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拘縮【筋肉 筋膜 靭帯 腱 可動域 関節が固い】

2019年3月29日

はじめに

小川鍼灸整骨院のブログです。

拘縮とは、関節周囲の軟部組織に変化がおき、関節可動域が自動・他動共に制限された状態をさします。また、筋収縮による関節可動域制限は該当しないのも特徴です。

 

病態

拘縮が起こる軟部組織とは、皮膚・筋膜・腱・靭帯・関節包・筋の事を指します。

また、拘縮は大きく分けて筋性・結合組織性・皮膚性・神経性の4つに分類できます。

 

筋性拘縮:

筋性の拘縮は筋膜による拘縮と筋線維による拘縮とに分類されますが、ここでは筋線維による拘縮について触れます。

高齢者が長期間寝たきりなどの不動に陥ることで、肉(筋線維)の萎縮、伸長性低下が起こり拘縮をきたします。

また、骨折中のきつすぎるギプス固定によって生じる(阻血性拘縮)フォルクマン拘縮もこれに含まれます。

 

 

結合組織性拘縮:

結合組織である皮下組織・筋膜・靭帯・腱・関節包(滑膜・繊維膜)は膠原線維、弾性繊維などの繊維や細胞、水分で構成されています。

膠原線維:コラーゲンと呼ばれるたんぱく質からなり、伸長性に欠けるが、引っ張りには強い。

弾性繊維:エラスチンと呼ばれるたんぱく質からなり、弾力性・伸長性に富む。

組織によって、これら比率は変化します。

結合組織性拘縮とはこれら組織が器質的に変化したことに由来する拘縮です。

拘縮による組織変化は、膠原繊維の増加と密在化、細胞外液の減少が見られるようです。

 

もともと弾性繊維が多く、伸長性に富む筋膜・皮下組織・滑膜は拘縮の影響が強く現れ、もともと伸長性に欠ける靭帯・腱は上記組織程拘縮の影響は小さくなります。

拘縮の影響は特に関節包に強く現れ、関節の可動域制限における大きな問題となります。

例えば、五十肩の関節拘縮は関節包がその一因であることが分かっています。

関節包の拘縮改善には時間を要し、数カ月から1年掛かかると言われています。

 

 

皮膚性拘縮:

皮膚性の拘縮は熱傷後や皮膚挫創後の瘢痕化の際に、組織を構成する膠原線維が変性し、

皮膚の癒着や瘢痕場所が肥厚して治癒となり、ひきつることで生じます。

一度このような組織変化を起こすと、手術以外に除去方法がないようです。

 

 

神経性拘縮:

脳や神経が損傷し、神経麻痺や或いは痛みで筋肉が緊張することで、関節が動かなくなり起こります。

 

治療

予防が全てに 優 先 されます。特に軟部組織の拘縮においては、関節の不動をできるだけ避け、可能な範囲で動かすことが重要です。

基本的に保存療法が選択され、拘縮後の治療では温熱療法や徒手運動により可動域拡大を目指します。また、持続けん引、電気療法も行われています。

ここで、1つ長崎大学の運動障害リハビリテーション学研究室のラットを用いた研究を紹介します。

『不動に伴う筋内膜のコラーゲン線維網の配列変化はストレッチングや超音波照射によってある程度抑制することができ、関節可動域制限の進行抑制にも効果を示すことが明らかになっている』

という結果が出ているようです。

 

当院の治療

上記方法や筋膜リリースや可動域の最終限界にて関節を動かし、可動域拡大を図るなどをしています。

 

おわりに

特に病気がなくとも、不活動により関節は固くなります。
関節は動かさなければどんどん動かなくなり、拘縮をきたします。
一度、拘縮になればその治療には時間がかかる為、予防がとても大切です。

五十肩で拘縮が取れない、不動による拘縮がある、関節が固いと気になる方は

 

お近くの専門家へご相談ください。

 

 

当院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。

 

大阪市 平野区 加美北 1-1-11

06-6755-6751

 

参考文献

1)沖田 実:関節可動域制限の発生メカニズムとその治療戦略.基礎理学療法研究部会,vol.41. No8,p523-530,2014 .

 

2)赤居 正美:関節拘縮-その予防・治療について-.リハビリテーション医学,vol.No40,p76-80,2003 .

 

3)福島 秀晃:拘縮肩へのアプローチに対する理論的背景.関西理学療法,vol. No14,p17-25,2014 .

 

4)渡邊 晶規:拘縮に対するストレッチが関節包に及ぼす病理組織学的影響.理学療法科学,vol.24. No3,p403-409,2009 .

 

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