はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
みなさんは「線維筋痛症(せんいきんつうしょう)」という病気を聞いたことがありますか?
これは、全身の筋肉や関節が長く痛むのに、検査をしても原因がはっきりしない病気です。
頭痛や体のだるさ、めまいなどを感じる方も多く、「どこの病院に行っても原因がわからない」と悩まれることがよくあります。
今回は、そんな線維筋痛症について、できるだけわかりやすくお話します。
日本線維筋痛症学会のガイドラインに基づいて、症状の特徴や治療の考え方をまとめました。
ブログの内容は
・線維筋痛症とは?
・主な症状
・どのくらい続くの?(自然経過)
・よく行われる治療
・小川鍼灸整骨院での取り組み
・まとめ(おわりに)
・参考文献
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
で受け付けております。
遠方にお住まいの方には
①ZOOMによるカウンセリングもご利用いただけます。
②お近くの提携治療院を紹介することができます。
お気軽にご相談ください。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。
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最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
線維筋痛症とは?
全身に痛みを訴える疾患で、その原因がよく分かっていません。
この病気は全く新しいものではなく、古くから同様の病気がありましたが、比較的に新しく定義付けされ直した病気です。
線維筋痛症診療ガイドラインよると、受診したときの患者さんは40歳代から50歳代の女性が多く、20歳以上の人口では、1.5~2.1%(100人のうち1~2人程度)の人に発症するのとのことです。
この数字は比較的多いと思われますが、このうち、医療機関を受診するのは1割以下と推計されています。
原因についてそのメカニズムは明らかになっていませんが、手術後や大きなケガの後に起こることがあります(外的要因)。
また、離婚や死別、別居、解雇、学校でのトラブル、経済的困窮などの環境の後に起こることもあります(内的要因)。
患者さんは原因がよくわからないために、どこに相談してよいのか分からず、また医療側も原因が分からないことで対応が遅れて正確に診断できないことがあります。
そのために患者さんは多くの医療機関を渡り歩く傾向にあります。またその間に重症化してしまうケースも少なくありません。
主な症状

線維筋痛症は、原因不明の全身の痛みを訴える症状です。
痛みは頚・背中・腰・おしり・太ももの外側や膝の内側、肘の外側など全身に現れます。
痛み以外の症状としては、・不眠・うつ病・めまい・しびれ・頭痛などの精神神経症状、過敏性腸症候群・逆流性食道炎・過活動性膀胱などの自律神経系症状などがあります。
特に、ドライアイやドライマウス、逆流性食道炎などの粘膜系の障害の頻度が高いと言われています。
全身に痛みが起こる原因の1つとして考えられているのは、患者さん自身が痛みを感じやすくなっていることが挙げられています。
これは私たちが生活する中で、できるだけ痛みを感じにくくするための下行性抑制という体の働きが弱くなっているためと言われています。
また、慢性的な痛みを持つ患者さんの中には、線維筋痛症であるのに見つけられていない方がいる可能性があります。
そして、ややこしいことに線維筋痛症は心身症(痛みの原因が、体だけではなく、心も関係している症状)も合併していることが多いとされ、このことがさらにこの病気を複雑なものとしています。
線維筋痛症の患者さんの多くは強い痛みとそれによる生活上の問題、さらにはこの病気が複雑であるために理解されにくいことから、精神的な疲れを感じておられます。
「はり治療や筋膜リリース受けているけれどもなかなか症状が改善しない」とお困りの人の中にも線維筋痛症の人が多く存在すると思われます。
どのくらい続くの?(自然経過)
線維筋痛症は長く付き合うタイプの病気です。
発症から1〜2年ほどで落ち着く人もいれば、長いあいだ痛みが続く人もいます。
時間がたつうちに、痛みの場所が広がっていくこともあります。
そのため、日常生活に支障をきたしてしまうこともあり、お仕事や学校を休まなければならない方が3割ほどいるといわれています。
よく行われる治療

線維筋痛症は、決まった治療法がないのが難しいところです。
大切なのは、
病気について理解し、
不安を軽くすること、
よく眠り、
ストレスをためすぎないこと
軽い運動を続けること
などです。
お薬では、一般的な痛み止め(ロキソニンなど)はあまり効果がなく、神経の痛みを和らげる薬(リリカなど)が効きやすいとされています。
お薬以外では、心のストレスを和らげる考え方のトレーニング(認知行動療法)はり治療(鍼灸) などが行われています。
すぐに良くなる病気ではありませんが、少しずつ痛みを和らげていくことが大切です。
小川鍼灸整骨院での取り組み
線維筋痛症は、体だけでなく心の疲れとも深く関係しています。
線維筋痛症診療ガイドラインのなかでは、「原因不明の激しい疼痛疾患である線維筋痛症の患者に対して、患者の心理社会的背景を十分に考慮し、全人的視点からの対応が今まさに必要であることを強調したい」とあります。
また、はり治療の効果については、「科学的根拠に基づくかぎり、線維筋痛症の治療にはり治療を用いることは勧められないが、個々の患者では有効なことがある」とされています。

上記のガイドラインと同じように考える私たちの治療方針は、「心と体の両方を大切にする治療」を行うことです。
例えば、はり治療、筋膜リリース、心の緊張をやわらげるマインドフルネスや認知行動療法の考え方を組み合わせて、その方の状態に合わせて、体だけではなく心の側からも治療を行なう全人的な治療を目指しております。
また、遠方で来院がむずかしい方には、Zoomによるリモートカウンセリングも行っています。痛みの経過や生活習慣から、今できる対処法を一緒に考えていきます。
より具体的な治療につきましては、こちらのブログをご覧ください。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致しますのでお気軽にご相談ください。(但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。)
当院は予約制です。
ご予約や症状についてのご相談、お問い合わせは
で受け付けております。
遠方にお住まいの方には
①ZOOMによるカウンセリングもご利用いただけます。
②お近くの提携治療院を紹介することができます。
お気軽にご相談ください。
当院のクチコミ
当院ではこれまで、どこに行っても良くならない多くの患者さんの施術を行ってきました。
それらの一部の患者さんからは、とてもありがたいクチコミコメントを頂いております。
カウンセリングをご検討の方は参考までにクチコミ内容をご確認ください。
まとめ(おわりに)
線維筋痛症は、見た目では分かりにくいけれど、たしかに存在する痛みです。
周りの人に理解されにくく、一人で悩んでしまう方も多いと思います。
でも、体と心のケアを続けることで、少しずつ痛みをコントロールできるようになります。
「原因がわからない痛みで困っている」
「どこに相談すればいいか分からない」
そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください。
大阪市の平野区、生野区・東住吉区、加美北、東大阪市の衣摺、渋川町、柏田、布施あたりの方で、線維筋痛症の症状にお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
はり・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法を施術に応用していています。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、大阪市と東大阪市の境目、平野区加美北8丁目にある鍼灸整骨院です。
最寄り駅はJRおおさか東線衣摺加美北駅(徒歩4分)です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。
当院の患者さんは、平野区、生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺にとどまらず、他府県からも来院されています。
参考文献
松本美富士:線維筋痛症:病因・病態の進歩と治療の現状.臨床リウマチ,27: 239~252,2015.
仙波恵美子:線維筋痛症の痛みはどうして起こるのか.心身医学,419~426,56 巻5 号 ,2016.





