はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
みなさん、突然に首の痛みや背中の痛みを感じることってありますよね。
たとえば、寝違いなんかはそうでしょう。
でも、「寝違い」は正式な医学用語ではありません。
医学的にその痛みは頚椎椎間関節症である場合が多いのです。
今回は寝違いの正体として頚椎椎間関節症について解説します。
寝違いの正体を知ることで、寝違いにどう対処すればいいのかがわかります。
内容は以下の通りです。
・寝違いという言葉について
・頚椎椎間関節症とは
・椎間関節症(寝違い)の原因
・頚椎症性神経根症が原因という説
・注意するべき頚部痛
・当院での施術
・おわりに
・参考文献
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
で受け付けております。
遠方にお住まいの方には
①ZOOMによるカウンセリングもご利用いただけます。
②お近くの提携治療院を紹介することができます。
お気軽にご相談ください。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
寝違いという言葉について
みなさんは朝起きて首を持ち上げることができないほどの痛みや、それほどではなくとも動かすと強く痛みを感じる場合、「寝違えた!!」と思うのではないでしょうか?
実はこの「寝違い」という言葉は医学用語ではありません。
肩こりや五十肩、ぎっくり腰などと同じように一般的な言葉(素人の言葉)なのです。
だから「寝違いとはこういうものだ」という厳密な定義はありません。
しかし世間一般には、「朝起きた時にズキッと痛みを感じて、寝る前には痛みがなかったために寝ている間に枕の高さや寝相の悪さによって引き起こされたもの」として広く共有されていますよね。
では寝違いの正体って一体なになのでしょうか?
それは頚椎の椎間関節の加齢にあると私は考えています。そのような状態は頚椎椎間関節症として整形外科医の間で知られています。この頚椎椎間関節症は、ある意味生理的な現象で誰にでも起こることです。白髪(しらが)のようなものですね。
頚椎椎間関節症とは
頚椎(首の骨)は7つの椎骨が積み重なって出来ていて、椎間関節によってその骨と骨は連結しています。
椎骨は前方に椎間板、後方に左右一対の椎間関節があり、
椎間板は椎骨と椎骨との間で 脊椎にかかる負担を和らげるクッションの役割をしています。
そして、椎間関節は頚部の支持や左右の回旋運動などに関わっています。
この関節は加齢に従って傷んできます。
早い人は10代からこの傷みは始まります。
首から腰、骨盤まで続く背骨は他の組織と比べて体重がかかるために老化が早いのです。
椎間関節症(寝違い)の原因
椎体は加齢による変性で辺縁に骨棘と言われるとげが形成されます。
この骨棘による刺激で炎症が起き、首や肩の痛みとなって現れます。
また、椎間関節には慢性的に上下からの負荷がかかっているため、左右に強く捻ったりした際など、負荷やストレスが加わることもまた、椎間関節症を引き起こす原因の一つです。
頚椎症性神経根症が原因という説
実は寝違いの原因として頚椎症性神経根症をあげる整形外科医もいます。
しかし、神経根が刺激を受ければ背中だけではなく腕の方にも症状が出てきてもよさそうなものです。
例えば感覚神経が刺激されれば肘を超えて前腕部、さらには手や指にもしびれや症状を感じるでしょうし、運動神経が刺激を受ければ運動麻痺が起こります。
ただ、神経根の炎症も軽度から重度まで程度があり、軽症であれば腕にまで症状を感じないかもしれません。
専門の整形外科医でも、寝違いの痛みの原因が何であるのかを見極めることは難しいとのことです。
神経根は椎間関節の変性によって圧迫を受けるので、重要なことは椎間関節周辺の組織が炎症を起こして痛みを感じるということでしょう。
症状
症状としては、炎症を起こしている関節の方向に首を傾けたり、上を向く姿勢で痛みが出てきます。
美容院や理髪店でシャワーをするときや、歯医者さんで仰向けになる姿勢がちょうどこの姿勢になり、首の痛み、背中の痛みを感じることがあります。
動き始めに強い痛みを感じることもあります。寝違いはまさにこの痛みです。
この痛みは椎間関節に対応した場所への関連痛で、患部の部位により症状の出る場所は違いますが、首の痛みや肩、背中の痛みとして感じます。
注意するべき頚部痛(寝違い)
寝違いかな?と軽視してしまう頚部痛の中には、頚椎の周りに石灰が沈着して急激な痛みを感じる場合や、肺がんの転移(パンコースト腫瘍)などがあります。
椎間板や椎間関節、神経根に原因がある痛みは、強いしびれがなければほとんどは治療を行うことで1週間程度で治まります。強く長引く首の痛みの場合は整形外科を受診する必要があります。
当院での施術
当院では頚椎椎間関節症の患者さんに対して、鍼灸施術や筋膜リリースを行います。
痛みの原因となる椎間関節に鍼を行い通電することで首の痛みや背中の痛みが小さくなります。
そして痛みを感じる背中の筋肉は緊張して硬くなるために血流も悪くなっています。
この部分に鍼を行い通電することで血流が改善して痛みが小さくなります。
また、この部分は筋肉を包み込む筋膜と筋膜の間にある結合組織のすべりが悪くなっています。
筋膜リリースはこの部分のすべり改善させて患部の痛みを小さくします。
当院では上記のような施術を行い、患者さんの痛みを改善させています。
以下のブログもご参照ください。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致しますのでお気軽にご相談ください。(但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。)
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
で受け付けております。
遠方にお住まいの方には
①ZOOMによるカウンセリングもご利用いただけます。
②お近くの提携治療院を紹介することができます。
お気軽にご相談ください。
当院のクチコミ
当院ではこれまで、どこに行っても良くならない多くの患者さんの施術を行ってきました。
それらの一部の患者さんからは、とてもありがたいクチコミコメントを頂いております。
カウンセリングをご検討の方は参考までにクチコミ内容をご確認ください。
おわりに
大阪市の平野区、生野区・南巽界隈で、突然の首の痛みや背中の痛みにお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
はり・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を施術に応用していています。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにある整骨院です。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺にとどまらず、他府県からも来院されています。
参考文献
田中靖久:頚部椎間関節症.最新整形外科学大系,第11巻.7章変性疾患.中川書店,1999,p.278-279
吉川 恵士:運動器疾患の鍼治療 局所治療の立場から.全日本鍼灸学会雑誌, 53 巻 1 号 p. 8-13,2003.
田中靖久:頚椎症の臨床- 頚部痛の原因 -.日本東洋医学系物理療法学会誌.47 巻 2 号 p. 11-16,2022.