はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
寝ている間だけ腰痛があるとか、寝ている間の腰痛が気になるという患者さんは多いですね。
今回のブログでは、自分の腰痛を理解することでうんと楽になった患者さんの事例を紹介します。
小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区にまたがる加美北・南巽地域でおすすめの整骨院、あなたにいちばん近くの整骨院を目指しています。
患者さんについて
Lさん: 60歳 女性 職業 事務職
寝ている間や動き始めに腰痛を感じる。特に右側に痛みがある。
初発の痛みは30代のころ。それから40代の頃に今と同様の腰痛を感じた。それから今回の痛みを経験した。
今回の痛みが3回目。今日の痛みは前日21時ごろに前屈みになってから感じた。その後、寝ている間に腰痛が強くなった。
身内にも変形性関節症で痛みを訴える人が多く、自分もそうなってしまうのか?と心配している。
施術と結果
初日は鍼施術を行いました。
動き始めの痛みが2にまで軽減したために、それ以降は腰痛予防を目的として筋膜リリースと整体を行いました。
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なぜよくなったのか?
初診時のTさんの症状は次の通りでした。
これらの所見を元に疑ったのが椎間板または椎間関節の変性です。
動き始めの痛みは腰痛でよく感じる痛みですが、この痛みは関節が加齢によって変性した時に特徴的な痛みです。
腰だけではなく、膝も関節軟骨が変性したときに動き始めの痛みをよく感じます。
これらの痛みには、鍼通電療法が効果的です。変性していると考えられる椎間関節周辺に向けて鍼通電を行い症状が軽減する患者さんは多いです。
それに加えてLさんには、膝や股関節が変形性関節症で困っている身内の方がいて、「自分もそうなるのでは?」という不安があることが確認できました。
運動の経験もないことから身体に自信がなく、今後どうなっていくのかが心配とのことだったので、整体と筋膜リリースを行いながら運動の指導も行い、メンテナンスとして月に1回の通院を指導しました。
運動は痛みを小さくするという科学的な根拠がたくさんあります。また、腰痛に対する不安が症状の背景にある方はなおさら効果的です。
以下のブログをご参照ください。
矢吹省二:運動器疼痛の治療法としての運動療法.2018から引用
今回Lさんは、自分の腰痛の原因について何もわからず、突然やって来た痛みに驚いたのでしょう。寝ている間に腰痛を感じやすい理由は、布団に入って寝落ちるまでは何も考えることがないために意識が痛みに向きやすいということが考えられます。
痛みの原因や対処方法、今後運動を習慣づけることで腰痛を回避できるという展望がLさんの腰痛を軽減させたと考えられます。
今回の事例のように、当院では患者さんの不安を小さくするために、症状や今後の展望についてしっかりと説明しています。このようなかかわりを「認知行動療法的なかかわり」と呼んでいます。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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おわりに
大阪市の平野区、生野区・南巽界隈で、夜間の痛み、特に寝ている間に感じる腰痛にお困りの方で整骨院・鍼灸院をお探しの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
鍼・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を腰痛の施術に応用していています。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにある整骨院です。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。
※内容につきましては、プライバシーに配慮して、話しの構造が変わらない程度に性別や年齢、職業、具体的な社会的背景などを加工しています。
参考文献
矢吹省二:運動器疼痛の治療法としての運動療法.日本顎関節学会雑誌,第30巻第3号,pp243-248,2018.