はじめに
小川鍼灸整骨院のブログです。
中高年以降で、肩こりや頭痛に加えて慢性的な胃の痛みを感じる人は多いと思います。
それらの症状を病院やクリニック、鍼灸院でみてもらったけれども良くならないという人も多いです。その様な患者さんが当院にもよく来院されます。
今回は、肩こりと頭痛、胃の痛みを訴える患者さんが、筋膜リリースと整体、認知行動療法的なかかわり(マインドフルネス瞑想)を行なう事で下のグラフのように改善(10の痛みが2に軽減)した事例について報告します。
内容は以下の通りです。
・患者さんについて
・施術と結果
・なぜ効いたのか
・おわりに
・参考文献
また当院では、
無料相談を受け付けています。
小川鍼灸整骨院は大阪市の南東、平野区と生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸・整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、日本で一番身近な整骨院を目指しています。
患者さんについて
40歳女性のFさん。
1週間前より肩こりがひどく、時折頭痛もやってくる。胃の痛みも最近感じる様になったとのこと。両親ともがんを患ったので、胃がんも気になるとのこと。
この痛みで病院を受診したけど「医学的には問題がない」ということで原因がみつからず困っているそうです。
胃の心配は子供ができてから特にひどくなり、「今私にもしもの事があればこの子たちはどうなるのか?」と考えると不安で仕方がないと話しました。
施術と結果
施術は2種類です。
①肩こりと頭痛に対しては、踵から後頭部につながる筋膜を緩めるための筋膜リリースに加えて、それらの筋肉を伸ばし、関節可動域を広げるための整体を行いました。
②意識のコントロールを通して、胃の感覚に意識を向けないようにすることを目的としたマインドフルネス瞑想を提案しました。
この施術は精神交互作用と呼ばれる、「医学的な問題がないのに感じる」症状に対して効果が期待できます。
施術は4週間で8回(週に2回)の治療を設定しました。
初診時のFさんの肩こりと頭痛を10として、8回目の治療では2に変化しました。胃の痛みについては全く問題に感じることがなくなりました。
なぜ効いたのか
当院の施術がなぜFさんに効いたのかを説明します。
Fさんは4人のお子さんの子育て中です。忙しくしているFさんは単純に日常生活の中で疲労を感じているのでしょう。よって頭痛は疲労による緊張型頭痛と考えられました。
緊張した筋肉は血流も悪くなり、痛みが出てきます。痛みが出ると更に緊張します。緊張は血流を悪くします。そうするとまた痛みが・・・というように筋肉部分で悪循環を引き起こすのです。
時には筋肉に走っている神経を圧迫して刺激することもあります。また筋膜のひきつれた状態は姿勢も悪くさせます。
Fさんの肩こりと頭痛はこのように発生していると考えられますので、緊張した肩周りの筋肉を緩め、ひきつれた筋膜をはがすための筋膜リリースと整体が特に効果を著わしたと考えられます。
胃の痛みについてはご両親が癌を経験されていることからくる神経症と考えられます。
胃の痛みに対する効果は、間違いなく精神交互作用が改善されたためといえるでしょう。
「間違いなく」と表現する理由は、Fさん自身がそのことを認めたためです。
自分にもしものことがあったらどうしよう?という不安は車を運転している時や電車に乗っている時など最近よく感じることだそうです。
そこでマインドフルネス瞑想を行ないました。呼吸に集中してその間にやってくるいろんな意識をつかまえては手放し、そしてそのまま呼吸に意識を戻す。
この作業をトレーニングとして行なうことで、自分の意識が意味のない不安に向いてしまうことにいち早く気付き、そっちへ行かないようにコントロールできるようになるのです。
Fさんはマインドフルネス瞑想の原理をすぐに理解することができるようになり、うまく意識をコントロールできるようになりました。
また、この方法を肩こりや頭痛にも応用することができたFさんは、これまで感じていた漠然とした痛みをバランス良くコントロールできるようになりました。
昨今マインドフルネス瞑想は心身医学やカウンセリングの領域で様々な症状に対して応用されています。当院でも積極的に用いるようにしています。
遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。
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おわりに
大阪市の平野区、生野区界隈で、原因がわからない肩こりや頭痛、胃の痛みお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。
当院は大阪市の平野区と生野区の境目にある加美北地区、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。
鍼・筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法的なかかわり(マインドフルネス瞑想)などを原因がわからない肩こりや頭痛、胃の痛みの施術に応用していています。
※内容につきましては、プライバシーに配慮して、話しの構造が変わらない程度に性別や年齢、職業、具体的な社会的背景などを加工しています。
参考文献
越川房子,山本美香:心配に対するマインドフルネス呼吸法の効果.日本心理学会大会発表論文集,日本心理学会第74回大会,2001