こんにちは平野区と生野区の境、
南巽駅近から徒歩一分にある小川鍼灸整骨院、
スタッフの川畑です。
今回は「爪でわかる健康状態」についての2回目!
爪の変化と病気の関係
残り5種類見ていきましょう
では、病気との関係を見ていきましょう!
◆爪の変化と病気の関係 後半~
黄色爪:全身性疾患、黄色爪症候群
爪が黄色づき、肉厚になり、伸長が著しく低下する状態を黄色爪といいます。
黄色爪に加えて、胸水貯留、リンパ浮腫が見られた時には黄色爪症候群と呼ばれます。
また、全身性疾患(悪性腫瘍、内分泌疾患、ネフローゼ症候群、膠原病など)との合併も見られます。
黒色爪:全身性疾患、生理的色素沈着、物理刺激、外傷、感染症など
メラニン色素が多く生産され、爪に沈着して黒色や褐色に色づいた状態を
黒色爪といいます。
人種の違いによるものから、物理刺激などによるメラノサイトの活性化、
全身性疾患として、アジソン病、ポルフィリン症などが要因としてあります。
線状出血:感染性心内膜炎、外傷、爪白癬、乾癬
爪床の真皮を走る毛細血管からの出血によって、
爪の長軸方向に短い線が見える状態を言います。
線状出血は外傷、爪白癬、乾癬などの局所的な要因や
感染性心内膜炎のような全身性疾患でも起こります。
爪上皮延長:皮膚筋炎、全身性強皮症
甘皮が一時的に消失した状態を爪上皮延長といいます。
局所的要因として外傷、自傷、湿疹、
全身性疾患として膠原病が要因としてあります。
特に皮膚筋炎、全身性強皮症では爪上皮延長がしばしば見られるため
重要な判断材料になっています。
爪囲炎:細菌・真菌感染、薬剤
爪周囲の皮膚が炎症によって赤く腫れた状態を爪周囲炎といいます。
細菌・真菌感染が主ですが薬剤によって起こることもあります。
おわりに
爪を観察すると様々なことがわかりますね。
「爪は内臓の鏡」「健康のバロメータ」
と言われるほど、体の状態と関係しています。
そのため、爪の変化によって全身性疾患などが見つかることもあります。
もし他にも爪に気になる点がある場合は、信頼できる専門医に
相談してみるのがよいでしょう。
参考文献
齊藤昌孝:ガングリオン.杏林医会誌,第49巻2号.全身性疾患に伴ってみられる爪の変化.中川書店,2018,p 169-p172