はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。今回のブログは「骨粗鬆症」を取り上げます。
骨粗鬆症とは
骨は皮膚と同じように新陳代謝を繰り返しています。通常は骨を破壊する細胞である「破骨細胞」と破壊された骨を再生する細胞「骨芽細胞」の骨を壊すはたらきと骨をつくる働きのバランスがとれている為、骨の量は変わりません。
骨粗鬆症はこのバランスが崩れ、破骨細胞が優位に働き、骨の量が少なくことで起こります。
骨粗鬆症に気付くタイミングは、圧迫骨折を起こした時や、背中の痛みで病院を受診したときが多いようです。
骨粗鬆症で最も骨折しやすい部位は、大腿骨頚部(足の付け根)、脊椎(背骨)、手首の骨です。
ちょっとしたことで骨折してしまうこともあり、特に高齢者の場合は骨折が原因でそのまま寝たきりになってしまうケースもあります。
これは背骨の模型です。
正常の背骨を縦に切って側面をのぞくと、骨がつまっています。
骨粗鬆症の骨では中がつまっていません。だから崩れやすいのです。
原因
骨吸収と骨形成のバランスが崩れる要因として、女性ホルモンが深く関わっています。女性ホルモンは骨量と密接にかかわっており、減少することで骨量が減少します。
その為、閉経後の女性の発症率が高くなっています。
他の要因としては、偏食や極端なダイエット、喫煙や飲酒、日常での運動習慣など、多くは生活習慣に関係しています。その為、最近では若い女性でも見られるようになりました。
骨粗鬆症は徐々に進行し、気づいたときには腰が曲がったり、また 転倒すると圧迫骨折など、深刻な状態になります。こうなる前に、適切な治療をすることが大切です。
治療
骨粗鬆症の治療には基本的に
①食事療法(骨に必要な栄養の摂取)
②運動療法(骨を強くする運動)
この2つを行っていきます。
また、基本の①、②と並行して薬物療法(カルシウム製剤や骨粗鬆症治療薬の摂取)を取り入れる時もあります。
①食事療法
・カルシウム、ビタミンD、マグネシウムを多く含む食品、野菜や果物を摂るようにする。
・リンや塩分の摂取を控える
→カルシウムとリンは、血液中で一定のバランス保っており、片方が増えると片方が減るという、相関関係にあるため。
→ナトリウム(塩分)の取りすぎはカルシウムの吸収率を下げるため。
②運動療法
骨の維持形成には、骨に適度な圧力が加わることが重要です。激しい運動である必要はなく、楽しんで継続できるものであれば何でも構いません。
予防においても対処法は治療と同様に上記の方法をとります。
また、軽度で構わないので腹筋、背筋などを鍛える筋力トレーニングを取り入れるとさらに予防につながります。
骨密度、骨粗鬆症の予防、運動方法に不安のある方、お気軽にご相談下さい。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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おわりに
骨粗鬆症は早期に発見して早期に治療を受ければ進行を和らげることが出来る病気です。
また、そうならないためにも日頃からの予防は大切ですね。
日常生活における運動方法、注意点や食事内容、住まいの工夫などを教えてもらえる専門家へご相談してください。
小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。
執筆担当は小川でした。
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当院はコロナウイルス感染に対応中です。「3つの密」に対する対策をしっかりと行っています。
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参考文献
伊藤達雄:これだけは知っておきたい肩・腰・ひざの痛み.日本放送出版協会,2002,159p