ブロック注射が効かない神経痛への鍼治療【坐骨神経痛 ヘルニア 大阪 平野区 生野区 南巽 小川鍼灸整骨院】

ブロック注射のイメージ

「ブロック注射をしたけど効かない!」とお困りの方は多いです。なぜ、神経の働きをブロックする注射が効かないのでしょうか?当院ではそのような患者さんに治療を得意としています。ブログをご参照ください。

 

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログです。

 

当院には整形外科や麻酔科を受診したけれども良くならなかったとお困りの患者さんが非常に多いです。

 

その中には、「ブロック注射をしたけど効果がなかった」という神経痛の患者さんもいます。

 

そのような患者さんに対して、当院は鍼施術を行います。

 

今回は当院がどのように施術するのかを解説します。

 

どこに行っても良くならない神経痛でお困りの方は参考になさってください。

 

内容は以下の通りです。

・神経痛とは

・ブロック注射とは

・麻酔科医による鍼の効果

・本当に治るの?当院の考え

当院のクチコミ

・おわりに

・参考文献

 

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小川鍼灸整骨院大阪市の南東、平野区生野区の境目、南巽・加美北地区、南巽駅近くにある鍼灸整骨院です。地域で一番おすすめの整骨院、あなたにとっていちばん近くの整骨院を目指しています。

 

神経痛とは

 

神経痛とは、

 

神経自体が損傷を受けることによって生じる神経障害性疼痛のことです。

 

何らかの理由によって神経が刺激されて、神経自体が傷つき痛みを感じる痛みであり、

 

3つに分類される痛みうちの一つです。

 

痛覚変調性疼痛

①体を傷つける外からの刺激によって引き起こされる侵害受容性疼痛②痛みを脳に伝える神経自体が損傷を受けることによって生じる神経障害性疼痛 ③身体に異常が見つからないけど痛みを脳で感じてしまう痛覚変調制疼痛

 

ブロック注射とは

 

一般的にいわれるブロック注射とは「神経ブロック」のことです。

 

神経ブロックの目的は、

 

侵害受容性疼痛や、

 

神経障害性疼痛が、

 

脳に伝わらないようにブロックすることです。

 

ブロックがうまくいくと、痛みは全く感じないようになります。

 

痛みを脳に伝えないことが目的ですので、痛みの根本的な原因の解決になっていないのではないか?と考える人も多くいますが、一定期間痛みを感じない時期が続けば、その後痛みを感じなくなることはよくあみられます。

 

しかし、神経ブロックでも効果が得られない場合もあります。

 

それは、「痛覚変調性疼痛」の場合です。

 

痛覚変調性疼痛とは

 

痛覚変調性疼痛とは、3つある痛みの種類の一つであり、脳で痛みを感じやすくなっている痛みです。

 

脳で痛みを感じやすくなっていますので、普通では痛みとして感じることのない刺激で痛みを感じたり、ただでさえつらい痛みが、さらに脳で敏感に感じる状態です。

 

検査をしたけれども原因が見つからない場合の痛みや、医学的に考えられる痛み以上の強い痛みを感じる患者さんの中には痛覚変調性疼痛に陥っている方がいらっしゃいます。

 

麻酔科医による鍼の効果

 

ここで、ブロック注射を行う麻酔科の医師による興味深い研究を1つ紹介させてください。

 

 

腰痛・下肢痛で病院の麻酔科外来を受診した患者さんのうち、3回の神経ブロックをしたにもかかわらず、痛みが軽減しなかった13例の患者さんに対して、鍼治療をしすればどうなったのか?という研究です。

 

結果は、非常によく効いた患者さんが1例、まずまず効いた患者さんは4例、まったく効果がなかったのは8例でした。

 

非常によく効いた患者さんは、56歳の男性で腰椎分離症の患者さんです。

 

鎮痛剤、硬膜外ブロックが効果を示さなかったために鍼治療を行なったところ、1回目の治療で自覚症状が改善したとのことです。

 

この結果について、論文中では次のように語られています。

 

・下行性抑制という体内の痛みを小さく感じさせる仕組みが働いたこと、

・その反応に伴って、神経が圧迫されて生じる局所の浮腫や炎症が治まったこと、

・鍼によって局所の血流が増加して神経周辺の筋肉の緊張が緩んで神経対する機械的な圧迫が減少した

 

これらのことからこの論文では、神経ブロックが効果を示さない患者さんに対しては、安全な鍼治療も有効な手段のひとつであると結んでいます。

痛覚変調性疼痛と鍼の効果

本当に治るの?当院の考え

 

この論文は1996年の論文です。今が2024年なので、28年前の論文ですね。

 

痛みの専門家である麻酔科医が、自分たちの標準的な方法である神経ブロックが効果を示さなかった時に、まったく考え方が異なる鍼治療を治療方法として選んだことは非常に興味深いです。

 

しかし私はこの研究論文を読んで2つのことが疑問となりました。

 

1)研究対象の患者さんは、なぜ神経ブロックが効かなかったのか?

2)鍼治療でも効果がみられなかった患者さんはなぜ鍼が効かなかったのか?

 

ということです。

 

1)についての私の考え(推測)は次の通りです。この論文はおおむね30年前の考え方に基づいて行われた研究ですので、先に説明しました痛覚変調性疼痛が設定されていなかったのでしょう。

 

だから、この研究に参加した13名の患者さん方は神経障害性疼痛(神経痛)は設定されていても、痛覚失調性疼痛については設定されていなかったと考えられます。

これらの患者さんが神経障害性疼痛と同時に痛覚変調性疼痛も持っていたとすれば、神経ブロックだけでは効果が得られないと考えられますね。

 

2)についての推測は次の通りです。この研究では治療効果が得られた5名の患者さんは「下行性抑制という体内の痛みを小さく感じさせる仕組みが働いた」ということですが、ほかの8例は下行性抑制が得られなかったのでしょう。

下行性抑制は脳で働きますので痛覚変調性疼痛に対して効果が得られるはずだからです。

 

こう考える理由は、「対象となった13例は研究で定められた方法でしか治療されていない」と考えられるからです。鍼治療は薬ではありませんし、患者さんによっては効果の現れ方もまちまちです。

 

だから坐骨神経痛などの苦痛を伴う痛みの治療には患者さん一人ひりに合わせた個別の対応が重要になってきます。

 

 

この個別の対応によって、患者さんは安心感や信頼感を感じて自分から治療効果を感じ取ってくれるようになります。

 

つまり、脳で働く「下行性抑制系」が働きやすくなるのです。

私は下行性抑制は「自然治癒力」と言い換えることができると思います。

 

鍼灸師が困った患者さんの目前でお医者さんとは違った強みを発揮するのは、患者さんそれぞれの話をしっかりと伺って、患者さんに合った治療を提供して下行性抑制系を働かせたり、「自然治癒力」を高めるからなんですね。

 

 

それが上手くできていたら、今回の8事例においてももう少しよい結果が得られたかもしれません。

 

神経痛が本当に治るのかどうか?ということですが、治療家と患者さんが神経障害性疼痛と痛覚変調性疼痛について理解して、信頼関係が出来上がっていく過程の中で下行性抑制や自然治癒力をうまく働かせることができれば、神経痛は本当に治るといえるでしょう。

 

痛覚変調性疼痛は、2021年に「Nociplastic Pain」の日本語訳として導入されました。その意味は体に原因がないけれども本人さんが感じる痛みのことです。

 

この手の痛みはこれまで、「心因性の痛み」として扱われて、医師の先生方もどのように治療していいのか困ってきました。

 

しかしこの日本語訳の変更は、この痛みをより積極的に取り上げていこうとする研究者の意気込みが感じられて良いことだと思います。

 

遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致しますのでお気軽にご相談ください。(但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。)

 

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当院のクチコミ

 

当院ではこれまで、どこに行っても良くならない多くの患者さんの施術を行ってきました。

 

それらの一部の患者さんからは、とてもありがたいクチコミコメントを頂いております。

 

カウンセリングをご検討の方は参考までにクチコミ内容をご確認ください。

 

 

おわりに

 

小川鍼灸整骨院

当院は大阪メトロ千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにある整骨院です。

 

大阪市の平野区生野区南巽界隈で、坐骨神経痛やそのほかの神経痛にお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。

 

はり筋膜リリース整体と同時に認知行動療法を施術に応用していています。

 

当院は大阪市の平野区生野区の境目にある加美北地区、地下鉄(大阪メトロ)千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところにある整骨院す。北巽駅ではなく南巽駅ですのでどうぞお間違えなくご来院ください。

 

当院の患者さんは、平野区生野区、東住吉区、城東区、それに周辺の八尾市、東大阪市渋川町、寿町、衣摺にとどまらず、他府県からも来院されています。

 

参考文献

 

玉川 進他:神経ブロック療法が効果を示さなかった下肢のしびれに対する鍼治療.日本ペインクリニック学会誌,3 巻 4 号 p. 432-433,1996

 

一般社団法人日本ペインクリニック学会 神経ブロック 令和6年1月閲覧

 

牛田 享宏:教育講演 難治性疼痛の病態メカニズム―分類と考え方―.心身医学,63 巻 6 号 p. 507-511,2023.

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小川 貴司(おがわ たかし)

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