小川鍼灸整骨院のブログです。
今回はスタッフの川畑が担当します!
本日は「血液検査の結果の見方」についてです。
検査後にもらう結果票
みなさんはどうしていますか?
「ほぼ正常値だしまあいいかー」
となっていませんか?
検査データを理解しているとあなたの健康管理に大きく役に立ちます。
それでは見ていきましょう!
血液検査の役割
血液には白血球、赤血球、血小板などの血球や酸素、抗体、酵素
などが含まれています。
検査によってこの数を数値化し、体に異常がないかどうか、
症状の程度や治療の経過はどうかを判断しています。
自覚症状が無くても病気が進行してしまっているものもあるので、
早期にそれを察知する為にも重要な検査といえます。
血液検査で何が分かるか
血液検査で分かるものは
貧血、肝臓の異常、腎臓の異常、全身の栄養状態、高脂血症、糖尿病
などです。
注意点として
・必ずしも数値だけで病気の診断が出来るわけではありません。
・正常値は重要ですが、個人差がある場合もあります。
・一回だけの検査数値でなく過去の検査数値との比較が大切です。
数値の意味
肝、胆、膵機能
・AST(GOT) アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ
・ALT(GPT) アラニンアミドトランスフェラーゼ
AST・ALTの検査値が低くても特に問題はありません。
基準値以上、100以下の場合は慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝、
100以上ではウイルス性肝炎の危険があります。
・LDH 乳酸脱水素酵素
肝疾患、腎不全、溶血などで高くなりますが、診断の有用性はあまり高くありません。
主に病気のふるいわけのための検査項目です。
・ALP アルカリフォスファターゼ
胆汁経路に何らかの障害があると数値が高くなります。
数値が高いと肝機能、胆道疾患の危険があります。
・γ-GTP ガンマグルタミルトランスフェラーゼ
数値が高いと肝硬変、脂肪肝、肝臓がん、胆石、胆道がんなどの危険があります。
・T-Bil 総ビリルビン
黄疸の程度が分かります。
数値が高いと肝臓や胆道の異常の危険があります。
腎機能
・BUN 尿素窒素
・CRE クレアチニン
BUN・CRE共に数値が高いと腎臓の働きが低下している危険があります。
尿酸代謝
・UA 尿酸
痛風や腎臓病の検査のために測定します。
脂質
・T-CHO 総コレステロール
数値が高いと動脈硬化や心筋梗塞の危険があります。
・HDL-CHO 善玉コレステロール
数値が低いと動脈硬化、肝硬変の危険があります。
・LDL-CHO 悪玉コレステロール
数値が高いと心筋梗塞や脳卒中の危険があります。
・TG 中性脂肪
数値が高いと高脂血症、糖尿病、動脈硬化、脳卒中の危険があります。
また、アルコール多飲、肥満でも高くなります。。
電解質
・Na ナトリウム
・Cl クロール
・K カリウム
Na・K・Clは高血圧、肝腎疾患、利尿剤、下痢や嘔脱、脱水等で変化します。
・Ca カルシウム
数値が高いと悪性腫瘍、低いとビタミンD欠乏症、腎不全の疑いがあります。
・P リン
数値が高いとビタミンD過剰症、低いとビタミンD欠乏症の疑いがあります。
血球数
・WBC 白血球数
数値が高いと炎症や感染症の疑いがあります。
・RBC 赤血球数
数値が低いと貧血、高いと多血症の疑いがあります。
・Hb(HGB) ヘモグロビン
数値が低いと貧血や息切れ、めまいなどの症状が現れます。
・Ht(HTC) ヘマトクリット値
数値が低いと貧血、高いと脱水症、多血症の疑いがあります
・PLT 血小板数
数値が低いと出血が止まりにくくなります。
また肝臓や血液の病気でも数値が低くなります。
おわりに
正常値に関して、明らかに大きな差がある場合は別ですが、
正常値から多少外れていても個人差として考えてもよいケースもあります。
自己判断せずに、疑問点や検査値等については
専門化におたずね下さい.
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