はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
今回は、「某企業における腰痛予防体操の導入」という文献を紹介いたします。
腰痛でお悩みの方に役立つ情報が提供できたらと思います。
内容
腰痛の既往又は現在腰痛がある方を対象に、
腰椎伸展運動を中心としたストレッチ体操を、
腰痛予防体操として6カ月経過時の体操の効果について検討した論文です。
研究は工作機械の製造を行っている間接部門80名、現業部門96名を対象に行われました。
ストレッチ体操を作業前体操として導入し6カ月後に再びアンケートを実施しています。
研究の結果をピックアップして以下に記します。
体操導入前の腰痛状況①既往歴②休業歴③現在あり
間接部門(%):①67.5②26.3③27.5
現業部門(%):①57.3②29.9③27.4
実施6カ月間に
①新たに腰痛を発症した者(発症)
②治療を受けたもの(治療)
③腰痛が理由で休業した者(休業)
④6カ月後の現在腰痛のある者(現症)の割合は
間接部門(%):①18.9②2.5③1.3④22.5
現業部門(%):①26.0②12.5③9.4④32.3
体操回数と腰痛における関係は
①体操(週)
②現在腰痛のある者(現症)
③新たに腰痛を発症した者(発症)
間接部門(%):
①3回未満②22.8③22.8
①3回以上②21.7③8.7
現業部門(%):
①3回未満②38.1③38.1
①3回以上②30.7③22.7
結果:
●体操を週3回以上実施すると新たな腰痛の発症(発症)は週3回未
満に比べて間接部門で約3分の1、部門で約6割に減少。
結果から、腰痛予防体操は週3回以上実施すると効果が期待できる。
まとめ:
●間接部門は現業部門と比較して、腰痛の既往が多く、休業歴は少ない。
●間接部門は現業部門と比較して、腰痛の罹病率はほぼ同じである。
●この体操を週3回以上実施すると新たな腰痛の発生予防に効果が期待される。
腰痛体操
おわりに
小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。
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参考文献
1)舟橋 敦(他):某企業における腰痛予防体操の導入.日本腰痛会誌.vol.2.No1,p62-66,1996 .
https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu1995/2/1/2_1_62/_pdf/-char/ja