サプリメントは本当に効果があるのか??
どんな健康状態の時にどんなサプリメントを摂ったらいいのか??
そんな疑問に答える2回目の話をしていきますね。
サプリメントの効果
近年の医療費高騰、サプリメントの安全性と有効性の根拠が示されてきている、
このような背景の下、サプリメントの活用が経済的に有用ではないかと注目
されています。
となると、大事なことはサプリメントの費用対効果です。
この回では効果(有効性)について考えていきたいと思います。
ここで、一定の有効性ありと考えられているサプリメントの有効成分を紹介します。
これらの情報はRCTやメタ解析を取り入れており、ようするに信頼性が高い情報ということです。
表1. 機能性食品成分の有用性が示されているメタ解析および系統的レビュー
認知症
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イチョウ葉エキス | 文献2 |
ω-3系脂肪酸 | 文献3 | |
大豆イソフラボン | 文献4 | |
高LDLコレステロール血症
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紅麹 |
文献5 |
肥満・過体重
|
ガルシニア・カンボジア | 文献6 |
ニンニク抽出物 | 文献7 | |
カカオポリフェノール | 文献8 | |
加齢黄斑変性症
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ルテイン |
文献9 |
うつ病
|
セントジョーンズワート |
文献10 |
表に示す一例を挙げると、
セントジョーンズワートは複数のメタ解析において、軽症から中等度の
うつ病に十分な効果が報告されており、加えてSSRI(選択的セロトニン再取り
込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)などの
医薬品と比較して副作用が少ない事が報告されています。
また、ルテインは加齢黄斑変性症のリスク低減効果が日本眼科学会の治療指針に示されています。
おわりに
サプリメントは適正使用を前提とすれば、健康保持、未病対策、補完医療としての意義があります。
したがって、健康寿命の延伸、医療費の削減にも結びつく有用なものです。
今後サプリメントの有効性に関する研究が進むことで、消費者にとってより安全で効果的な情報が得られるでしょう。
『膝の痛み、腰の痛み、肩の痛み、頭痛、サプリメントの選び方』
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参考文献
1) 蒲原聖可:患者さんに補完医療について聞かれたら.サプリメント・健康食品について聞かれたら,羊土社,1999,p 1447-1459
2)Solfrizzi V, Panza F:Plant-based nutraceutical interventions against cognitive impairment and dementia: meta-analytic evidence of efficacy of a standardized Gingko biloba extract. J Alzheimers Dis , 2015 , 43(2) , 605-611.
3)Zhang XW, et al:Omega-3 fatty acids and risk of cognitive decline in the elderly: a meta-analysis of randomized controlled trials.Aging Clin Exp Res , 2016 , 28 , 165-166
4)Cheng PE, et al:Do soy isoflavones improve cognitive function in postmenopausal women? A meta-analysis. Menopause, 2015, 22, 198-206
5)Li Y, et al:A meta-analysis of red yeast rice: an effective and relatively safe alternative approach for dyslipidemia. PLoS One , 2014, 9, e98611
6)Onakpoya, et al:The Use of Garcinia Extract (Hydroxycitric Acid) as a Weight loss Supplement: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomised Clinical Trials.
7)
8)
9)
10)