椎間板ヘルニアと診断された人の中には、仕事が忙しいときや人間関係で悩んでいるときに、腰や脚の痛みまで強くなる人がいます。
「ヘルニアがあるから痛いのは分かる。でも、なぜストレスが強いと痛みまでひどくなるのだろう?」
そんな疑問を感じている方もいるのではないでしょうか。
また、手術で一度よくなったあとに痛みが戻ると、
「またヘルニアが出たのではないか」
「もう一度手術が必要なのではないか」
と不安になるのも自然なことです。
精神的なストレスだけで、椎間板が急に飛び出すわけではありません。しかし、ストレスによる筋肉の緊張や、再発への不安や恐怖によって、ヘルニアの痛みを強く感じることはあります。
一体この仕組みはどうなっているのでしょうか?
この記事では、椎間板ヘルニアとストレスの関係、痛みの再発とヘルニアの再発の違い、痛みが強くなったときに自分でできることについて、実際の患者さんの事例を交えながら分かりやすく解説します。
目次
- 椎間板ヘルニアとストレスは関係するの?
- 痛みが戻ったら、ヘルニアが再発したということ?
- なぜストレスが強いと、ヘルニアの痛みも強くなるの?
- 「ストレスが関係しているのは分かる。でも、どうにもできない」
- 痛みが強くなったとき、まず何をすればいい?
- もう一度、病院で診てもらった方がよい症状
- 当院にできること
- ストレスと腰痛について相談された患者さんのクチコミ
- まとめ
- よくある質問
椎間板ヘルニアとストレスは関係するの?
ストレスだけでヘルニアが起こるわけではありません
椎間板ヘルニアは、背骨の間でクッションの役割をしている椎間板の一部が飛び出し、神経を刺激する病気です。
加齢による椎間板の変化、重い物を持つ動作、腰に負担のかかる姿勢など、いくつかの要因が関係します。
しかし、精神的なストレスがかかったからといって、それだけで急に椎間板が飛び出すわけではないのです。大切なことは、ヘルニア(椎間板が飛び出ること)と、本人が経験している「痛み」を別々に考えることなんです。
それでは、ストレスがヘルニアとどんな風に関係するのでしょうか?このことを考えるために、人によってヘルニアの痛みの感じ方が違うことを説明します。
同じようなヘルニアでも、痛みの強さは人によって違います
同じような大きさや形のヘルニアがあっても、強い痛みを感じる人もいれば、あまり痛みを感じない人もいます。
実際に、MRIで椎間板の膨らみや変化が見つかっても、腰痛のない人は珍しくありません。
こうした画像上の変化は、年齢とともに痛みのない人にも多く見られることが分かっています(Brinjikjiら,2015)。
ヘルニアがあるのに痛みを感じる人と感じない人がいる。この違いは、なぜ起こるのでしょうか?
それは、「痛みの強さが神経への刺激だけで決まるものではない」からです。
痛みの感じ方は、同じようなヘルニアであっても、筋肉の緊張、身体の疲れ、不安や恐怖、これまでの痛みの経験、生活上のストレスなどによって違いが生まれます。
慢性的な筋骨格の痛みがある人では、ストレスを受けたときに痛みに敏感になる場合があることも報告されています(Löfflerら,2022)。
つまり、ヘルニアは実際に存在し、痛みも実際に感じています。
そのうえで、ストレスによって痛みが強くなることがあるのです。
痛みが戻ったら、ヘルニアが再発したということ?
痛みの再発と、ヘルニアの再発は別です
椎間板ヘルニアの手術を受けて痛みが軽くなったあと、しばらくして再び腰や脚が痛くなることがあります。
このとき、多くの患者さんが最初に考えるのは、
「またヘルニアが出たのではないか」
「手術をしたのに再発したのではないか」
ということです。
実際にヘルニアが再発している場合もあります。
しかし、痛みが戻っただけでは、椎間板がもう一度飛び出したとは決められません。
手術後の痛みには、再び神経が圧迫されている場合のほか、手術後の組織の変化、腰やお尻の筋肉の緊張、関節への負担、再発への不安、生活上のストレスなどが関係することがあります。
椎間板ヘルニアの手術後に腰痛や脚の痛みが再び現れることはありますが、痛みの再発とヘルニアそのものの再発は同じではありません(Suriら,2017)。
MRIだけでは痛みの原因を特定できません
MRIは、ヘルニアの位置や大きさ、神経が圧迫されている場所を確認するための大切な検査です。
しかし、MRIだけを見ても、今感じている痛みの正確な原因を特定できないことが少なくありません。
痛みの原因を考えるには、MRIの所見と、脚の痛む場所、しびれの範囲、筋力、身体を動かしたときの変化、これまでの経過が一致しているかを確かめる必要があります。
専門家の間でも、画像検査の結果は診察で得られた情報と照らし合わせて判断するための一つの材料とされています(Kaito・Yamato,2022)。
医療は、強い神経圧迫や手術が必要な状態を見つけることに優れています。
一方で、画像で説明できる部分に注意が集まりすぎると、画像だけでは説明しきれない痛みが置き去りになることがあります。
そのため、痛みが戻ったときにはMRIだけに答えを求めず、現在の身体と生活の両方を見ることが大切です。
手術後に痛みが戻る理由は一つではありません
手術後に痛みが戻る理由には、ヘルニアの再発だけでなく、筋肉や関節から生じる痛み、神経の過敏な状態、再発への不安などがあります。
だからこそ、最初から「再発した」「ストレスが原因だ」と決めることはできません。
まず医療機関で神経の状態やヘルニアの再発を確認します。
緊急性の高い問題がなければ、筋肉の緊張、身体の動かし方、痛みへの恐怖、生活上のストレスまで順番に整理します。
痛みが再発したときに必要なのは、すぐに一つの原因を決めることではなく、いくつかの可能性を切り分けることです。
なぜストレスが強いと、ヘルニアの痛みも強くなるの?
ストレスで筋肉が緊張し、痛みが上乗せされます
強いストレスが続くと、本人が気づかないうちに腰やお尻に力が入り続けることがあります。
筋肉の緊張が長く続けば、その筋肉自体からも痛みが生じ、腰や股関節も動かしにくくなります。
その結果、ヘルニアによる神経の痛みに、筋肉から生じる痛みが上乗せされます。
これは、ストレスによってヘルニアそのものが大きくなる、という意味ではありません。
ヘルニアの状態が大きく変わっていなくても、周囲の筋肉が緊張することで、腰や脚の痛みを強く感じることがあるということです。
もともとの生活上のストレスが、痛みに敏感にさせることがあります
ヘルニアとは関係がないように思える仕事上の緊張、人間関係の悩み、家庭での心配事が続いているときに、腰や脚の痛みまで強くなることがあります。
この関係は、患者さん自身が気づきにくいものです。
「腰が痛いのだから、原因は腰にあるはずだ」と考えるのは自然です。
そのため、痛みが強くなった時期に生活上の負担も増えていたとしても、二つを別の問題として受け止めていることがあります。
しかし、身体と心は別々に反応しているわけではありません。
生活上のストレスで身体の緊張が続けば、もともとあるヘルニアの痛みにも敏感になることがあります。
再発への不安や恐怖もストレスです
ストレスというと、仕事や人間関係の悩みだけを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、
「また激痛になるかもしれない」
「ヘルニアがさらに飛び出すかもしれない」
「また仕事を休むことになるかもしれない」
という不安や恐怖も、身体にとってはストレスです。
一度強い痛みを経験すると、小さな違和感にも注意が向きます。
今までなら気にしなかった感覚まで、危険の合図のように感じられることがあります。
これは、本人が弱いからでも、考えすぎる性格だからでもありません。
以前の痛みから身体を守ろうとする自然な反応です。
ただし、その恐怖から身体を動かさなくなると、体力が落ち、「以前より動けない」という不安が強くなります。
このように、痛みへの恐怖と活動の回避が、痛みや生活上の不自由を長引かせることがあります(Vlaeyen・Linton,2000)。
ストレスと痛みは、二つの方向から互いを強めます
ヘルニアにまつわるストレスには、二つの方向があります。
一つは、もともと生活の中にあったストレスが、身体を緊張させ、ヘルニアの痛みに敏感にさせる方向です。
もう一つは、ヘルニアの痛みそのものが、新しいストレスになる方向です。
腰や脚が痛むと、仕事、家事、外出が思うようにできなくなります。
家族に迷惑をかけているように感じたり、職場で理解してもらえなかったりすることもあります。
さらに、再発や手術への不安も加わります。
すると、生活上のストレスで痛みが強くなり、痛みが強くなることで生活が苦しくなり、さらにストレスが増えるという循環が生まれます。
この循環は、「気持ちを切り替えると治る」という話ではありません。
何が先に起こり、何が痛みを強めているのかを、一つずつ整理する必要があります。
次に、痛みの原因を整理すること、ストレスに気付くこと、ストレスに対処することについてFさんの事例から解説しましょう。
「ストレスが関係しているのは分かる。でも、どうにもできない」
手術で改善したFさんに、再び痛みが出ました
Fさんは、事務職として働く40代の女性です。
20代のころから腰痛があり、整形外科で腰椎椎間板ヘルニアと診断されていました。
MRIでは、椎間板が大きく飛び出していることも確認されていました。
痛みが非常に強くなった時期に手術を受け、その後はいったん楽になりました。
ところが、しばらくして再び腰の痛みが強くなってきました。
Fさんは再手術を希望して主治医に相談しましたが、次に手術をする場合は、前回と同じ方法ではなく腰椎固定術になるという説明を受けました。
「もう一度手術をして、スッキリしたい」
Fさんは、
「ヘルニアを切り取って、もう一度スッキリしたい」
と考えていました。
今回の痛みで行ったMRI検査ではヘルニアが写っています。
そして、一度目の手術では実際に痛みが軽くなりました。
目に見える原因があり、それを取り除く手術で改善した経験があるのですから、同じ方法でもう一度よくなりたいと考えるのは自然なことです。
Fさんが再手術を希望したことには、本人にとって十分な理由がありました。
Fさんも、ストレスと痛みの関係に気づいていました
一方でFさんは、仕事などで気持ちが張りつめる時期に、腰の痛みが強くなることにも気づいていました。
しかし、関係に気づいたからといって、仕事をすぐに辞めたり、周囲との関係を簡単に変えたりできるわけではありません。
「ストレスを減らしてください」
「痛みを気にしないでください」
と言われても、できない自分を責める材料が増えてしまいます。
Fさんが困っていたのは、ストレスの存在を知らなかったからではありません。
ストレスと痛みが関係していると思っていても、それを自分ではどうにもできなかったのです。
当院がFさんに行ったこと
当院では、最初から「ストレスが原因です」と説明したわけではありません。
まず、これまでに受けた検査や手術について伺い、現在の痛みやしびれの場所、脚の力、神経が動きにどの程度敏感になっているかを確認しました。
そのうえで、MRIや医学的な所見から予想される症状と、Fさんが実際に経験している痛みの現れ方が、どの程度一致しているのかを考えました。
さらに、痛みが強くなる場面、その前に起きた生活上の変化、再発や再手術への不安についても話を聞きました。
大切なのは、ヘルニアを否定してストレスに置き換えることではありません。
ヘルニアによる神経の痛み、筋肉の緊張、生活上のストレス、痛みへの恐怖が、Fさんの場合にどのように重なっているのかを考えることです。
そして、治療者が答えを一方的に押しつけるのではなく、Fさん自身が「それなら自分の痛みを説明できる」と感じられる見方を、一緒に組み立てていきました。
そのうえで、緊張していた腰やお尻の筋肉をゆるめ、無理のない範囲から歩く練習を始めました。
Fさんは少しずつ身体を動かせるようになり、それに伴って痛みも軽くなっていきました。
Fさんの場合も、いきなり運動を始めたわけではありません。まず神経がどの程度刺激に敏感になっているかを確認し、現在が歩き始めてもよい状態かを判断しました。
次に、自分でできる神経症状の確かめ方と、歩行を始める目安について説明します。
痛みが強くなったとき、まず何をすればいい?
まず、足をゆっくり上げて痛みを確認します
最初に、神経が動きに対してどの程度敏感になっているかを確かめます。
仰向けになり、膝を伸ばしたまま、片脚ずつゆっくり上げてみてください。
腰の張りだけでなく、お尻から太ももの後ろ、ふくらはぎにかけて電気が走るような強い痛みが出るかを確認します。
次に、仰向けのまま腹筋に軽く力を入れたときに、同じような脚の痛みが強く出るかも確認します。
これは、自分でヘルニアの重症度を診断する検査ではありません。
現在の神経がどの程度刺激に敏感なのかを知り、歩き始める目安にするための確認です。
強い痛みが出たところから、さらに無理に足を上げたり、何度も繰り返したりする必要はありません。
足に激痛が走るときは、無理に歩く距離を増やしません
足を上げたり腹筋に力を入れたりしただけで、お尻から脚へ激痛が走る場合は、積極的に歩く距離を増やす段階ではありません。
痛みを強く誘発する運動は避け、トイレや食事など、必要な範囲の生活動作にとどめます。
これは「まったく動いてはいけない」という意味ではありません。
神経への刺激が強い時期に、痛みを我慢して運動量を増やす必要はないということです。
足の力が入りにくい、しびれが広がっているなどの変化があれば、運動で様子を見ず、整形外科へ相談してください。
激痛が出なければ、まず5分から10分歩きます
足を上げたり腹筋に力を入れたりしても脚に激痛が走らなければ、まずは5分から10分、毎日歩いてみましょう。
速く歩く必要はありません。
最初から長い距離を目標にする必要もありません。
5分歩いて大きく悪化しなければ、翌日以降も続けます。
坐骨神経痛のある人では、安静にした場合と活動を続けた場合で、その後の経過に大きな差がないことが報告されています。
少なくとも、長くじっとしていることが回復を早めるとは限りません(Dahmら,2010)。
また、マウスの坐骨神経損傷モデルでは、走行運動によって炎症を促す方向に働くマクロファージが減り、炎症を抑える方向に働くマクロファージが増えたことが報告されています。
動物実験の段階ですが、運動が損傷した神経周辺の炎症を抑える方向に働く可能性が示されています(Taguchiら,2015)。
歩くことで「動いても大丈夫」という経験を増やします
ヘルニアの痛みを経験した人の中には、
「動けばもっとヘルニアが飛び出す」
「また激痛になる」
と考え、身体を動かせなくなっている人がいます。
このように、動くことを必要以上に恐れる状態をキネシフォビアといいます。
キネシフォビアに気づくことも大切ですが、気づくだけでは身体は動き始めません。
5分歩いても激痛にならなかった経験は、「動いたけれど、恐れていたことは起こらなかった」という新しい経験になります。
歩行の目的は、筋力をつけることだけではありません。
動いても大丈夫だという感覚と、自分で身体を動かせる自信を少しずつ取り戻すことにもあります。
歩いたあとの変化を確認します
歩いたあとは、歩行中、歩いた直後、翌日に脚の痛みがどう変化したかを確認します。
少し疲れた、腰が張ったというだけで、すぐに悪化と判断する必要はありません。
一方、脚の激痛が明らかに強くなった、しびれが広がった、翌日も強い症状が残った場合は、歩く時間を短くします。
「痛いか、痛くないか」だけではなく、どの動作で、どこに、どの程度の痛みが出たのかを見ることで、自分に合った活動量が分かってきます。
もう一度、病院で診てもらった方がよい症状
足に力が入りにくくなった
以前よりつまずきやすくなった、足首や足の指を動かしにくい、歩き方が急に変わったなど、筋力低下が疑われる場合は整形外科で再評価を受けてください。
痛みの強さだけでなく、脚の力が低下していないかを見ることが重要です。
筋力低下が進んでいる場合は、ストレスの影響だと自分で判断しないでください。
しびれが急に広がった
以前はふくらはぎだけだったしびれが足先まで広がった、片脚だけだった症状が反対側にも現れたなど、しびれの範囲が急に変化した場合も診察が必要です。
排尿・排便の異常や、股の周囲のしびれがある
尿が出にくい、尿や便が漏れる、股や肛門の周囲の感覚が鈍いといった症状は、神経が強く圧迫されているときに現れることがあります。
このような症状がある場合は、様子を見ず、速やかに医療機関を受診してください(NICE,2016)。
これまでとは違う症状が出てきた
発熱を伴う、急に痛みが強くなった、新しいしびれや筋力低下が現れた場合は、かかりつけの整形外科へ相談してください。
以前と同じ痛みに見えても、新しい神経症状が加わっている場合があります。
これまでとは違う変化があるときは、ストレスや筋肉の緊張だけで説明せず、まず医学的な確認を受けることが大切です。
当院にできること
ヘルニアの状態と、実際の痛みが一致しているかを確認します
当院では、ヘルニアと診断された患者さんの痛みを、最初から「身体だけ」「ストレスだけ」と決めつけません。
まず、医療機関で受けた検査や治療、手術の経過を確認します。
そのうえで、痛みやしびれの場所、脚の力、神経の過敏性、腰や股関節の動き、筋肉の緊張などを調べます。
そして、医学的なヘルニアの状態から予想される症状と、患者さんが実際に経験している痛みの現れ方が、どの程度一致しているのかを考えます。
画像や神経症状だけで十分に説明できない部分があれば、痛みが強くなる時期、仕事や家庭での出来事、再発への不安、痛みを避けるためにやめた動作についても伺います。
これは、痛みをストレスのせいにするためではありません。
ヘルニア、筋肉の緊張、身体の使い方、生活上のストレスが、現在の痛みにどのように関係していそうかを調べるためです。
患者さんが腑に落ちる痛みの見方を、一緒に考えます
ストレスと痛みの関係は、血液検査の数値のように「何割がストレス」と測れるものではありません。
だからこそ、治療者が「あなたの痛みはストレスです」と一方的に決めるべきではないと考えています。
身体の所見、MRIや医師から受けた説明、痛みが強くなる場面、生活上の出来事を一緒に並べながら、患者さん自身が「それなら自分の痛みを説明できる」と感じられる見方を考えます。
自分の痛みを理解できるようになると、「手術しかない」「動いたら壊れる」と感じていた状態から、ほかの対処法も検討できるようになります。
ストレスで緊張した筋肉をゆるめ、身体を動かしやすくします
ストレスによって腰やお尻の筋肉に力が入り続けている場合は、筋膜リリース、鍼、整体などを用いて、筋肉や筋膜をゆるめます。
目的は、飛び出したヘルニアを施術で元に戻すことではありません。
ヘルニアによる痛みに上乗せされている筋肉の痛みを減らし、腰や股関節を動かしやすくすることです。
身体が動かしやすくなった状態で、5分、10分の歩行から始めます。
身体への施術と運動指導を組み合わせ、「動いても大丈夫」という経験を増やしていきます。
そうすることで、痛みはゼロにならなくとも十分にやりこなせるレベルにまで小さくなっていきます。
目標は、痛みやストレスをゼロにすることではありません
仕事や家庭、人間関係の悩みを、すぐに解決できるとは限りません。
そのため、施術の目標を「ストレスをなくすこと」には設定しません。
ストレスが残っていても、痛みへの不安が小さくなる、歩ける時間が延びる、できる動作が増える、仕事や外出を少しずつ再開できる。
そのような変化を積み重ねることが大切です。
小さい痛みは残っていても、今までできなかったことができるようになることを目指しましょう。
そして、痛みに支配されていた時間を減らし、少しずつ元の生活を一緒に取り戻しましょう。
遠方の方にはZoomカウンセリングも行っています
遠方にお住まいで来院できない方には、Zoomによるカウンセリングを行っています。
Zoomでは診断や身体への施術はできませんが、これまでの検査や治療、痛みの変化、現在困っていることを整理できます。
「次にどこへ相談すればよいか分からない」
「再手術以外の可能性も考えたい」
「ストレスが関係していると思うが、自分では整理できない」
という方にとって、今後の方向性を考える時間になります。
ストレスと腰痛について相談された患者さんのクチコミ
以下はFさんとは別の患者さんからいただいたクチコミです。
椎間板ヘルニアの症例ではありませんが、精神的な不調と腰痛などの身体症状が重なっていたこと、身体への施術だけでなく、痛みの背景を一緒に整理したことで対処しやすくなったという点で、今回の記事と共通しています。
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まとめ|ヘルニアの痛みは、ストレスとの関係も含めて考えましょう
精神的なストレスだけで、椎間板ヘルニアが起こるわけではありません。
しかし、同じようなヘルニアがあっても、痛みの強さは人によって違います。生活上のストレスによる筋肉の緊張や、再発への不安や恐怖によって、痛みを強く感じることがあるからです。
また、手術後に痛みが戻ったとしても、それだけでヘルニアが再発したとは限りません。MRIだけで判断せず、神経症状、筋肉の状態、身体の動き、痛みが強くなる場面などを合わせて考えることが大切です。
足に強い痛みが走る、しびれが広がる、力が入りにくいといった症状がある場合は、まず整形外科で状態を確認してください。
強い神経症状がなければ、5分から10分の歩行から始め、「動いても大丈夫」という経験を少しずつ増やしていきましょう。
大切なのは、痛みをヘルニアだけ、ストレスだけの問題にしないことです。
現在の身体の状態と、痛みが続いてきた経緯を一緒に整理することで、再手術以外の方法や、自分で取り組めることが見つかる場合があります。
痛みやストレスを完全になくすことだけを目標にせず、痛みがあっても、できることや楽しめることを少しずつ取り戻していきましょう。
椎間板ヘルニアとストレスについてのよくある質問
ストレスだけで椎間板ヘルニアになることはありますか?
精神的なストレスだけで、急に椎間板が飛び出すわけではありません。
椎間板ヘルニアには、加齢による椎間板の変化、腰への負担、姿勢や動作など、いくつかの要因が関係します。
ただし、ストレスによって筋肉が緊張したり、痛みに敏感になったりすることで、ヘルニアによる痛みを強く感じることはあります。
椎間板ヘルニアはストレスで悪化しますか?
ストレスによって、ヘルニアそのものが必ず大きくなるわけではありません。
しかし、ストレスで腰やお尻の筋肉に力が入り続けると、筋肉から生じる痛みがヘルニアの痛みに上乗せされることがあります。
また、仕事や人間関係などの生活上のストレスによって、痛みに敏感になる人もいます。そのため、ヘルニアの状態が大きく変わっていなくても、ストレスが強い時期に痛みが悪化したように感じることがあります。
ヘルニアの再発にストレスは関係しますか?
ストレスがかかったからといって、それだけで椎間板がもう一度飛び出すとはいえません。
一方で、再発への不安、筋肉の緊張、身体を動かすことへの恐怖などによって、以前と同じような痛みが強くなることはあります。
痛みが戻ったことと、ヘルニアそのものが再発したことは同じではありません。新しいしびれや筋力低下がある場合は、整形外科で確認してもらいましょう。
MRIにヘルニアが写っていても、痛みがない人はいますか?
MRIに椎間板の膨らみやヘルニアが写っていても、腰や脚に痛みを感じていない人はいます。
そのため、MRIの結果だけで現在の痛みの原因をすべて説明することはできません。
画像の所見と、痛む場所、しびれ、筋力、身体を動かしたときの変化などを照らし合わせて考える必要があります。
ヘルニアの痛みがあるときは、歩いても大丈夫ですか?
足を上げたり腹筋に軽く力を入れたりしたときに、脚へ激痛が走らなければ、まずは5分から10分の歩行から始めてみましょう。
歩いても大きく悪化しなければ、翌日以降も続けます。最初から長い距離を歩く必要はありません。
ただし、脚の激痛が強くなる、しびれが広がる、足に力が入りにくくなる場合は、無理に歩かず整形外科へ相談してください。
ストレスをなくせない場合、ヘルニアの痛みは改善しませんか?
ストレスを完全になくさなければ、痛みが改善しないということではありません。
すぐに仕事や人間関係を変えられなくても、緊張した筋肉をゆるめる、短い時間から歩く、痛みへの不安を整理するなど、今の生活の中で取り組めることがあります。
目標は、ストレスや痛みをゼロにすることだけではありません。痛みが残っていても、仕事、外出、家事など、できることを少しずつ取り戻すことが大切です。
どのような症状があれば、すぐに病院へ行くべきですか?
足の力が急に入りにくくなった、しびれが急に広がった、尿や便が出にくい、尿や便が漏れる、股や肛門の周囲の感覚が鈍いといった症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
手術後に発熱、新しいしびれ、筋力低下、これまでとは違う強い痛みが現れた場合も、手術を受けた医療機関または整形外科へ相談してください。
ヘルニアの痛みを、もう一度整理してみませんか?
「MRIにはヘルニアが写っているけれど、今の痛みを十分に説明してもらえない」
「手術後に痛みが戻り、再手術しかないのか迷っている」
「ストレスが関係していることは分かるけれど、自分ではどうにもできない」
このような状態で、次に何をすればよいのか分からなくなっていませんか?
小川鍼灸整骨院では、ヘルニアを否定して、痛みをストレスだけの問題にすることはありません。
これまでの検査や治療、MRIの所見、神経症状、筋肉の緊張、身体の動き、痛みが強くなる場面などを整理し、今の痛みに何が関係しているのかを一緒に考えます。
そのうえで、筋膜リリース、鍼、整体、歩行を中心とした運動指導を組み合わせ、痛みに支配されていた生活を少しずつ取り戻すことを目指します。
当院は大阪市平野区加美北にあります。JRおおさか東線「衣摺加美北駅」から徒歩約4分です。平野区、生野区、東住吉区、八尾市、東大阪市などからご来院いただいています。
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