はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。今回は、当院の標準的な施術である筋膜リリースや整体、はり施術で痛みのコントロールを行なうことと同時に認知行動療法的なかかわりがなぜ重要なのかを、事例を通して説明させて頂きます。
事例1;40代女性Fさん。職業)事務職。
3年ほど前から強い腰痛を訴えておられ、通院されています。
性格的にイライラしやすく、ストレスは溜りやすいとのことです。
以前より整形外科では腰椎椎間板ヘルニアと診断されています。
私もMRIも見せてらいましたが、Fさんのヘルニアは大きく飛び出していました。
痛みは20代のころからあったのですが、今が最も痛いということです。
1年ほど前には痛みがピークであり、整形外科を受診したところ手術が適応になるとの診断の元に手術を受けました。
手術の結果、非常に良くなったのですが、また最近痛みが強くなってきて、2回目の手術を受けようかと整形外科医に意見を求めたそうです。
整形外科医からは、
「前回と同じ手術はできない。するのなら腰椎固定術です」
と言われたそうです。
Fさんは、ご自分でもストレスが多いことに気付いておられますが、それに対して自分で対策をとってもうまく行かないことにうんざりされておられます。
「分っているけれどもどうにもならないから手術でヘルニアを切り取ってスッキリしたい」というのがFさんの本音かもしれません。
筋膜リリースの治療効果についてはFさんは「治療したあとは楽になるねんけど、また元に戻るからなあ」とよく話してます。
Fさんの考察
Fさんの痛みは、確かに腰に痛みの原因があるのですが、そこに加えて何らかの形で心の問題が関係しているということです。
Fさんの場合は、ヘルニアによる痛みに加えてストレスによって痛みを感じやすい(疼痛閾値が下がっている)状態になっていると考えられます。
この状態が続くと、腰痛によって仕事を休む必要が出てきたりして、社会生活がうまく行かなくなることもあります。
このような時間が慢性の経過として長引いてしまうと、腰痛と人生は何らかの形で関連することになり、腰痛は複雑になっていきます。
複雑になるとは、単に腰(身体)の問題ではなくなるという意味です。
・仕事が満足にできない、
・会社との折り合い(人間関係)が悪くなる、
・思った通りの人生を歩めていない、
・痛くて動くことができない、
・楽しくない、
・満足できていない、
こんな感情が腰痛と複雑に絡み合うことになってしまうのです。
慢性腰痛の治療には、患部の筋肉の緊張や血流・筋膜の癒着・低下した関節可動域・炎症など、身体の中の腰痛の原因が改善する必要があるのは言うまでもありません。
しかし、慢性腰痛はFさんのように長い経過のなかで私生活や感情の問題と複雑に絡んでしまうために、単に身体の治療だけでは満足できる結果を得ることはできません。
実際に1回目の手術を行なってもまた痛みが出てきています。
自分が感じるストレスや腰痛についての考え方、対人関係のあり方など、ここにしっかりと向き合わないことには、感じるストレスも自分の腰痛も根本的にあ解決できないのです。
このような複雑な腰痛に対して効果的な治療を行なうためには、腰痛と感情の関連や腰痛に対する「考え方」に気づく必要があります。
そしてその考え方を変化させていく必要があるのです。そこで認知行動療法的なかかわりが必要になってきます。
当院では、整形外科理論や東洋医学理論、その他の理論を用いながら腰痛の程度をしっかりと把握して、はり施術・筋膜リリース・整体などの施術を行ないます。
それと同時に認知行動療法的なかかわりも行います。
心と身体の療法にアプローチによって、今まで全く良くならなかった腰痛が軽くなったり、問題として感じなくなる方が沢山いらっしゃいますので、お困りの方は是非ともご相談ください。
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遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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おわりに
大阪市の平野区、生野区界隈でどこに行っても良くならない痛みでお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。筋膜リリース・整体・はり施術・認知行動療法的なかかわりを通して皆様の痛みを治療する鍼灸整骨院です。
執筆担当は小川でした。
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当院はコロナウイルス感染に対応中です。「3つの密」に対する対策をしっかりと行っています。