はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。当院は大阪の平野区と生野区の境目にある整骨院・鍼灸院です。
今日は腰痛で来院されました患者さんについて報告させて頂きます。
内容につきましては、基本的な構造が変わらない程度に内容を加工しています。
事例
42歳男性、工場勤務の男性のBさんです。
ぎっくり腰は年に1回程度経験するということで、今回はまだぎっくり腰になっていないものの、「またぎっくり腰がやってくるのではないか?」「早いうちに治療をしてもらっておこう」ということで来院されました。
この患者さんは以前から、ぎっくり腰になる前やなってから私の治療を求めて来院されます。
問診と診立て
最初Bさんは施術室へ腰を押さえながら入ってきましたので、「強い目のぎっくり腰かな?」と思いました。
しかし診察を進めて行きながら腰の動きをよくみてみると、痛いと言いながらもなかなかよく動いているのです。
というか、私が行なう検査をしながらご自身でも「実はこんなに動くんだ」と確認して安心されるようなかんじでした。
しかし、腰椎の両脇に縦に走る脊柱起立筋とお尻の筋肉は非常に緊張していました。
下肢のしびれもありませんので、神経に異常はなさそうです。
私はBさんの腰痛が、「Bさんが思うほど重症ではないかも?」と思いながらも慎重に施術を行なうことにしました。
施術
とにかく緊張した筋肉を緩めるために筋膜リリースと関節の動きを確認するための整体を行ないました。
下肢に痛みはないといいながらもBさんはふくらはぎを押さえると強く痛むポイントがあります。
腰周りから背部の筋肉も緊張が強く、この部分をしっかりと緩めるように筋膜リリースを行ないました。
筋膜リリースのあとは、さらに筋膜を伸ばして整えるように股関節と骨盤、腰椎と胸椎、頚椎をしっかりと動かしました。
結果
筋膜リリースと整体の後に動きを再度確認してみると、施術前よりはかなり動くようになりました。
腰を動かすときの痛みも治療前よりも小さくなっており、Bさんは非常に喜んでおられました。
考察
「来院したときは腰がくの字に曲がっていたのに、帰るころには腰がシャキン!と伸びて痛みが全くない!」というぎっくり腰に関するお話しは本当に良く遭遇する話です。
今回のBさんの治療は正にそのようなものでした。
多くの治療者はこの現象に感動して、「さすが、オレ!」となって自信を高めていくものです。
でも、そうならず、今回の痛みがなぜ直後に改善したのか、私なりに考察してみました。
考えられる理由の1つとして、Bさん自信が比較的痛みに過敏で過去の経験から「今回もぎっくり腰になる!」という不安を持っていたのではないでしょうか?
この不安が筋肉を緊張させて慢性的な腰痛を引き起こした可能性はあります。
こう考える根拠は、動きを確認するなかで、Bさんは腰の関節がよく動くことにご自身でも驚いていたからです。
過去のぎっくり腰の経験から、「この腰は絶対に動くと痛みが強くなる」と思い込んでいたのでしょう。
でもそうではありませんでした。
また、ふくらはぎの押さえていたい場所は筋膜の歪みが集中しているところと考えられます。
この部分の筋膜のひずみを解消することで、腰の筋膜の異常も解消されたと考えられます。
関節を動かすことでさらに筋膜が整ったのでしょう。
その後の動きもスムースになっていました。
筋膜リリースと整体によって「よし、動く!」と思えたことが痛みに対する緊張をほぐしてさらに筋膜も緩んだと考えられます。
おわりに
腰痛は、できるだけ動かしながら治すことが推奨されています。
しかし、不安があればなかなかそれもできませんよね。
当院ではまず腰の奥で何が起きているのかをしっかりと見極め、必要であれば提携先のクリニックに検査を依頼します。
その必要がない場合には、筋膜リリースや整体、鍼灸施術で痛みを軽減させます。
また、腰痛には不安や怒り、ストレスなどが関係することも多いです。
このような場合はしっかりと不安を解消できるように症状について説明します。
ここでは認知行動療法的なかかわりが有効になってきますね。
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