はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
このブログの目的は、
お医者さんとは全く異なる代替医療者の治療の奥深い世界をお伝えすることです。
今回は、私達が行っている治療の中には呪術的な要素が含まれていると感じたエピソードです。
内容は以下の通りです。
・原因不明の痛みを訴えるFさん
・Fさんの症状の原因は?
・Fさんへの説明
・Fさんがよくなったきっかけ
・どんな治療にも備わる呪術的な効果
・おわりに
・参考文献
また当院では、
無料相談を受け付けています。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、日本で一番身近な整骨院を目指しています。
原因不明の痛みを訴えるFさん
ある日、私の患者さんであるFさんが私に訴えました。
「先生、数日前から左の胸がピリピリ痛いんです!前に大学病院で診てもらった時にこのことを医師の先生に言ったら頚のところに注射をしてくれてそれから痛みは少なくなっていたんだけど、最近夜にうずくような痛みがあるの!これはいったい何なの?先生なんとかなりますか?」
Fさんは少々パニック気味で私に訴えました。
Fさんの症状の原因は?
私はFさんの訴えが医学的に問題あるのかどうか、私の知識で検討することにしました。
痛みの場所は左鎖骨の下から乳頭までの間。
外傷はなし。肩の運動痛はない。頚を動かしても痛くない。触るとピリピリ痛い。夜に特に痛みを感じる。何かに集中している時には痛みを感じない。
意識がそこに向くと痛みが強くなる。
ヘルペスのような水泡もない。
首の注射とはいったい何だったのか?
ブロック注射?星状神経ブロック?・・・・・
う~~ん、痛みの原因として考えられる西洋医学的なものは何もないのでは?と私は考えました。
Fさんへの説明
そしてそのことを患者さんに説明しました。
「Fさん、いろいろ考えてみましたが原因がわからないけれども痛みが出ることは本当によくあることなのです。大丈夫ですよ。きっとよくなります。僕が何とかしますのでもう少し時間を頂けますでしょうか?」
私は鍼治療をする際に、基本的には西洋医学的な解釈に従って治療を行うのですが、西洋医学的に異常がみられない時にはとにかく、患者さんの変化を診ながら手探りで治療を行います。
多くの患者さんは時間の経過とともに、
今の症状が致命的なものでなく、
コントロールが可能になっていく感覚を得ることができると知った時に
「痛みはまだ残っているけれどもなんとかなりそうだ」
という感覚を得るようです。
そして、痛み自体がそんなに大きな問題でないことに少しずつ気付いていく。そうして患者さんは「治った」と思えるようです。
Fさんがよくなったきっかけ
Fさんが「なんとかなりそう」と思えるようになる、その日は突然訪れました。
しかもそれは、私との治療とは全く別の文脈のなかで訪れたようです。
「先生、大学病院の先生にまた診てもらったんです。原因は関節の痛みですって!これは治らないって言われました(笑)。
レントゲンもとってもらって診てもらったんです!
それからだいぶん調子がいいの!(笑)」
私が思うに肩鎖関節、胸鎖関節の関節症の痛みではないと思います。なぜなら、痛みの場所が違うし、何より運動痛がありません。
多分医師は、レントゲン検査の結果、老化として普通に訪れる肩鎖関節、胸鎖関節の変性を原因として仕立て上げたのでしょう。
原因がわからない痛みを訴える患者さんのレントゲン写真を診てこのように答える医師は多いと思います。
「原因がわからない」と言うと患者さんは不安に陥るためにそう言えないのだと考えられます。
たとえ偶然であったとしても、その言葉で病気が治ることがあるのですから医師の言葉の威力は絶大です。まさに呪術です。今回は良い方向に働く白呪術ですが、時に医師の言葉は悪い方向に働く黒魔術になることもあります。
立派な建物、立派な設備、長い待ち時間、押し寄せる大勢の患者さん、ドラマ「白い巨塔」、ピリッとした白衣、
口数少なく事務的な態度などのイメージに神格化された大学病院の医師の言葉が白魔術としてFさんの不安を一蹴してしまったのです。
Fさんの通院回数はうんと減りました(笑)。
レントゲンしかとってないのに良くなった(笑)。
いや、よかったんですけどね(笑)。
でも、そんな大学病院まで行かなくっても、「大丈夫」って僕が言ったじゃないですか・・・・(笑)。
この「大丈夫」、私じゃ響かなかったんですね(笑)。
どんな治療にも備わる呪術的な効果
ちょっぴり複雑な気持ちになってしまいました。
Fさんになんらかの信仰心があって、私がその指導者的立場であれば私の言葉はFさんに届いたでしょうね。
未開の社会では呪術が病気治しに用いられますが、その社会の中では呪術は非常に効果的です。
なぜなら呪術はその社会の文化、歴史、価値観、風習、規律に従った方法論で病気を治すからです。
私たちの社会は近代科学に下支えされていますが、このような社会では同じく近代科学に支えられた現代医学が絶対的です。
現代社会の医師は未開社会の呪術師と社会構造上同じ働きをするのでしょう。
医師の言葉は呪術師と同じ力としてFさんに働いたと考えられます。
このように呪術的な効果はどのような治療にも備わります。先にも述べましたが、患者さんは治療者との言葉のやりとりの中で、
今の症状が致命的なものでなく、
コントロールが可能になっていく感覚を得ることができると知った時に
「痛みはまだ残っているけれどもなんとかなりそうだ」
という感覚を得るようです。
そのような感覚になれるところまでお連れする、
このことをしっかりと行うということが、忙しい医師とは異なる、私達治療者(代替医療者)の大事な仕事だと私は思っています。
そうそう、私も呪術的効果を狙って治療をしたことがあります!次にお話しましょうか(笑)。
こちらのブログです
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
↓↓↓
おわりに
大阪市の平野区、生野区・南巽界隈で、頑固な肩こりにお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
はり・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を施術に応用していています。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにある整骨院です。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。