はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
労働者が慢性疲労に陥るメカニズムを明らかにするため、就労状況、生活習慣、疲労に関する意識についての質問紙調査の分析結果について報告した論文「質問紙調査結果からみた労働者の慢性疲労要因の構造 」を紹介します。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南西、平野区と生野区の境目、加美北地区にあります。
最寄りの駅は地下鉄千日前線南巽駅です。1番出口から徒歩1分のところです。
小川鍼灸整骨院は地域でおすすめの整骨院を目指しています。
執筆担当は川畑です。
http://www.korikori.com/staff/
論文の内容
調査として、
社会環境や生活習慣に関する回答項目が示す、今日的な危険因子の抽出を行い、それらの連関構造について検討されている。
◇方法:
調査期間は2011年2月~8月末
対象地域:東京・大阪の近在都府県、就労産業、職務内容のバランスを考慮し、郵送,Webアンケート形式を併用して配信。
分析項目:疲労に関する自覚症状評価設問(30項目)・性別・年齢・運動の頻度・飲酒・喫煙・疲労・ストレスに対する意識属性からそれぞれ因子分析を行い、属性差違による因子要素の変動を捉えている。
また、自覚症状との対比として、「慢性疲労」状況の客観的評価設問(30項目)についても同様の分析を行い、「慢性疲労」の捉え方についての意識構造の違いも検討。
対象者:2500人(男性1392人、女性1198人)
結果:
回答者の基本的属性、分析に要する属性について、集計結果を表1に示す。
・働き盛りの30歳代・40歳代が中心
・半数以上が近頃、疲れやだるさをかんじている
慢性疲労に関する図表を以下に示す。
図表の結果から、
・上位因子では性別、年齢別ともに大きな変動はないものの、下位因子では男女差が生じ、30歳代・40歳代の変動が目立った(図1)
・ストレス感、満足度、たばこの喫煙などでは属性間の因子構造の違いはより激しかった(図2)
・慢性疲労に関する設問回答では、全体として表3に示した6因子が抽出された(表3)
・比較的、順列の変動は少ないものの、年齢別、ストレス感や運動の頻度、快眠の程度や満足度などの属性で健康である群の変動が、職務不安・家庭私生活の要素因子で起きていた(図3)
まとめ
筆者は最後にこうまとめています。
以下抜粋です。
『属性毎の回答群における抽出因子の態様を比較することで、その回答群特有の回答から、その回答群の自覚的疲労症状の特性を明らかにすることが可能となった。病態的な慢性疲労の回答群とそうでない群(健康群)が分岐する要因が見出せたことは、慢性疲労の予防に向けた対策として、考慮されるべきチェックポイントを把握する上で有効な知見を与えるものと考えられる。 合わせて、定量的な指標として労働時間や睡眠時間といった生理的影響要素や、休息や賃金など精神的満足を与える要素との関連性を考慮することで、慢性疲労を予防する対応プログラムの基準作成が期待できる。 』
当院の見解
慢性疲労とは、「6ヵ月以上疲労が続き、一晩寝ても疲れがとれない」状態を指し、日本人の3人に1人が慢性疲労を訴えていると報告されています。
慢性疲労になると、作業量や活動量が低下し、日常生活への影響を起こすかもしれません。
当院では慢性疲労に対して認知行動療法に基づいた治療を行っております。
以下認知行動療法に関する当院のブログです。
どこに行っても良くならない!そのような方はぜひ当院にお越し下さい。
おわりに
大阪市の平野区、生野区界隈で良く分からない痛みや身体の歪みでお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。
参考文献
酒井 一博(他):質問紙調査結果からみた労働者の慢性疲労要因の構造.日本人間工学会第53回大会講演集
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jergo/48spl/0/48spl_214/_pdf/-char/ja