西洋医学で治らない不調について【肩こり 腰痛 頭痛 自律神経失調症 大阪 平野区 生野区 南巽 小川鍼灸整骨院】

西洋医療では対処できないイメージ

先日も数カ所の病院へ行っても良くならない、心療内科に行っても他人事のように扱われ、「この問題(自分の辛さ)を単に自律神経の乱れだけで片付けていいのか!?」と、怒りと一緒に辛さを訴える頭痛患者さんがやってきました。当院ではしっかりと施術いたします。ブログをご参照ください。

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログです。

 

なぜ西洋医学では治らないのか?

 

今回は肩こりや頭痛、腰痛、自律神経失調症などで西洋医学を受けたけれども良くならない方々が、

 

そうか、そういうことなんだ!と、

 

良くなるためのヒントになるような、そんな文章を目指しました。

 

そのヒントですが結論からいいますと、

 

肩こり頭痛腰痛自律神経失調症などの体調不良は本来、お医者さんが考えるほど単純なものではない。患者さんの中で複雑になっているのにそれを医学的に単純化してしまうから治らない!!」

 

ということです。

 

そして、皆さんが良くなるためには、

 

「その複雑さを自分で理解して対処できるようになる」ことが必要です。

 

このことは1人ではなかなか難しいです。

 

信頼できる家族や友人、または治療者とのかかわりを通してできているということが多く報告されています。

 

できるだけわかりやすく説明します。

 

内容は以下の通りです。

・治療の基本構造

・いろいろな治療の考え方

・西洋医学の考え方

・どこに行っても良くならない痛み、誰が治すの?

・おわりに

・参考文献

 

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治療の基本構造

 

 

まず私が学んだ医療人類学という学問から、治療の基本構造を眺めてみましょう。

 

現在の科学的な西洋医学がまだ発達していなかった昔(約250年以上前)は、身体の不調に対する治療法はお祈り(信仰)なども含めていろいろありました。

 

現代でも西洋医療が利用されていない一部の地域では、その土地に伝わる伝統的な方法で不調の原因をみつけて治療をしています。

 

その対処の基本的な構造は、

 

不調を感じる→原因を探す→対処する→治る

 

というものです。

 

この基本構造はその時代の価値観やその土地の伝統的な価値観、さらにはその人の個人的な価値観によって中身が変わります。

 

例えば西洋医学がない社会では、不調を感じた時にちょっと信じられないような構造が知られています。

 

例えば、

 

不調を感じる→原因は動物の霊→呪術師が動物の霊をなだめてる儀式を行なう→治る

 

これらの考え方は、昔ながらの文化的価値観の中で生活している人たちの考え方です。

 

テレビのドキュメンタリーなどで見たことがある人もいるでしょう。

 

動物の霊?そんなものが体調不良の原因だなんて、なんだか信じられないですね。でもあるんです。

 

いろいろな治療の考え方

 

上記のようななんだか信じがたい「そんなこと本当にあるの?」という感覚が、私達に自然に備わっている「自然治癒力」を弱くしているのかもしれません。

 

でも実際に、いろんなパターンの治療の構造が存在するのです。

 

肩こりの治療を想定して大雑把に見てみましょう。

 

例えば、古代中国の哲学から生まれた東洋医学は以下のように考えます。

 

肩こりを感じる→気(生命エネルギー)のバランスが悪い→鍼灸師がバランスを整える→治る

 

また、現代社会でも手かざしなどのエネルギーを利用したり、霊的な力を用いて治療する先生もいますよね。

 

肩こりを感じる→エネルギーのバランスが悪い→療術師がバランスを整える→治る

 

マッサージを主体に治療を行う先生は以下のように考えるかもしれません。肩こりを感じる→筋肉の血流が悪い→治療者が血流を整える→治る

 

リンパマッサージを行う先生は、以下のように考えるかもしれません。肩こりを感じる→リンパの流れが悪い→治療者がリンパの流を整える→治る

 

カイロプラクターや整体師の先生の考え方を単純化すると以下の通りにです。肩こりを感じる→背骨が歪んでいる→整体師が背骨を整える→治る

 

家族や健康に関する素人の間でもこのような構造はあります。

肩こりを感じる→疲れが溜まっている→疲れを解消する→治る

肩こりを感じる→血流がわるい→お風呂で温める→治る

肩こりを感じる→運動不足→運動をする→治る

 

 

西洋医学の考え方

 

私たちの社会で当たり前になっている西洋医療では、以下のような構造になっているかもしれません。

 

肩こりを感じる→筋肉の緊張がある→筋肉をゆるめる薬を投与する→治る、

 

または、

 

肩こりを感じる→筋肉内の神経が刺激される→痛みを感じない薬を投与する→治る

 

これは肩こりの原因を科学的に分析して、主に肉体的な原因に対処する考え方であり、私たちの社会では最も正しいとされている現代医学の考え方です。

 

 

この考え方を受け入れて薬を飲むことで治る人もたくさんいます。

 

しかし、治らない人は西洋医学の考え方だけでは問題が解決していないということになります。

 

ここではわかりやすく肩こりを例にして解説していますが、腰痛、頭痛、自律神経失調症などもすべてそうですね。

 

どこに行っても良くならない痛み、誰が治すの?

 

西洋医学の考え方だけでは問題が解決していない人はたくさんいますよね。

 

つまり、症状の原因は西洋医学が考えるようには単純ではないとうことなんです。

 

例えば、職場や家族内での人間関係のストレスや現在の生活、将来の悩みなどが原因となって緊張状態が続いて筋肉も緊張しているということはないでしょうか?

 

先の動物の霊のように、「そんなこと本当にあるの?」というところに原因がある場合もあるのです。

 

あなたの治らない症状も、「これだ!」と思えるあなたの基本構造が見つかれば治るかもしれませんよ。

 

その昔人は、生きる辛さを身体で表現して、つまり「痛い、しんどい」ということをまわりに訴えて、それを周囲の人が慰めて、(社会が認めて)体調を回復していたようです。

 

そこには、人間関係によるストレスや生きることの悩み、苦悩をうまく表現して他者と共有する習慣がありました。

 

そしてそれらを解消する社会が認めたやり方(儀式)がありました。病気治しの儀式や占い師のような人が周囲の人を集めて儀式的なことを行うのです。

 

だから、その儀式を行なうと、なんだか治ったような気になったり、実際に治ったり、はたまた、我慢できるようになるのでしょう。

 

自分の痛みや辛さを誰かに認めてもらう、社会に認めてもらうことは病気を治す上で非常に重要なことなのですね。

 

しかし、現代医学は人間の病気を文化や社会、習慣と切り離して、単に肉体の問題として非常に短絡的あつかうようにしました。

 

だからそのような現代医学的な解釈は、医師などの医療の専門家にはわかりやすいですが、専門的になりすぎて患者さんにとってはよくわからないものになっています。

 

 

また現代医学的な解釈は、身体の不調に含まれている「生きることの悩みや苦悩」を他者と共有する機会をなくし、「生きることの悩み、苦悩」を個人の責任として背負わせてしまうのです。

 

現代医学が幅を利かせる前は、個人が感じる「生きることの悩み、苦悩」を、地域社会が一緒に癒やすことになっていたのでしょう。そのような社会はまだまだあります(

 

しかし現代日本社会はそうではないのです。誰にも分ってもらえない「生きることの悩み、苦悩」が、個人の身体の問題として自分だけに重くのしかかるのです。

 

 

この患者さんの辛さや痛みは、だれが癒やすのでしょうか?

 

先日も数カ所の病院へ行っても良くならない、心療内科に行っても他人事のように扱われ、「この問題(自分の辛さ)を単に自律神経の乱れだけで片付けていいのか!?」と、怒りと一緒に辛さを訴える頭痛患者さんがやってきました。

 

当院はこのような患者さんに対して、まずは体が楽になるように筋膜リリースや整体、鍼施術を行います。

 

そして、私がこれまでに学び、経験してきたことをもとに患者さんといろいろお話しします。

 

その中で患者さんご自身が自分の症状を理解できて、コントロールできるようにしていきます。

 

 

どこに行ってもよくならないとお困りの患者さんは小川鍼灸整骨院にご相談ください。

 

)私は社会が病気を治す事例をタイで見学しました。ブログ記事にしていますので興味のある方は下の写真をクリックしてご覧ください。

タイ、エイズホスピスにて。

 

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おわりに

 

 

大阪市の平野区、生野区界隈でどこに行ってもよくならない慢性の痛みでお悩みの方は是非とも当院にご相談下さい。鍼灸筋膜リリース整体などでみなさまの痛みを施術します。小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。

 

参考文献

 

波平恵美子:病と癒し: 今と昔.日本農村医学会雑誌 51 巻 6 号 p. 872-877 ,2003 .

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm1952/51/6/51_6_872/_pdf/-char/ja

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小川 貴司(おがわ たかし)

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