2者の要因が大きく関係したと考えられます。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致しますのでお気軽にご相談ください。(但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。)
当院は予約制です。
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遠方にお住まいの方には
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お気軽にご相談ください。
当院のクチコミ
当院ではこれまで、どこに行っても良くならない多くの患者さんの施術を行ってきました。
それらの一部の患者さんからは、とてもありがたいクチコミコメントを頂いております。
カウンセリングをご検討の方は参考までにクチコミ内容をご確認ください。
おわりに
大阪市の平野区、生野区・東住吉区、加美北、東大阪市の衣摺、渋川町、柏田、布施あたりの方で、膝の痛み・変形性膝関節症にお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
はり・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を施術に応用していています。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。
最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺にとどまらず、他府県からも来院されています。
※内容につきましては、プライバシーに配慮して、話しの構造が変わらない程度に性別や年齢、職業、具体的な社会的背景などを加工しています。
参考文献
原雄人 他):変形性膝関節症の疫学調査 -主として発症要因について-.整形外科と災害外科,1989 年 38 巻 2 号 p. 930-932