自律神経失調症の改善例【平野区 生野区 南巽 整骨院 整体 筋膜リリース ストレス】

32歳Uさんは自動車修理工です。立ちくらみ・ふらつきで来院。来院の2年前から頭痛や気分が悪くなる症状があったそうです。そのたびに病院受診するも、原因がわからず、心療内科も受診しました。Uさんがどんな風に良くなったのかを解説します。

 

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログです。

 

病院で検査をしても異常がなく、それでも身体がしんどい、だるい、ふらつく、などの症状はよくあることです。そのような場合に自律神経失調症が診断されることが多いです。

 

今回のブログでは、小川鍼灸整骨院に来院されました自律神経失調症の患者さんがどんな風に改善したのかについて報告させて頂きます。

 

内容につきましては、基本的な構造が変わらない程度に内容を加工しています。

 

ブログの内容は

 

・患者さんについて

・施術と結果

・なぜよくなったのか

・おわりに

・参考文献

 

です。

 

また当院では、

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自律神経失調症による身体症状に対しては鍼灸・筋膜リリース整体などの施術を行ないながら、身体に対する不安や過敏な感覚を認知行動療法的なかかわりを用いて小さくします。

 

認知行動療法は最近、薬物中毒の治療にも用いられて注目を集めている心理療法です。

 

当院でも積極的に取り入れています。

認知行動療法的なかかわり【認知行動療法 大阪 平野区 生野区 南巽 整骨院】

 

小川鍼灸整骨院大阪市の南東、平野区生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、日本で一番身近な整骨院を目指しています。

 

患者さんについて

 

 

32歳Uさん男性 自動車修理工、

 

主訴は立ちくらみ・ふらつきです。来院の2年前から頭痛や気分が悪くなる症状があったそうです。そのたびに病院受診するも、原因がわからず、心療内科も受診しました。

 

しかしそこでUさんは、「他人事のように扱われて自分には合わない」と思ったとのことです。

 

漢方薬局の先生にも相談したところ、「血流が悪い」と指摘されて「今はそれを信じたい」と話しました。原因がないことが不安ということです。

 

 

自分の辛さについては、

 

「いつも倒れる寸前をさ迷っている」

「とにかく不安」

「動機や息苦しさを感じる」

「友達の先輩が心筋梗塞で亡くなったので自分も心筋梗塞になるのではないか?と思う」

「ストレスはいろいろあるが、特に子供ができてから健康に対する不安が大きくなった」、

「こんなに身体に不調があるのにこれを自律神経失調症と簡単に扱ってもいいのか?と思う」

 

などと説明してくれました。

 

ストレスについては、

 

「職場は知人が経営する工場であり日常的に何かと気をつかう」

「家庭生活は楽しいが、家事の手伝いや子供の世話がストレスに感じる時がある」

「何かにつけてイライラしやすい」

 

と話してくれました。

 

施術と結果

 

Uさんのような症状を訴える患者さんを施術する際には、どこからどこまでが身体の問題でどこからどこまでが身体以外の問題なのかを明確にする必要があります。

 

Uさんの場合、医師によって身体的原因がないことを言い渡されています。

 

 

よって、身体以外に本質的な原因があると考えられます。

 

しかし初診時のUさんは、

 

「身体がこんなにしんどいのに、身体に原因がないなんておかしい!!」

 

と医師の説明を受け入れていない様子でした。

 

Uさんのように、身体に異常がなくともストレスや心理的な不安が原因となって症状が出てくることは本当によくあることです。

 

Uさんにはそのことを、しっかりと時間をかけて説明しました。

 

そして施術は、身体の症状に対する筋膜リリースと整体を行いながら、Uさんが感じるストレスや不安に対するカウンセリングを行いました。

 

このカウンセリングを私は、「認知行動療法的なかかわり」と呼んでいます。

 

 

施術期間は4週間、施術回数は8回です。

 

筋膜リリース整体の前に、体調の変化や感じた不安、その不安の原因について30分ほど話し合い、それから身体症状を整えるように筋膜リリース整体を行ないました。

 

認知行動療法的なかかわりの具体的な方法は、

 

「ふらつきやめまいを感じても、その感覚に意識を向けないようにすること」や、

 

「ふらつきやめまいを放置して本当に倒れるかどうかを確認すること」、

 

「身体への負荷を高めるためのランニングを始めること」、

 

「マインドフルネスストレス低減法としての瞑想トレーニング」、

 

「家族に対して積極的に行動を起こすこと」、

 

「自分の行動が家族にどんな変化をもたらしたかを報告すること」などです。

 

 

結果は表の通りです。

 

自律神経失調症の評価スケール

8回を通して、主観的な症状は10から6まで下がりました。自律神経失調症の患者さんによくあることですが、基本的には不安が強いために「良くなった」と感じにくいようです。

 

「身体への不安感」を評価しました。初診時治療前を10として、最終回の8回目には不安感は6になりました。

 

ただしUさんは8回目の時に「不安感は本当はもっと低いと思う。評価は高い目に言っている」と話しました。

 

 

身体的な症状は4回目で問題にならない程度となっていました。

 

なぜよくなったのか

 

ポイントは、治療の過程でUさん自身が、過去と現在の自分を自己分析して自分のストレスや不安に気づき、身体以外に症状の原因があることを認めようと努力して、自分をコントロールし始めたことにあります。

 

Uさんに限らず私たちは、なんらかの異常を感じたときに、その原因を明確にして正しく対処して早く原因を取り除きたいと考えます。

 

しかし、身体に原因がないにもかかわらず症状が出ることが本当によくあるのです。

 

そうさせるのがストレスとか、心の問題とか自律神経失調症と説明される様々な症状なんです。Uさんの症状はまさにそれでした。

 

私はUさんに「認知行動療法的なかかわり」としてこのことを丁寧に説明して理解して頂き、

 

身体以外の原因に目を向けて、それらに対処していくことを治療に盛り込みました。

 

施術の中でUさんは、元来イライラしやすい性格だったと自己評価しています。

 

そんな状態の元に、就職、結婚、子育てという人生の変化にうまく適応できず、家でも職場でも無意識のうちにストレスを感じていたと話してくれました。

 

子供の出産を機に責任感が高まり、自分の身体に何かあれば子供たちはどうなってしまうのかと極端に考えてしまう傾向にもありました。

 

ふらつきやめまいが心臓と関係していて、友達の先輩のように「心筋梗塞になってしまうのではないか?」という不安も感じていました。

 

それらの不安に上手く対処できなかったために、身体に対する感覚が敏感に表われてきたのだと考えられます。このような状態では、首や背中、腰周りの筋膜が癒着を起こして、筋肉も緊張してしまいます。

 

今回の治療では、身体に生じる症状への対処を筋膜リリース整体で行ない、まずは身体的な症状を軽減させました。

 

同時に、自分にとって何がストレスになっているのかを分析してストレスを意識すること、そして何に対して不安を感じているのかを明確にしました。

 

さらに、自分が心配しているように事が起きるかどうかを見つめるようにしたところ、そうでないことを確認することができました。

 

これらのことが、Uさんの不安を小さくして、身体的な緊張もやわらぎ、症状が小さくなっていったと考えられます。

 

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遠方で来院できない方には、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。

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カウンセリング

当院では、ZOOMを用いたリモートカウンセリングも行っています。

 

 おわりに

 

小川鍼灸整骨院

当院は大阪メトロ千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにある整骨院です。

 

大阪市の平野区生野区界隈で、自律神経失調症やめまい、ふらつきなどの症状でお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。鍼灸・筋膜リリース整体、認知行動療法的なかかわりを通してみなさまの痛みを施術します。

 

小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区生野区の境目にある加美北地区、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。

 

当院へは平野区生野区の他に東住吉区、東成区、天王寺区や、東大阪市の渋川町、寿町、衣摺、柏田、からも患者さんが来院されています。

 

参考文献

 

厚生労働省:こころもメンテしよう:~ご家族・教職員の皆さんへ~子供の様子が気になる、こころの健康や病気が気になるときに

 

酒井佳永:ストレスの対処法─認知行動療法的アプローチ.順天堂医学 . 56,p543〜549,2010.

 

天野 雄一:身体症状の訴えが持続する患者への対応(押さえておきたい!心身医学の臨床の知05).心身医学,49 巻 3 号 p. 255-259,2009.

 

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小川 貴司(おがわ たかし)

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