指導者との関係性と選手の腰痛【大阪 平野区 生野区 南巽 腰痛 スポーツ 筋膜リリース 小川鍼灸整骨院】

指導者との関係性

選手にとって、指導者はある意味権力者です。良い選手は指導者の言葉を信じます。それによって症状が身体に染みこんでしまう場合があります。そんな症例を紹介致します。

 

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログです。

 

今回はスポーツ指導者との関係性が関連していると考えられた大学生Uさん(スポーツ愛好家)の腰痛について報告します。指導者との関係性がその後の腰痛と関係するんですね。指導者の方もご参考になさってください。

 

内容は以下の通りです。

・患者さんについて

・施術と結果

・なぜよくなったのか

・指導者と選手の関係性について

・おわりに

・参考文献

 

問い合わせはこちら

 

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小川鍼灸整骨院大阪市の南東、平野区生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。

 

患者さんについて

 

Uさんは20歳の男性大学生でバスケットサークルに所属しています。今回は5日前から続く腰痛で来院されました。

 

 

はじめての腰痛は高校生の時で、その後現在まで痛くなったり楽になったりを繰り返し、特に疲れを感じた時には腰痛を感じるとのことでした。

 

整形外科受診経験もあり、その時には「体が硬いので痛みが出現しやすい」と言われたそうです。

 

「高校の頃は体が硬いのでテニスボール・ストレッチなどでやりこなしていたが、大学では何もしていないので、筋肉が硬くなった」と話してくれました。

 

初診時のUさんの腰痛は、特別に異常な所見がありませんでした。

 

安静時の痛みも小さく、動作開始時の痛みがややあり、体の曲げ伸ばしでもそれほど腰痛を感じません。足のしびれもありません。

 

ただ、会話の中で明らかになったことがあります。

 

それは、中学・高校でバスケ部に所属していたUさんは、時折腰痛を感じ、その度にクラブの指導者から「お前は身体が硬くストレッチが足りていないから捻挫を起こすんだ」と自己管理に関して叱られていたというのです。

 

比較的ネガティブな性格のUさんは、強い口調の指導者が苦手でその時の感情と腰痛が関連付いているようにお見受けできました。

 

施術と結果

 

施術は非常に緊張しているUさんの背面の筋肉の伸張性が高まるように踵から膝裏、骨盤、脊柱から後頭部、そして頭部に続く筋膜を丁寧に剥がしていく筋膜リリースを3回行いました。

 

 

Uさんは1回目の施術直後にの「腰痛が楽になった」と話してくれました。

 

2回目の施術の時には前回ほどの痛みは無いけれども、このままだとまた痛みが大きくなってくるのではないかという不安を説明してくれました。

 

この時は前回同様に筋膜リリースを行い、ぎっくり腰などの急性の痛みには絶対につながらないことを説明しました。

 

そして最後に、ぎっくり腰にならないという保証を与えて、できるだけ腰痛を気にせず動いてみるように提案しました。

 

3回目の施術時にも、筋膜リリースを行いました。Uさんは、この1週間、ぎっくり腰にならないという私の言葉を信じてスポーツ活動を続けてくれました。

 

そして思っていたより動けたことにびっくりされていました。今の腰痛はそれほど悪くないことを、しっかりと説明して、また痛みが出たら来院してもらうことにしました。

 

指導者との関係性が関連数腰痛

結果は3回の筋膜リリースと認知行動療法的なかかわりで、10の痛みが4まで下がりました。

 

なぜよくなったのか

 

ポイントは2つです。

 

1つは、腰周りが硬くなってくると痛みを感じるとUさんは強く信じていました。整形外科でもそのように説明されて、指導者からもそう説明されていました。

 

Uさんは「身体が硬いと腰痛になる」と強く信じていたのです。そこで当院で行った筋膜リリースと整体はUさんの腰痛のイメージにうまくマッチしたのだと思います。

 

筋膜の癒着を剥がし筋肉と関節をしっかりと動かすことでUさんは、柔らかくなったという実感が得られたのでしょう。

 

患者さん自身が感じるこのような実感は治療効果を得るためには非常に重要なことなのです。

 

もう1つは

 

Uさんの何らかの気分の落ち込みと腰痛がセットになっていて、その気分の落ち込みと腰痛の関連性を意識して腰痛をコントロールできるようになったということです。

 

高校時代のUさんの指導者は非常に厳しく、Uさんは腰痛があってもそれを訴えることはできませんでした。腰痛を訴えると自分のストレッチが足りないと強く指導されるからです。このことを恐れて、腰痛を我慢していました。

 

Uさんは指導者と話をするとすぐに緊張してしまい思ったことが言えないとのことでした。このことから高校時代のUさんのバスケット生活は非常にストレスが高かったように思われます。

 

ストレスは痛みを敏感にさせます。だから腰痛も感じやすくなりす。また、腰痛を過度に心配すると腰痛を感じやすくなります。Uさんの腰痛は、身体が硬いこと、ストレスを感じやすいこと、腰痛を心配することなどが組み合わさっているとかっが得られました。

 

だから治療の中で私はUさんに対して以下のように説明しました。

 

・身体が硬いことだけが腰痛の原因ではないこと

 

・ストレスフルな状況では痛みを感じやすいこと

 

・ぎっくり腰はまだ起きない状態であること

 

腰痛の軽減には動く方がよいこと

 

これらのことを理解したUさんは、今までの腰痛のイメージがポジティブな方向に変化し始めて腰痛をコントロールできるようになったのだと考えられます。

 

当院では体の問題はもちろんのこと、これらの思考パターンにも注目して、患者さんを痛みの感じにくい方向に連れて行くように心がけています。

 

このようなかかわりを私たちは、「認知行動療法的なかかわり」と読んでいます。

 

整形外科や治療院など、どこに行ってもよくならない腰痛でお困りの患者さんの中には、このかかわりが、すごく効果的な場合があります。お困りの方は一度当院にご相談ください。

 

指導者と選手の関係性について

 

ここは番外編のような内容になりますが、身体の痛みを訴えて来院される中高生のスポーツ選手の中には時々、身体的な問題が大きくないにもかかわらず、大きな症状を訴える選手がいます。

 

彼らの多くは、レギュラー争いの最中であったり、チームメイトや指導者との間の人間関係が良好でないことからストレスが溜まっていることがあります。

 

チームや選手が強くなるためには厳しさは必要ですが、最近は個人の中の価値観も多様化しており、個人にとって何がストレスになるのかがわかり難くなっています。

 

選手が痛みを訴える場合は、身体の問題と同時に心問題も考えてあげてください。

 

そして心の問題が垣間見えるときには、その理由を探してみてください。

 

私の治療場面では、指導者と選手の関係性が症状の悪化と関係しているケースをよく見受けします。

 

当人の意向だけに従うことはもしかしたらチームやクラブの方針との間に食い違いが生じるかもしれませんが、個人の主観性も大切にしてあげると、その選手の症状も安らぐかもしれません。

 

そのような選手にお困りの場合も一度ご相談ください。

 

遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。

 

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当院は予約制です。

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遠方にお住まいの方には

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お気軽にご相談ください。

 

おわりに

 

小川鍼灸整骨院

当院は大阪メトロ千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにある整骨院です。

 

大阪市の平野区生野区南巽界隈で、スポーツによる痛みにお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。

 

はり筋膜リリース整体と同時に認知行動療法を施術に応用していています。

 

当院は大阪市の平野区生野区の境目にある加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにある整骨院す。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。

 

当院の患者さんは、平野区生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺などから来院されています。

 

参考文献

 

矢吹省司:運動器疼痛の治療法としての運動療法.日本顎関節学会雑誌. 30 巻 3 号 p. 243-248,2018 .

 

水野泰行:慢性疼痛と破局化(<特集>慢性疼痛の心身医学).心身医学,50 巻 12 号 p. 1133-1137,2010 .

 

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