
中足骨(足の甲)骨折でギプス固定を行わずに治療を希望された方の治療法として、足底板を用いました。歩行前は不安だった歩行も、足底板を挿入して内側に体重をかけることでスタスタと歩けるようになっています。この方は左足の第5中足骨のらせん骨折(受傷後3週間)の患者さんです。詳細はブログをご覧ください。
(2026年3月16日更新)
この記事の執筆・監修 ポリシー
小川貴司
柔道整復師 / 鍼灸師 / あんまマッサージ指圧師
医療人類学修士
臨床経験30年以上
症例数15,000件以上
所属学会全
・日本鍼灸学会
・日本統合医療学会
・日本心身医学会
・日本認知行動療法学会
医療連携:整形外科・内科と提携して原因精査を実施
情報の正確性:学術論文および国内診療ガイドラインに準拠
はじめに
小川鍼灸整骨院のブログをご覧いただきありがとうございます。
当院は、大阪市平野区加美北にある開業30年以上の鍼灸整骨院で、整形外科・リハビリ科と連携しながら、「どこへ行っても改善しなかった痛み」 に対して多角的にアプローチしています。
今回は、骨折についてのブログです。
基本的に折れた骨を元通りに治すためには一定期間の固定が必要です。
しかし、骨折の部位や骨折のタイプによってはギプスなしで治ることがあります。このブログの執筆者である私は、整形外科勤務時代に第5中足骨基底部骨折の患者さんをギプスなしで治療を行い学会発表を行ってきました(文献1)。
そのような治療経験をもとに今回は、中足骨骨折(足の甲の骨折)でギプス固定を言い渡されたものの、海外渡航のためにギプス固定は絶対にできないというMさんを、ギプスなしで治療(指導)する機会を得ましたので報告します。
Mさんから頂きましたうれしいクチコミ投稿もご覧ください。
内容は以下の通りです。
・患者さん(Mさん)について
・Mさんのギプス固定をしない骨折
・当院が行った説明
・結果と解説
・当院の施術方針
・まとめ(おわりに)
・参考文献
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
で受け付けております。
遠方にお住まいの方には
①ZOOMによるカウンセリングもご利用いただけます。
②お近くの提携治療院を紹介することができます。
お気軽にご相談ください。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。
https://maps.app.goo.gl/9KUCcN8otrGgGbin6
最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
患者さん(Mさん)について
Mさんは塾講師(自営)をされている61歳の女性です。
階段を踏み外した際に足をひねり転倒されました。捻挫と思い込んでいたMさんは翌日整形外科を受診したところ、第5中足骨の骨折であることがレントゲン検査で判明してギプス固定を行いました。
Mさんは、娘さんが小さな子供を連れてインドネシアへ渡航されるため、受傷の1か月後にはそのお手伝いとしてどうしてもインドネシアに同行しなければならないという状況でした。
そのことを担当医師に相談してギプスを外してほしいと伝えたところ、「ギプス固定をしなければ治療できない」と強く言い渡され、自分の予定は全く聞き入れてもらえずギプスは外してもらえませんでした。
困ったMさんはほかの医師を受診しました。しかしその先生もやはりギプス固定を勧めたということです。そして自己責任で後にどうなっても医師は責任を負わないと約束の上ギプスを外してもらい、ネット検索をして当院にたどり着きました。
その時ですでに受傷後3週間経過していました。
Mさんは非常に活発な方で、ご自身の事業展開も活動的に行ってこられました。性格的には「自分の道は自分で切り拓く」というタイプの方です。
今回、Mさんはどうしても渡航しなくてはならないのに、体の専門家である医師からはそれを認めてもらえず非常にストレスを抱えておられました。
そのストレスは問診票の記述にもあらわれていました。

Mさんのストレスは問診票にあらわれていました。整形外科で治療を受けなかった理由としては、「医師と話ができない(事情を聞いてもらえない)(頭ごなしに叱られる)最初のレントゲンで6週間ギプス→8週間短いギプスといわれたまま、患部に触ったり見たりしないで、ただギプス巻き直しに不信感をもったため」と記述されていました。
Mさんのギプス固定をしない骨折
当院に来院された時には受傷後21日(3週間)が経過していました。
その時に見せていただいた受傷時レントゲン画像はこちらです。
Mさんの骨折は第5中足骨(足の甲)を骨折されており、この骨折は通常ギプス固定が必要とされます。
しかし、Mさんの骨折はギプスなしで治療するには好条件がそろっていました。
まず、骨折はらせん骨折と呼ばれるタイプの骨折であり、ねじれているために骨折片どうしの接触面が大きいです。このような骨折は横骨折と呼ばれるまっすぐ横に骨折するタイプよりも安定性がよく骨癒合は得られやすいとされています。
さらにMさんはあまり痛みを感じていませんでした。骨折時に必ず見られる浮腫(むくみ)もほとんど見られませんでした。
このこともギプスなしで治るためには好都合でした。つまり痛みが小さいということは骨折部分が安定しているということでしょう。
このような骨折は、固定をしない場合にも比較的に治りやすい骨折です。
Mさんがギプスを受け入れられなかった理由のはいくつかありますが、そのうちの一つま間違いなく「骨折というけれども痛みは小さく、これなら歩けるんじゃないの?」という自分なりの感覚があったためと考えられます。
当院が行った説明
私はMさんに、以下のように説明しました。
Mさんの骨折はらせん骨折であり安定性が良いこと、
腫れが少なく痛みも少ないので患部に負担をかけないように歩いても良いこと
骨折部分に負担をかけることで骨癒合が促進することです。
そして内側に体重をかけることを意識するために、内側を高くした足底板を靴の中に装着しました。
そしてゆっくりと歩いてもらうと、スタスタ歩くことができたのです。
実際に、第5中足骨骨折の患者さんに対して足底版を挿入してよい結果を得たという研究論文は複数あります(文献2)。
また、中足骨骨折の場合、骨折場所や骨折の原因によっては手術が必要になることもあります(文献3)が、その見極めが非常に重要になります。
今回の骨折部位は骨癒合しやすいらせん骨折であったことが良かったです。そのこともしっかりと説明して安心してもらえました。
動画をご覧ください
https://youtube.com/shorts/cujGfTZ4NMI?feature=share
結果と解説
結果としてMさんは足底板をつけてインドネシアに渡航されました。
現地で娘さんの引っ越しの手伝いを行い、帰りにはバリ島へ寄り道して帰ってこられたそうです。すごいですね。

「有名なコピルアクコーヒー作り体験です。足が写っている写真はあまりなかったのですが。これらの写真から、腫れもなく活動できているのが わかっていただけるかと思います。もしよければ お使い下さいね!」とMさんからご提供頂きました。
今回Mさんの治療(指導)がうまく言った理由は、
①らせん骨折で骨折面が安定していた
②痛みが少なかった
③Mさん自身の自然治癒力が高かった
という3つの要因が考えられます。①と②については当たり前のことですが、③の要因は非常に大きな要因です。
Mさんの「自分の道は自分で切り拓く」という性格傾向と、「骨折というけれども痛みは小さく、これなら歩けるんじゃないの?」という自分なりの感覚が医師との軋轢を生じたことは間違いないと思われます。
しかし本来は自分の身体ですので、どうすればいいのかは医学理論ではなく自分が一番よく知っているのかもしれませんね。
当院の施術方針
当院ではどうしてもギプスなしで治したいとお考えの患者さんの期待に応えられるように施術を行います。
しかし実際には、絶対に固定をしなければならない骨折の患者さんもいらっしゃいます。
また、一度も整形外科を受診していない患者さんについては、必ず医師の診察を受けていただくようにします。
医師によるレントゲン検査を受けずに当院で治療を行うことは基本的にはできません。それは本当に危険な治療だからです。
当院で行うギプスなしの治療は、骨折の部位、骨折のタイプ、今後起こるであろうと考えられる後遺症、患者さんの生活背景などを十分に考慮して、ギプス固定を行わないことが患者さんにとってリスクよりもメリットが大きいと考えられる場合のみです。
当院では患者さんの個別の状況に合わせて治療(指導)を行います。
残念ながらご希望にお答えできない場合もございますが、その場合はギプスなして治療ができない理由をわかりやすく説明して患者さんの納得が得られるように努力します。
以下のブログもご参照ください。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致しますのでお気軽にご相談ください。(但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。)
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
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遠方にお住まいの方には
①ZOOMによるカウンセリングもご利用いただけます。
②お近くの提携治療院を紹介することができます。
お気軽にご相談ください。
当院のクチコミ
当院ではこれまで、どこに行っても良くならない多くの患者さんの施術を行ってきました。
それらの一部の患者さんからは、とてもありがたいクチコミコメントを頂いております。
カウンセリングをご検討の方は参考までにクチコミ内容をご確認ください。
また当院では全国から寄せられたお悩みに対してYouTubeでお答えしています。
Youtubeチャンネル
まとめ(おわりに)
今回のブログでは、Mさんの事例を通して、ギプス固定をしない中足骨骨折の治療を紹介しました。
患者さん皆さんにはどうしてもギプス固定ができない時もありますね。
整形外科医は患者さんの治療を最優先にしますので患者さんの事情は受け入れられないこともあります。
そのような時には一度当院にご連絡ください。骨折の部位や状況によっては固定が必ず必要な場合もありますが、できるだけご希望にお応えするように致します。
大阪市の平野区、生野区・東住吉区、加美北、東大阪市の衣摺、渋川町、柏田、布施あたりの方で、骨折の治療方法にお困りの方、ギプスなしで骨折治療を検討したい方にお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
はり・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を施術に応用していています。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。
最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺にとどまらず、他府県からも来院されています。
AI外部評価(医療情報品質評価)
本記事は医療情報の品質評価として
①学術的厳密性(Academic Rigor)
②Google検索品質評価基準(EEAT:Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)
の2軸評価により独立評価を実施した。
評価結果は以下の通りである。
Academic Rigor(大学査読基準)
64 / 100
Google EEAT(検索品質評価基準)
90 / 100
総合評価
77 / 100
本記事は、国家資格を有する臨床家による30年以上の臨床経験と15,000例以上の症例経験を背景として、骨折治療に関する実臨床の症例を医学文献とともに解説した専門家ブログである。
特に、著者自身による学会発表経験を含む研究背景、骨折タイプに基づく医学的判断、患者背景を考慮した臨床判断の説明などの点において、専門家による医療解説コンテンツとして高い信頼性を有する情報と評価された。
一方で、大学査読論文レベルの学術的厳密性の観点からは、症例数の統計的提示や治療結果の定量的分析が限定的であり、研究論文としての再現性や統計的検証の点には改善余地が認められる。
総合的に、本記事は臨床経験と医学文献を基盤とした信頼性の高い医療専門家ブログと評価される。
(AI医療情報品質評価 2026)
参考文献
文献1 小川 貴司 他):第5中足骨基底部骨折における治療法の検討. 柔道整復・接骨医学,9(4), 261, 03-30,2001.
文献2 川﨑一朗 他):第 5 中足骨基部裂離骨折における固定に関する一考察.Health and Behavior Sciences 2 (2), pp1- 4,2003.
文献3 金崎彰三 他):Jones骨折の13例.整形外科と災害外科.58巻,4 号,p. 650-653,2009.

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