はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
子供の頃から肩こりや頭痛でお困りの方ってわりと多いですね。
今回は中学生時代から頭痛と肩こりでお困りの患者さんが筋膜リリースと整体施術を受けながら、自分の頭痛の傾向に気付くことで症状が軽減した事例を紹介します。
自分の頭痛の傾向に気付くことで症状が軽減することは、認知行動療法の分野ではよく報告されています。
当院ではそのような心理療法的な効果も積極的に利用しています。
子供時代から続く肩こり・頭痛でお困りの方は参考にしてください。
内容は以下の通りです。
・患者さんについて
・施術と結果
・なぜよくなったのか
・おわりに
また当院では、
無料相談を受け付けています。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
患者さんについて
患者さんは27歳男性のBさんです。
中学生のころから頭痛や肩こりを感じているBさんは、これまで多くの治療院で治療を受けてきましたが、その時は良くなるけれどもまた痛みが出てくると困っておられました。
最近は得に頭痛が強くなってきたために脳神経外科で検査を受けましたが、異常はないとのことです。
そこでネットで検索を行い、当院を見つけて来院されました。
初診時の診察では、首の運動痛や上肢のしびれもありません。
姿勢の歪みなども得にありませんが、肩の上から首に続く筋肉が緊張していました。
頭痛は肩こりと共にやってきて重くだるい時もあれば、突然やってきて目の前がギラギラ光ることもあるとのことです。
よって前者を緊張型頭痛、後者を偏頭痛発作とみたてて治療計画を立てました。
Bさんが最も困っているのは偏頭痛の方でした。私は「治療が難しい」と感じたのですがその理由は、この頭痛発作がいつやってくるのかBさん自身も分らないからです。
まずは筋膜リリースと整体、それにお話をよく伺い、施術によってどのような変化が起きるのかを観察するようにしました。
施術と結果
Bさんに対する施術は、
肩こり様の症状や頭痛に対して肩や首回りの筋肉を緩める目的をもつ筋膜リリースと、
剥がした筋膜を更に引き延ばし、関節可動域を拡大させる目的をもつ整体を行いました。
回数は5回でした。
得に筋膜リリースは肩周りの筋肉とそれを包む筋膜の間の結合組織に癒着が起きていることを考えて、それを丁寧にはがす施術を行ないました。
そこからさらに、剥がした筋膜にストレッチをかけて関節の可動域を広げるるように整体を行ないました。
そしてBさんと症状について、どんな時に頭痛を感じるのか、頭痛発作を予測することはできるのか、頭痛を感じるとどんな気持ちになるのか、こんなことを分析的に話し合いました。
このお話の方法や展開の方法を当院では、認知行動療法的なかかわりと呼んでいます。
施術の結果、肩周りの肩こり症状は楽なりました。そして、頭痛発作に対する不安が小さくなりました。
なぜよくなったのか
この5回の施術で、Bさんの中には確実に変化が起きました。その理由として考えられることは3つです。
1つは、筋膜リリースによって普段より感じる筋肉の緊張を改善させることができたということです。
そして2つ目は整体によって、局所だけではなく全身の筋膜をつながりとして捉え、そのつながった筋膜にストレッチをかけることで、全身の筋膜を緩めることができたことです。
整体は関節の可動域も広げる効果があります。関節の可動域が大きくなれば、筋肉がたくさん伸ばされる環境が整うと考えることができます。
筋膜リリースと整体は上記のような相乗効果を引き出したと考えられるのです。
しかし、重要なのは3つ目です。
Bさんの中で起ったと考えられる3つ目の変化とは、頭痛とその頭痛に対する自分の反応を俯瞰して眺めることができるようになったことです。
Bさんは会話の中で、起床時に頭痛を意識した瞬間に気分がふさぎ込み、少しの痛みでも頭痛発作を心配してしまうということに自分で気付いたのです。
そして、頭痛は大きく2つあり、1つはすぐに目の前がギラギラして動けなくなる頭痛と、1日だらだらと続く鈍い痛みです。
これまでのBさんはこの2種類の頭痛の違いを意識していませんでした。
というか、大きな頭痛と小さな頭痛と分類しており、小さな頭痛の蓄積が大きな頭痛につながると考えていたのです。
だから小さな頭痛の先には大きな頭痛がやってくると考えていて、この2種類の頭痛が別物とは考えていなかったのです。
Bさんにとって、ここに気付けたのは大きかったようです。つまり、1日だらだらと続く頭痛は目の前がギラギラ光る頭痛とは別物であり、小さな頭痛が大きな頭痛につながるとは限らないと考えられるようになったのです。
この結果、小さい頭痛をある程度無視できるようになったというのです。
頭痛を意識すること自体がストレスになると、それがまた肩こりを連れてくるということは十分にありえます。ストレスと肩こりは関係しているのですね。
以下のブログを参考にしてください。
また、片頭痛の発作については、トリプタンという薬が非常に効果的という報告もあります。これもブログにアップしました。
私は、「もし片頭痛がひどくなるなら、脳神経外科を紹介するのでトリプタンの服用を相談されてはどうでしょうか?」と提案したところ、Bさんは自分の片頭痛に対して新しい対処の方法を見出したようで非常に喜んでおられました。
これらのことを踏まえて、Bさんの施術は現在も継続中です。明確な治療の結果はまだ出ていません。
しかしが現在の治療の先にBさんが頭痛発作とうまく付き合ることができて問題自体を大きく捉えることがなくなれば、筋膜リリースや整体、認知行動療法的なかかわりがトータルとして効果をあらわしたといってよいと思います。
当院では筋膜リリースや整体、認知行動療法的なかかわりなど、患者さんに必要な方法をすべて動員して、患者さんの症状が軽減、解消するように努めております。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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おわりに
大阪市の平野区、生野区・南巽界隈で、頭痛や肩こりお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
鍼・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を頭痛の施術に応用していています。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにある整骨院です。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。
参考文献
CQ-I16認知行動療法は一次性頭痛の治療に有効か?. 頭痛の診療ガイドライン2021,監修:日本神経学会,日本頭痛学会,日本神経治療学会,p47,2021.